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アイテム詳細
御手洗潔対シャーロック・ホームズ (ミステリー・リーグ)
柄刀 一
発売:原書房
Amazon.co.jp ランキング:Book で303999位
価格:¥ 1,890(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-11 /通常24時間以内に発送
柄刀 一
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発売日:2004-11 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
二人のファンも…
(2006-07-20)
正直、題名を見た時点で即買ってしまったのですが、実際読んでみると本当に面白いです。私は題名にある二人の原作を読んでいたのですが、作中には『御手洗らしさ』『ホームズらしさ』と言うものが要所要所に出ており、二人のファンでも楽しめる一冊だと思います。御手洗の方は派手な殺人事件はないけれど、そんな事を気にしないくらい深い内容になっています。ホームズは現代に生きていると言う変わった設定と多少時代錯誤な雰囲気はありますが、逆にその独特な雰囲気を楽しめると思います。また、読者を飽きさせない内容になっていますので一度読んでみてはどうでしょうか?斎的にはおすすめの一冊です。
黄色の研究
(2005-08-15)
ホームズパロディ&パスティッシュは内外に数多かれど、まあ大体がホームズとワトスンのやおいか、ホームズは実は〇〇〇だった、という水準に留まっている。要は原‐テクストと戯れている以上のものでしかないのだが、本作の場合、従来のホームズパロディというほかに、島田荘司の御手洗潔もののパスティッシュが併せて目論まれている。ホームズパロディに島田作品の文脈を引き入れるということ、これは実は従来のホームズもののスタンスにある種の屈折を強いるものだ。
というのも、島田には、『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』というホームズパロディ&パスティッシュの名作があるからだ。この作品、単なるパロディというに留まらない、とてつもない起爆力を内包した小説なのである。これを読む前と読んだ後では、何の誇張もなく「世界」が変わる(笑)。ここで示されたホームズ像は、原‐テクストに確実に食い込むわけである。上記の「屈折」というのは、こういうことなのだ。
これにあたり、作者が実際にどういう処理を行ったかは、是非作品を読まれたいが、具体的には現代日本にホームズ&ワトスンが出現するのだ(笑)。このアクロバティックな所作により、「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」が華麗に実現する。個々の短編のトリックメイキングに関しては、言うことナシ。素直に幻惑されて下さい。
本作は先人の業績に対する見事なリスペクトだけれど、島田荘司によるあとがきは、全てのファンに対する格好のプレゼントだ。読んで悶えよ。
お見事、贋作・御手洗譚。
(2005-02-22)
柄刀一が描く「御手洗譚」「ホームズ譚」。御手洗ものの短編2編、『ホームズ』ものの短編2編、そして御手洗と『ホームズ』がまみえる中編1編からなる中短編集。
事実上の表題作「巨人幻想」は、イギリスの片田舎で起こった、少年誘拐事件、屋根の上の身元不明屍体、“巨人の出現”による家屋破壊――といった事象が、「巨人」のイメージに彩られつつ、御手洗と『ホームズ』の推理によってひとつの結末へ収束してゆきます。
島田荘司が描くところの御手洗ものの雰囲気やトリックのクセをうまく再現していて楽しくなります。特に若い頃のふたりの冒険譚が好きだった読者は郷愁をおぼえることができるかも。全編通じて、御手洗が石岡にやさしいのが嬉しいような面喰らうような(笑)。
作者のすぐれた贋作家っぷりを味わう本。巻末の、島田荘司による寄稿も“傑作”です。
おすすめ度:
二人のファンも…
正直、題名を見た時点で即買ってしまったのですが、実際読んでみると本当に面白いです。私は題名にある二人の原作を読んでいたのですが、作中には『御手洗らしさ』『ホームズらしさ』と言うものが要所要所に出ており、二人のファンでも楽しめる一冊だと思います。御手洗の方は派手な殺人事件はないけれど、そんな事を気にしないくらい深い内容になっています。ホームズは現代に生きていると言う変わった設定と多少時代錯誤な雰囲気はありますが、逆にその独特な雰囲気を楽しめると思います。また、読者を飽きさせない内容になっていますので一度読んでみてはどうでしょうか?斎的にはおすすめの一冊です。
黄色の研究
ホームズパロディ&パスティッシュは内外に数多かれど、まあ大体がホームズとワトスンのやおいか、ホームズは実は〇〇〇だった、という水準に留まっている。要は原‐テクストと戯れている以上のものでしかないのだが、本作の場合、従来のホームズパロディというほかに、島田荘司の御手洗潔もののパスティッシュが併せて目論まれている。ホームズパロディに島田作品の文脈を引き入れるということ、これは実は従来のホームズもののスタンスにある種の屈折を強いるものだ。
というのも、島田には、『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』というホームズパロディ&パスティッシュの名作があるからだ。この作品、単なるパロディというに留まらない、とてつもない起爆力を内包した小説なのである。これを読む前と読んだ後では、何の誇張もなく「世界」が変わる(笑)。ここで示されたホームズ像は、原‐テクストに確実に食い込むわけである。上記の「屈折」というのは、こういうことなのだ。
これにあたり、作者が実際にどういう処理を行ったかは、是非作品を読まれたいが、具体的には現代日本にホームズ&ワトスンが出現するのだ(笑)。このアクロバティックな所作により、「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」が華麗に実現する。個々の短編のトリックメイキングに関しては、言うことナシ。素直に幻惑されて下さい。
本作は先人の業績に対する見事なリスペクトだけれど、島田荘司によるあとがきは、全てのファンに対する格好のプレゼントだ。読んで悶えよ。
お見事、贋作・御手洗譚。
柄刀一が描く「御手洗譚」「ホームズ譚」。御手洗ものの短編2編、『ホームズ』ものの短編2編、そして御手洗と『ホームズ』がまみえる中編1編からなる中短編集。
事実上の表題作「巨人幻想」は、イギリスの片田舎で起こった、少年誘拐事件、屋根の上の身元不明屍体、“巨人の出現”による家屋破壊――といった事象が、「巨人」のイメージに彩られつつ、御手洗と『ホームズ』の推理によってひとつの結末へ収束してゆきます。
島田荘司が描くところの御手洗ものの雰囲気やトリックのクセをうまく再現していて楽しくなります。特に若い頃のふたりの冒険譚が好きだった読者は郷愁をおぼえることができるかも。全編通じて、御手洗が石岡にやさしいのが嬉しいような面喰らうような(笑)。
作者のすぐれた贋作家っぷりを味わう本。巻末の、島田荘司による寄稿も“傑作”です。
