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貫井 徳郎

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ミステリー?  (2008-09-11)
イントロダクションを読んで最初はミステリーかと
思いましたけど、全体の印象としては臓器移植の意義
を問い掛けるヒューマン小説な感じですね。それはそれで
面白く読みましたが、ちょっと描写というか説明がくどく
感じました。もっとちょっと短くまとめられそうな気も。

あと欲を言えば、登場人物(特に主人公)が、まっすぐな
性格すぎて、人としての生臭さみたいなものが不足して
いて、感情移入しにくかったです。

とはいえ、自分の意識とは何か。記憶とは何かなど、
改めて考えるいい機会が出来て満足しています。

読後感が良すぎ  (2008-08-17)
 他のレビュアーの方々がおっしゃっているとおり、貫井作品としては珍しい、読後感の良い作品。主人公と友人、母親らとの会話が軽妙なのも他の作品にない特徴で、そこは新鮮だった。
 私は貫井氏の作品に「読後感の悪さ」を求めて読む者なので星二つか三つか迷ったが、最後まで読者を引っ張っていく力量はさすがだと思うし、臓器移植の問題はより多くの人が考えるべき問題で、そのきっかけにはなると思うので、あえて三つにした。
 この作品で心臓移植に興味をお持ちになった方、貫井氏の症候群シリーズの「殺人症候群」もぜひどうぞ。

似ている・・・  (2007-11-16)
東野圭吾の「変身」と結構かぶる。
先が読みやすいのでミステリーとしてはいまいち。
ロビン・クックの小説みたいに医学的な方向に持っていけば面白くなったかもしれないが・・・

相変わらずの描写!  (2007-10-15)
正直、途中で大体話しが見えてしまいました。というのも、別に貫井さんの書き方がどうというのではなく、だいぶ昔「世界ま○みえテレビ特捜部」かなんかでこういう事例を聞いてへぇーと強烈に印象に残っていたからです。

しかし、こんなに評価が高いのは、貫井さんの描写の凄まじさがあったからこそです!まだ(っていうか今もかな??)心臓移植が国内で行われたばかりで珍しかった当時の、移植された青年の戸惑い、不安、快復具合が淡々とリアルに描写されており、あたかも自分がその場に居合わせたような雰囲気をもたらしてくれました。

特に心臓移植について予備知識の無い方、驚きを手にするチャンスですよ!(^^)

傑作  (2007-09-11)
心臓の臓器移植を受けた、ひとりの大学生。大手術にもかかわらず、術後の回復も順調で、すべてうまく運びそうな予感がした。しかし、やがて自分の中に変化を感じる。嗜好が変化していたり、知らないはずの曲の旋律を知っていたり……会ったはずのない女性の夢を見たり。
もう駄目だ。やられてしまった。コリャー文句無く満点だろう。氏の作品を読むのは「プリズム」「慟哭」と続いて三作目だが、そのどれもが傑作で、しかし今回のは特に秀逸だった。いや、秀逸などという言葉で締めくくるのはあまりにおこがましいだろう。しかしながら、氏の世界にいつの間にかはまってしまう自分がいる。
こういうといささか語弊があるかもしれないが、氏の作品には共通して冒頭部分のスピード感が無い。もちろん、悪口などではない。サスペンスなどにありがちな冒頭部分でぐいぐいっと引っ張っていっちまうぜ、というような強引さがないのだ。池に落とした小石の波紋のように、静かに物語ははじまっている。しかし、中盤以降の引っ張りはものすごい。終盤にもなると、斜め読みをしたい気持ちを押さえつけ、時間も忘れて読みふけるしかない。十分時間がある人で、途中で読むのを中断してしまえる人などいるのだろうか、と思えるほどだ。
詮索する必要はない、と読者は最初冷ややかな気持ちで主人公と温度差を感じるはずだが、じきにそんな思いはどこかに吹き飛ぶことだろう。謎は解き明かされるばかりか、横へそれたり、あるいはすっと前にすすんだり、そして後ろへのけぞったりして、自分がどこに向かっているのかもわからない。そして、着実に真実へと近づいている。そして、その真実こそが本作におけるメッセージなのだ。これが傑作でなくてなんだろう。

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