足跡のない殺人講義
本格ミステリーに必要不可欠な足跡のない殺人を講義まえがき
久しぶりの追加は足跡のない殺人についてです。足跡のない殺人とは次のようなものです。ぬかるんだ土の上に他殺体が発見される。しかし、被害者の元までついている足跡は被害者のものしかない。または、離れで他殺体が発見されるが、外には雪が積もっているにも関わらず誰の足跡も発見されなかった。犯人はいかにして足跡を残さず殺人を犯したのか? ご存知の通り、これは密室と同等の性質を持っています。
足跡のない殺人の講義が載っている本は、二階堂黎人氏の『吸血の家』のみ所有しています。故に、こちらを引用し加筆しました。
足跡のない殺人のトリックの分類
- 犯行現場への足跡の行きと帰りを紛らわすもの。
- 状況により、行きと帰りが逆に見えるもの。
- 後退りして、犯行現場から逃げるもの。
- 足跡に細工をして誤魔化すもの。
- 人間以外の足跡を付けるもの。
- 他人の靴などを履いて、足跡を付けるもの(他の項目との組み合わせが多い)。
- 最初の足跡の上をもう一度歩いて、別の足跡を付けるもの。
- 他の複数の足跡で、自分の足跡を誤魔化してしまうもの。
- 足跡が付いているが、痕跡がわずかで、気付かれないもの。
- 足跡を残さないもの。
- 綱やケーブルなどを利用して、犯行現場へ空中から近付くもの。
- 人の注意を引かないような物の上を伝わって、犯行現場へ行くもの。
- 犯行後、何らかの方法で、足跡を消してしまうもの。
- 被害者の移動が絡むもの。
- 被害者が他所で致命傷を負い、現場まで自力で歩いて来て死んでしまうもの。死亡場所が、犯行現場のように見える。
- 他所で死亡した被害者の死体を、その場で死亡したかのように見せるため、運んで来るもの。
- 現場に隠れていて、事件発覚後に逃げ出すもの。
- 時間的錯誤。
- 実際よりも、前に犯行があったと思わせるもの。
- 実際よりも、後に犯行があったと思わせるもの。
- 殺人現場に、加害者が存在しないもの。
- 殺人に見える事故または自殺。
- 殺人に見える動物による死傷。
- 遠隔殺人。現場に近付かず、遠くから殺人を犯すが、至近距離での殺人に見える。
- 自動殺人。
- 共犯者が存在するもの。

