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アイテム詳細
シャドウ (ミステリ・フロンティア)
道尾 秀介
発売:東京創元社
Amazon.co.jp ランキング:Book で139748位
価格:¥ 1,575(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-09-30 /通常24時間以内に発送
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発売日:2006-09-30 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
うう〜ん..... いまいち
(2008-08-31)
「カラスの親指」でこの作者を知ったので、どうしても比べてしまいます。
はっきり言っていまひとつです。
巧さにゆえに複雑なあやとりのように込み入ってしまった伏線のために
物語は最後まで内面的な膨らみに欠けます。
がんじがらめになっちゃった感じです。
それをブチブチっと断ち切るように回収するラストは
ちょっといただけません。
なんだかんだ言ってするすると読めましたから
「カラスの親指」に至る過程として許せますが
こちらを先に読まれた方には敢えてお薦めしませんね。
ラスト。全ての謎が解ける心地良さ。唸って下さい。
(2008-05-22)
懇意にしている水城家とは母親、父親同士がそれぞれ古くからの知り合いで、
子どもたちも同じ学校に通う同級生だった。
ところが、凰介の母親は癌で逝き、それを追うように水城家の母親・恵が自殺をする。
その混乱の中、水城家の一人娘・亜紀が交通事故に遭ってしまう。
そして両方の父親たちも変調をきたすが――
父親の買ってくる不気味な『叫び』という絵画といい、
凰介の脳裏に残る不可解な情景といい、何か得体の知れない恐怖をにじませている。
この話をいったいどういう風に終わらせるのだろう、
オカルト的な結末になってしまうのでは、という邪推もしたが、
ラストではあらゆる伏線を拾って読む者を納得させる。
読んでいる段階では全く想像もつかないような展開だが、
それでも種明かしをされれば理路整然とした論理が横たわっていて、唸らざるを得ない。
不自然さを感じさせない、あらゆることろに散りばめられた伏線、
精神医学に基づいた論理的推理、最後に明かされる驚愕の真実。
本当に、ミステリーが上手い。迷わず5点としたい。
転々々々
(2008-03-24)
最後までハラハラしながら読みました。真相に辿り着くキーは一つのみ(だと思います)。
精神医学や心理学を用いつつ、登場人物ごとに視点を切り替えて推理を進めていきます。心理学関係の用語に「バイアス」という言葉があります。この『シャドウ』は巧みなトリックと文章構成をもって、上手く読者に「バイアス」を植えつけてくれます。
本当にころころと話を二転三転させてくれますが、正直、終章の最後を読むまで上記の「キー」が引っ掛かっていました。そしてエピローグの前まで読み終わったとき、思わずニヤリと笑ってしまいました。ふふ、面白い。倫理的にどうなのよ、というのもありますが、現在のとある問題に一石を投げかけている意味もあるかと思います。
秀作
(2007-11-21)
父親同士は同じ病院に勤務する医学部の同級生。母親同士も同級生。それぞれの子供も小学校の同級生。この仲良し夫婦の生活が,ある悲劇をきっかけに崩れていく・・。
子供の視線から描かれた平凡な日常と,次第に明らかになっていく「トラウマ」。一体誰が加害者だったのか?終盤,次第に明かされる事件の全貌と,それぞれの登場人物の「真の姿」。
デビュー作「背の眼」を読んだときには「京極夏彦の亜流じゃん」と思っていたが,この著者タダモノではない。子供達の生活と心に秘めた不安を見事に描き出している。伏線の張り方,「赤ニシン」の設定,ラストに向かって盛り上げていくストーリーテリングとサスペンス。オススメ。
新たな俊英が描く本格ミステリー
(2007-11-07)
’06年、「このミステリーがすごい!」国内編第3位に、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第10位にランクインした、ミステリー界では今最も注目されている気鋭の作家・道尾秀介の本格ミステリー。
登場人物の設定と各人のパーソナリティーの妙といい、随所にちりばめられた伏線の妙といい、新人離れしている。また物語自体がそれほど長すぎないのもちょうどいい。
ここに父親同士、母親同士、子供同士がそれぞれ同級生というふた組の家族がいた。メインの謎は、どうやら、かたや癌で、かたや自殺で、相次いで母親を失ったこれらふた家族の隠された秘密にあるらしいのだが、読んでいるうちに落ち着きどころが分からなくなってゆく。実は、読者の目を眩ませる巧妙なミスディレクションが仕込まれているのである。
ストーリーは主に片方の父親洋一郎とその息子で小学5年生の鳳介の、三人称の視点で描かれているが、この鳳介の視点がなかなかいい。自分だけでなく、もう一方の家族も含めて、母親の死や虐待という最もきつい体験にさいなまれる子どもの心理をいきいきとした筆致で描きながら、それらすべてを終末に向けて、真犯人も含めてあっと驚くプロットに「着地」させている。
トリック自体を精神疾患に頼りすぎており、ひとつ間違えればホラー小説になりがちな危うさはあるけれども、本書はミステリーの逸品であり、道尾秀介は斯界の新たな名手であることは間違いない。
おすすめ度:
うう〜ん..... いまいち
「カラスの親指」でこの作者を知ったので、どうしても比べてしまいます。
はっきり言っていまひとつです。
巧さにゆえに複雑なあやとりのように込み入ってしまった伏線のために
物語は最後まで内面的な膨らみに欠けます。
がんじがらめになっちゃった感じです。
それをブチブチっと断ち切るように回収するラストは
ちょっといただけません。
なんだかんだ言ってするすると読めましたから
「カラスの親指」に至る過程として許せますが
こちらを先に読まれた方には敢えてお薦めしませんね。
ラスト。全ての謎が解ける心地良さ。唸って下さい。
懇意にしている水城家とは母親、父親同士がそれぞれ古くからの知り合いで、
子どもたちも同じ学校に通う同級生だった。
ところが、凰介の母親は癌で逝き、それを追うように水城家の母親・恵が自殺をする。
その混乱の中、水城家の一人娘・亜紀が交通事故に遭ってしまう。
そして両方の父親たちも変調をきたすが――
父親の買ってくる不気味な『叫び』という絵画といい、
凰介の脳裏に残る不可解な情景といい、何か得体の知れない恐怖をにじませている。
この話をいったいどういう風に終わらせるのだろう、
オカルト的な結末になってしまうのでは、という邪推もしたが、
ラストではあらゆる伏線を拾って読む者を納得させる。
読んでいる段階では全く想像もつかないような展開だが、
それでも種明かしをされれば理路整然とした論理が横たわっていて、唸らざるを得ない。
不自然さを感じさせない、あらゆることろに散りばめられた伏線、
精神医学に基づいた論理的推理、最後に明かされる驚愕の真実。
本当に、ミステリーが上手い。迷わず5点としたい。
転々々々
最後までハラハラしながら読みました。真相に辿り着くキーは一つのみ(だと思います)。
精神医学や心理学を用いつつ、登場人物ごとに視点を切り替えて推理を進めていきます。心理学関係の用語に「バイアス」という言葉があります。この『シャドウ』は巧みなトリックと文章構成をもって、上手く読者に「バイアス」を植えつけてくれます。
本当にころころと話を二転三転させてくれますが、正直、終章の最後を読むまで上記の「キー」が引っ掛かっていました。そしてエピローグの前まで読み終わったとき、思わずニヤリと笑ってしまいました。ふふ、面白い。倫理的にどうなのよ、というのもありますが、現在のとある問題に一石を投げかけている意味もあるかと思います。
秀作
父親同士は同じ病院に勤務する医学部の同級生。母親同士も同級生。それぞれの子供も小学校の同級生。この仲良し夫婦の生活が,ある悲劇をきっかけに崩れていく・・。
子供の視線から描かれた平凡な日常と,次第に明らかになっていく「トラウマ」。一体誰が加害者だったのか?終盤,次第に明かされる事件の全貌と,それぞれの登場人物の「真の姿」。
デビュー作「背の眼」を読んだときには「京極夏彦の亜流じゃん」と思っていたが,この著者タダモノではない。子供達の生活と心に秘めた不安を見事に描き出している。伏線の張り方,「赤ニシン」の設定,ラストに向かって盛り上げていくストーリーテリングとサスペンス。オススメ。
新たな俊英が描く本格ミステリー
’06年、「このミステリーがすごい!」国内編第3位に、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第10位にランクインした、ミステリー界では今最も注目されている気鋭の作家・道尾秀介の本格ミステリー。
登場人物の設定と各人のパーソナリティーの妙といい、随所にちりばめられた伏線の妙といい、新人離れしている。また物語自体がそれほど長すぎないのもちょうどいい。
ここに父親同士、母親同士、子供同士がそれぞれ同級生というふた組の家族がいた。メインの謎は、どうやら、かたや癌で、かたや自殺で、相次いで母親を失ったこれらふた家族の隠された秘密にあるらしいのだが、読んでいるうちに落ち着きどころが分からなくなってゆく。実は、読者の目を眩ませる巧妙なミスディレクションが仕込まれているのである。
ストーリーは主に片方の父親洋一郎とその息子で小学5年生の鳳介の、三人称の視点で描かれているが、この鳳介の視点がなかなかいい。自分だけでなく、もう一方の家族も含めて、母親の死や虐待という最もきつい体験にさいなまれる子どもの心理をいきいきとした筆致で描きながら、それらすべてを終末に向けて、真犯人も含めてあっと驚くプロットに「着地」させている。
トリック自体を精神疾患に頼りすぎており、ひとつ間違えればホラー小説になりがちな危うさはあるけれども、本書はミステリーの逸品であり、道尾秀介は斯界の新たな名手であることは間違いない。
