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アイテム詳細
朝霧 (創元推理文庫)
北村 薫
発売:東京創元社
Amazon.co.jp ランキング:Book で78296位
価格:¥ 588(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-04-09 /通常24時間以内に発送
北村 薫
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価格:¥ 588(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-04-09 /通常24時間以内に発送
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
カスタマーレビュー
おすすめ度:
もっと続いてほしい!
(2008-01-18)
円紫シリーズ。この作品では、「私」は大学を卒業して社会人に
なっている。前回の作品とは違って今回の作品には人の死というのは
出てこない。そのことに、ほっとする。「朝霧」の中で語られる
祖父と鈴ちゃんの話は、ちょっと切なかった。また、「山眠る」の
中では父の娘への愛情を強く感じた。どの話もていねいに描かれて
いて、読んでいて心地よかった。このシリーズはこれで終わりなの
だろうか?とても残念な気がする。今までずっとこのシリーズを
読んできて、謎解きだけではなく「私」の成長も楽しみだった。
できればまたいつの日か、円紫さんと「私」に会えることを願っている。
大人になった『私』
(2007-07-13)
最初の作品『山眠る』では卒論を完成させ、『走り来るもの』では社会人としての一歩を踏み出すと同時に、姉に子どもが生まれてほんものの”おばさん”になる。『朝霧』では祖父の日記の謎解きをする。今までに比べると、時間のすすみ方が早いですね。それは実生活と同じでしょうか。
これまでの作品と同様、なぞが解けたからといって、かならずしも”すっきり”するわけではありません。知ったからこそ、そこに人の悪意というか毒のようなものを見て悲しく切ない思いになる『私』。ただ、これまでと違うのは、多少なりとも社会人としての経験が彼女を強くしているような気がします。優しい女性だから、その出来事からいろいろ感じることがあるのでしょうが、これまでのように大きくショックを受けるというのではなく、そうか、大人になるとこんなことがあるのか、というように少し冷静に受け止められるようになったのではないのかと思います。それはきっと、円紫師匠の優しさにふれることで、彼女が成長してきた証拠ではないでしょうか。大人の世界にはいいことばかりじゃなくて、悪いこと、気分の良くない出来事もたくさんある。だけど、世の中捨てたもんじゃないでしょう?と『私』をいつも優しく見守ってくれる大人の優しさ。『私』がついつい円紫師匠を頼りたくなってしまう気持ちはよくわかります。
この先、『私』は社会人として、どんな風に成長していくんだろう。いつか、円紫師匠から卒業する日がくるんだろうか。先がますます楽しみです。『私』がいい歳になるまで続けてもらいたいなあ。
落語と和歌
(2006-07-10)
1998年の単行本の文庫化。円紫シリーズの最終巻。完結編というわけではない。
特に理由はないのだが、円紫シリーズは『六の宮の姫君』で読むのを止めてしまっていた。7、8年を経て本書を読むことになったのだが、「ああ、こういう世界だったな」と懐かしく感じた。他愛もない謎が解かれる喜び。落語。何となく残る後味の悪さ。なかでも後味の悪さが北村薫の本質なのだろうと思う。ミステリにおける謎は犯罪であり、そこにはかならず悪意が潜んでいる。また、悪意が書かれていなければ、作品の厚みが大幅に減じてしまう。
バランスの取れた世界観だと思う。
女性の感性がしっかり
(2004-10-17)
高村薫も、この北村薫も、「薫」という名前は性別不祥にしたかったからつけたペンネームだそうです。女性の高村薫が書く小説はいたって男性的な感じですが、北村薫は男性なのに作品は女性の感性がしっかり書き込まれています。実際は僕は男性だから女性から見たらどうか分かりませんが…
しなやかな人間関係
(2004-07-06)
社会人になった私と周りとの人間関係はとてもしなやかに感じます。
大人同士の会話の中で繰り広げられる秘密の整理、もうこれは芸術かもしれません。
行動の裏にある真実の意味を考えさせられました。
おすすめ度:
もっと続いてほしい!
円紫シリーズ。この作品では、「私」は大学を卒業して社会人に
なっている。前回の作品とは違って今回の作品には人の死というのは
出てこない。そのことに、ほっとする。「朝霧」の中で語られる
祖父と鈴ちゃんの話は、ちょっと切なかった。また、「山眠る」の
中では父の娘への愛情を強く感じた。どの話もていねいに描かれて
いて、読んでいて心地よかった。このシリーズはこれで終わりなの
だろうか?とても残念な気がする。今までずっとこのシリーズを
読んできて、謎解きだけではなく「私」の成長も楽しみだった。
できればまたいつの日か、円紫さんと「私」に会えることを願っている。
大人になった『私』
最初の作品『山眠る』では卒論を完成させ、『走り来るもの』では社会人としての一歩を踏み出すと同時に、姉に子どもが生まれてほんものの”おばさん”になる。『朝霧』では祖父の日記の謎解きをする。今までに比べると、時間のすすみ方が早いですね。それは実生活と同じでしょうか。
これまでの作品と同様、なぞが解けたからといって、かならずしも”すっきり”するわけではありません。知ったからこそ、そこに人の悪意というか毒のようなものを見て悲しく切ない思いになる『私』。ただ、これまでと違うのは、多少なりとも社会人としての経験が彼女を強くしているような気がします。優しい女性だから、その出来事からいろいろ感じることがあるのでしょうが、これまでのように大きくショックを受けるというのではなく、そうか、大人になるとこんなことがあるのか、というように少し冷静に受け止められるようになったのではないのかと思います。それはきっと、円紫師匠の優しさにふれることで、彼女が成長してきた証拠ではないでしょうか。大人の世界にはいいことばかりじゃなくて、悪いこと、気分の良くない出来事もたくさんある。だけど、世の中捨てたもんじゃないでしょう?と『私』をいつも優しく見守ってくれる大人の優しさ。『私』がついつい円紫師匠を頼りたくなってしまう気持ちはよくわかります。
この先、『私』は社会人として、どんな風に成長していくんだろう。いつか、円紫師匠から卒業する日がくるんだろうか。先がますます楽しみです。『私』がいい歳になるまで続けてもらいたいなあ。
落語と和歌
1998年の単行本の文庫化。円紫シリーズの最終巻。完結編というわけではない。
特に理由はないのだが、円紫シリーズは『六の宮の姫君』で読むのを止めてしまっていた。7、8年を経て本書を読むことになったのだが、「ああ、こういう世界だったな」と懐かしく感じた。他愛もない謎が解かれる喜び。落語。何となく残る後味の悪さ。なかでも後味の悪さが北村薫の本質なのだろうと思う。ミステリにおける謎は犯罪であり、そこにはかならず悪意が潜んでいる。また、悪意が書かれていなければ、作品の厚みが大幅に減じてしまう。
バランスの取れた世界観だと思う。
女性の感性がしっかり
高村薫も、この北村薫も、「薫」という名前は性別不祥にしたかったからつけたペンネームだそうです。女性の高村薫が書く小説はいたって男性的な感じですが、北村薫は男性なのに作品は女性の感性がしっかり書き込まれています。実際は僕は男性だから女性から見たらどうか分かりませんが…
「円紫師匠と私」シリーズの第五作だそうですが、収録されている中篇『山眠る』『走り来るもの』『朝霧』はそれぞれ独立した作品としても楽しめます。文学問答は理科系の僕としてはちんぷんかんぷんのところもありますが、落語家や老作家や、出版社の先輩たちとのしゃれた会話は飽きさせません。そして知らず知らずに、ちょっとしたミステリーへと入っていきます。
謎は毎回完結していて気軽に読めるので、通勤の友に最適です。シリーズのほかの作品もぜひ読んでみたいと思います。
しなやかな人間関係
社会人になった私と周りとの人間関係はとてもしなやかに感じます。
大人同士の会話の中で繰り広げられる秘密の整理、もうこれは芸術かもしれません。
行動の裏にある真実の意味を考えさせられました。
