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アイテム詳細
マルタの鷹 (創元推理文庫 130-2)
村上 啓夫(翻訳)
発売:東京創元社
Amazon.co.jp ランキング:Book で305016位
価格:¥ 588(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2000 /通常3〜5週間以内に発送
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発売日:2000 /通常3〜5週間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ハードボイルド四天王は作風も多様です
(2007-01-11)
巻末の解説で江戸川乱歩の評価が引用されていますが、それによると「秘宝『マルタの鷹』の取り合いと暴力的な描写ばかり目立っていて推理小説としての味わいが薄く、退屈」だと彼は感じたようです。
彼のような幻想・耽美趣味の濃い本格(最近「本格」の定義も曖昧になってきていますが)推理小説もあまり好みではないのですが、個人的には本作への評価は当たらずとも遠からず、といった感想を持ちました。レイモンド・チャンドラーの文章の繊細さ、ロス・マクドナルドの人生の苦さを見つめる優しいまなざしなど、厳しい世界に深みを与える文学的なスパイスがあまりなく、タフで格好付けた男の痛快娯楽に近い内容にとどまっている感があります。後発のハンフリー・ボガード主演の映画によるイメージ補完で、作品の出来以上に大分よい印象を持たれている節があるのではないかと思います。前述したマクドナルドが大いに影響を受けたというので読んでみましたが、人間描写の妙を期待していた私には少々合いませんでした。
タフな男の生き様をあまり考えずに楽しむ、といった軽い読み方をするにはいい作品だと思います。
秋の夜長のハードボイル再読【サム・スペイド】
(2006-10-20)
良かったです。ラストも申し分ない出来です。傑作です。発表されたのが1930年。今から約80年前です。でこの出来栄え。奇跡的です。全く古さを感じさせないストーリー、登場人物達の狡賢さ、またスペイドの人物像、現代の物語でも完全に通用します。ハメット-チャンドラー−マクドナルドと連なるハードボイルドの系図のスタートラインに立つ作品。この大きな流れの源流として燦然と輝いております
何度でも読むべき一冊
(2006-09-13)
ハードボイルドといえば、ハメットかチャンドラー。
ハメットの最高傑作といわれる本書を読んで驚くのは、とにかく登場人物がなにを考えているのか、まったくと言っていいほどわからないことである。
誰かが語った言葉が嘘なのか本当なのか、目の前で行われている行為が演技なのか本気なのか、比喩表現や修飾語ですら、それを読者に判別させてくれない。
主人公やヒロインはいったい何を考えているのか?
誰が主人公をハメたのか?ハメようとしているのか?
ハメットは、作品の結末ですら、絶対的な真実を提示してくれない。
だからこそ、何度でも読める。奥深い味わいがある。
チャンドラーがウェットなハードボイルドなら、ハメットはドライなハードボイルドだ。
両者の作品を読み比べてみるのも、また楽しい。
ダシール・ハメットの傑作.
(2006-08-28)
ダシール・ハメットの傑作.黄金の鷹像めぐる緊張感のある争奪戦で,登場人物の思惑,嘘,駆け引きが行き交い,徐々に全体像が見えてくる展開.癖のあるユニークな登場人物の立ち回りとその描写がまたすばらしい.ハードボイルド作品の金字塔.
駆け引きのルール
(2003-11-29)
駆け引きの絶妙な描写、スペイドの表情の描写、登場人物の顔・体の描写、自然にその場その場に私自身がいるような「緊迫した錯覚」を与えてくれました。女は「魅力」という武器を、対するスペイドは「男のプライド」を、登場人物達は「富と欲望」を、十分に伝えていただきました。結末にスペイドが女に下す「駆け引きのルール」は圧巻です。そして、スペイドは何事もなく次の依頼へ、「女」のその後の運命を想像し、くよくよしている私をその場に残したままに。癪に障るハメットの世界です。
おすすめ度:
ハードボイルド四天王は作風も多様です
巻末の解説で江戸川乱歩の評価が引用されていますが、それによると「秘宝『マルタの鷹』の取り合いと暴力的な描写ばかり目立っていて推理小説としての味わいが薄く、退屈」だと彼は感じたようです。
彼のような幻想・耽美趣味の濃い本格(最近「本格」の定義も曖昧になってきていますが)推理小説もあまり好みではないのですが、個人的には本作への評価は当たらずとも遠からず、といった感想を持ちました。レイモンド・チャンドラーの文章の繊細さ、ロス・マクドナルドの人生の苦さを見つめる優しいまなざしなど、厳しい世界に深みを与える文学的なスパイスがあまりなく、タフで格好付けた男の痛快娯楽に近い内容にとどまっている感があります。後発のハンフリー・ボガード主演の映画によるイメージ補完で、作品の出来以上に大分よい印象を持たれている節があるのではないかと思います。前述したマクドナルドが大いに影響を受けたというので読んでみましたが、人間描写の妙を期待していた私には少々合いませんでした。
タフな男の生き様をあまり考えずに楽しむ、といった軽い読み方をするにはいい作品だと思います。
秋の夜長のハードボイル再読【サム・スペイド】
良かったです。ラストも申し分ない出来です。傑作です。発表されたのが1930年。今から約80年前です。でこの出来栄え。奇跡的です。全く古さを感じさせないストーリー、登場人物達の狡賢さ、またスペイドの人物像、現代の物語でも完全に通用します。ハメット-チャンドラー−マクドナルドと連なるハードボイルドの系図のスタートラインに立つ作品。この大きな流れの源流として燦然と輝いております
何度でも読むべき一冊
ハードボイルドといえば、ハメットかチャンドラー。
ハメットの最高傑作といわれる本書を読んで驚くのは、とにかく登場人物がなにを考えているのか、まったくと言っていいほどわからないことである。
誰かが語った言葉が嘘なのか本当なのか、目の前で行われている行為が演技なのか本気なのか、比喩表現や修飾語ですら、それを読者に判別させてくれない。
主人公やヒロインはいったい何を考えているのか?
誰が主人公をハメたのか?ハメようとしているのか?
ハメットは、作品の結末ですら、絶対的な真実を提示してくれない。
だからこそ、何度でも読める。奥深い味わいがある。
チャンドラーがウェットなハードボイルドなら、ハメットはドライなハードボイルドだ。
両者の作品を読み比べてみるのも、また楽しい。
ダシール・ハメットの傑作.
ダシール・ハメットの傑作.黄金の鷹像めぐる緊張感のある争奪戦で,登場人物の思惑,嘘,駆け引きが行き交い,徐々に全体像が見えてくる展開.癖のあるユニークな登場人物の立ち回りとその描写がまたすばらしい.ハードボイルド作品の金字塔.
駆け引きのルール
駆け引きの絶妙な描写、スペイドの表情の描写、登場人物の顔・体の描写、自然にその場その場に私自身がいるような「緊迫した錯覚」を与えてくれました。女は「魅力」という武器を、対するスペイドは「男のプライド」を、登場人物達は「富と欲望」を、十分に伝えていただきました。結末にスペイドが女に下す「駆け引きのルール」は圧巻です。そして、スペイドは何事もなく次の依頼へ、「女」のその後の運命を想像し、くよくよしている私をその場に残したままに。癪に障るハメットの世界です。
