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アイテム詳細
鼓笛隊の襲来
三崎亜記
発売:光文社
Amazon.co.jp ランキング:Book で21603位
価格:¥ 1,470(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-03-20 /通常24時間以内に発送
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発売日:2008-03-20 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
いま、いちばん新作が待ち遠しい現代作家
(2008-07-14)
現実にはありえない設定なのに、言葉選びや話の進め方でリアリティを感じさせてくれる。「SF」「ファンタジー」が一切だめな私ですが、この人の作品は、短編・長編問わず、ぐいぐい引き込まれていきます。本当に上手い。
今回も、短編一つひとつが深く心にしみ入ってきました。たいてい、前向きな結末を迎えるのが好きです。たぶん、人間というものにとても期待している人なのではないかな。
不条理とユーモア
(2008-07-13)
20ページ程度の短編が9話。「鼓笛隊の襲来」でぐっと心をつかまれる。不条理な現象をもなんとか受け入れてしまう日常のしたたかさ。そこにユーモアがちりばめられ、絶品である。「彼女の痕跡展」は、純度の高い不条理劇。存在そのものの不確かさに不安になる。
その後も、たった一つの不条理事象が侵入した現実と日常とが描かれる。ただ、理屈や観念でまとめようとすると、少し浅くなる気がする。彼の作品は、むしろまとまりのない方が闇の深さを感じさせる気がする。
またもや奇想炸裂
(2008-07-02)
第2短編集だが、本作も奇想が炸裂していて楽しめる。基本的に『バスジャック』と同じ
作風だが、今回はアイデンティティの揺らぎが感じられて、ややP・K・ディック風な
話になっている。小説内の物語空間での現実と我々のいる通常世界での現実とのズレ・
ねじれが心地よい。独特な味の文章もプラスに働いている。
いままでの三崎作品のなかで本作が一番とっつきやすいかもしれない。三崎ワールドを
初めて体験する人はこれを最初に読んだほうがいいかも。もっとも今回も相当ひねくれて
いるけど。
あいかわらず変則的な話なので、合う人には合う、合わない人には徹底的に合わない作品
ではある。私はこういう作風はドンピシャなので、充分楽しめた。ただ、そろそろ
マンネリの傾向があるので、作風を少し変化させたほうがいいとは思う。
これが「物書き」なのだと思う。
(2008-06-22)
やっぱりこのひと天才だ、と常々感じる。
悲しくなるくらい、こういうひとが「物書き」なのだと思う。
傑作であればあるほど、くらくらと眩暈を感じる。
9つの短編からなる本作。
買ってからしばらくもったいなくて、寝かせておいたけど読み始めたらもうダメ。
読まずにはいられない。そして、この気持ちを残しておかなくてはいけない気がする。
まず、全体のタイトルともなっている【鼓笛隊の襲来】から、血の気が引く。
どうして?どうやったらこんな物語が書けるの?緩やかに鮮やかに、読む者に
衝撃を与え、巻き込む。まさにストーリー通りに。
実は三崎作品は、短編も長編も登場人物のインパクトはさほど強くない。
好きなキャラクターは、ときかれても困ってしまう。でも、誰もがしっくりと
その世界にはまっていて、「秩序がある」という言葉がぴったりくる。
ひとつひとつの感想を述べるのは愚だ。
三崎の世界は自分で読むことでしか近づけないし、初めて読むその時の
感動的とさえ言いたくなる、突き上げる気持ち・・・それを奪ってしまうことは
例え書評・読書感想文であってもしてはいけない気がする。
わたしの好みでいうと、【鼓笛隊の襲来】の秀逸さは圧倒的だが、
【覆面社員】【象さんすべり台のある街】も順当に好きだ。けどベスト3なら
【同じ夜空を見上げて】と【遠距離・恋愛】だろう。後者は心がじんわりと
あたたまるようのだけれど、ストレートにはやってくれない。こんなに短い
話なのに、ひとつひとつだけでエピソードを作れそうな、どこまでも濃厚で
なのにまったくそれを感じさせない、すとすとと通り過ぎるような読後感。
前者の話は、似たような話を他の作者で、他の物語で読んだ事がなくはない、
そんな物語ではあるのだけれど、泣いていいのか、微笑んでいいのか、
実に読者を困らせる。心を、掴む。
発想だけ、ストーリーだけ、筆致だけなら、他にも類似の作者はいるかもしれない。
だけど、それらを全て持ち合わせ、美しくタクトをふれるのは今のところ三崎が
ダントツだ。絶対に信頼して買える。裏切らない。そばにいて欲しい、そんな本。
相変わらず、冴えてます
(2008-06-15)
最初の1行を読んで、迷わず買った。相変わらずの三崎ワールドが広がっていた。短編一つひとつ、にやにやしながら読み進んだが、読後感は実に爽快だ。一見わけのわからない不条理なことが書いてあるようでいて、実はとても身近にあることだったりすることに気がつく。覆面をして出歩くことが許可される話などは、比較的わかりやすい方だろう。と、後で屁理屈をこねるのも楽しいが、そうでなくても筆力のある作家さんであるから、面白く読ませる。
おすすめ度:
いま、いちばん新作が待ち遠しい現代作家
現実にはありえない設定なのに、言葉選びや話の進め方でリアリティを感じさせてくれる。「SF」「ファンタジー」が一切だめな私ですが、この人の作品は、短編・長編問わず、ぐいぐい引き込まれていきます。本当に上手い。
今回も、短編一つひとつが深く心にしみ入ってきました。たいてい、前向きな結末を迎えるのが好きです。たぶん、人間というものにとても期待している人なのではないかな。
不条理とユーモア
20ページ程度の短編が9話。「鼓笛隊の襲来」でぐっと心をつかまれる。不条理な現象をもなんとか受け入れてしまう日常のしたたかさ。そこにユーモアがちりばめられ、絶品である。「彼女の痕跡展」は、純度の高い不条理劇。存在そのものの不確かさに不安になる。
その後も、たった一つの不条理事象が侵入した現実と日常とが描かれる。ただ、理屈や観念でまとめようとすると、少し浅くなる気がする。彼の作品は、むしろまとまりのない方が闇の深さを感じさせる気がする。
またもや奇想炸裂
第2短編集だが、本作も奇想が炸裂していて楽しめる。基本的に『バスジャック』と同じ
作風だが、今回はアイデンティティの揺らぎが感じられて、ややP・K・ディック風な
話になっている。小説内の物語空間での現実と我々のいる通常世界での現実とのズレ・
ねじれが心地よい。独特な味の文章もプラスに働いている。
いままでの三崎作品のなかで本作が一番とっつきやすいかもしれない。三崎ワールドを
初めて体験する人はこれを最初に読んだほうがいいかも。もっとも今回も相当ひねくれて
いるけど。
あいかわらず変則的な話なので、合う人には合う、合わない人には徹底的に合わない作品
ではある。私はこういう作風はドンピシャなので、充分楽しめた。ただ、そろそろ
マンネリの傾向があるので、作風を少し変化させたほうがいいとは思う。
これが「物書き」なのだと思う。
やっぱりこのひと天才だ、と常々感じる。
悲しくなるくらい、こういうひとが「物書き」なのだと思う。
傑作であればあるほど、くらくらと眩暈を感じる。
9つの短編からなる本作。
買ってからしばらくもったいなくて、寝かせておいたけど読み始めたらもうダメ。
読まずにはいられない。そして、この気持ちを残しておかなくてはいけない気がする。
まず、全体のタイトルともなっている【鼓笛隊の襲来】から、血の気が引く。
どうして?どうやったらこんな物語が書けるの?緩やかに鮮やかに、読む者に
衝撃を与え、巻き込む。まさにストーリー通りに。
実は三崎作品は、短編も長編も登場人物のインパクトはさほど強くない。
好きなキャラクターは、ときかれても困ってしまう。でも、誰もがしっくりと
その世界にはまっていて、「秩序がある」という言葉がぴったりくる。
ひとつひとつの感想を述べるのは愚だ。
三崎の世界は自分で読むことでしか近づけないし、初めて読むその時の
感動的とさえ言いたくなる、突き上げる気持ち・・・それを奪ってしまうことは
例え書評・読書感想文であってもしてはいけない気がする。
わたしの好みでいうと、【鼓笛隊の襲来】の秀逸さは圧倒的だが、
【覆面社員】【象さんすべり台のある街】も順当に好きだ。けどベスト3なら
【同じ夜空を見上げて】と【遠距離・恋愛】だろう。後者は心がじんわりと
あたたまるようのだけれど、ストレートにはやってくれない。こんなに短い
話なのに、ひとつひとつだけでエピソードを作れそうな、どこまでも濃厚で
なのにまったくそれを感じさせない、すとすとと通り過ぎるような読後感。
前者の話は、似たような話を他の作者で、他の物語で読んだ事がなくはない、
そんな物語ではあるのだけれど、泣いていいのか、微笑んでいいのか、
実に読者を困らせる。心を、掴む。
発想だけ、ストーリーだけ、筆致だけなら、他にも類似の作者はいるかもしれない。
だけど、それらを全て持ち合わせ、美しくタクトをふれるのは今のところ三崎が
ダントツだ。絶対に信頼して買える。裏切らない。そばにいて欲しい、そんな本。
相変わらず、冴えてます
最初の1行を読んで、迷わず買った。相変わらずの三崎ワールドが広がっていた。短編一つひとつ、にやにやしながら読み進んだが、読後感は実に爽快だ。一見わけのわからない不条理なことが書いてあるようでいて、実はとても身近にあることだったりすることに気がつく。覆面をして出歩くことが許可される話などは、比較的わかりやすい方だろう。と、後で屁理屈をこねるのも楽しいが、そうでなくても筆力のある作家さんであるから、面白く読ませる。
