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アイテム詳細
龍臥亭幻想(上) (光文社文庫)
島田 荘司
発売:光文社
Amazon.co.jp ランキング:Book で144562位
価格:¥ 660(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2007-10-11 /通常24時間以内に発送
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発売日:2007-10-11 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
いつも通り
(2007-12-12)
最後まで飽きずに面白く読めます。でもいろんな意味で相変わらずです。いつも通りの後付けによる話の肉付けと「偶然」という繋ぎの必殺技を駆使している。そして雰囲気作りと読者を惑わす為の戦時中の秘密研究所の話ともう一つの伝説の話とのバランスもいつも以上に良く、この辺りはさすがです。でも最後のオチがちょっと尻すぼみだし、どれもそんなのありか?というオチになっている。あの無口なオッサンも最大限、雰囲気造りに利用してポイッて感じだし、警察のお爺ちゃんなんか「どうなの?」っていう使われ方。まあ作者が自分で作ったキャラだからどうしようと勝手だけどね。でも総合的には面白く読めるので、上手いというかあざといというかといった所。あと御手洗や吉敷など別に登場しなくても成り立つ大物もわざわざ出さなくていい気がする。おいしい所を持っていかれた石岡君はどうするのだ。テーマ的には前作同様、村社会の旧弊、人間の愚昧さと愛情なんだけども、別に龍臥亭が舞台じゃなくてもいいじゃない?とも思う。明治時代の陰惨な事件も出てきて、これでこの地では3度も大きな事件が起きたことになる。この土地はこういう所なのですと作中でもあるが、前作の中でも岡山地方は村社会の悪しき風習が近年まで根強く残っていた事と津山三十人殺し事件を結び付けていたけど、ちょっと岡山県に対して失礼になると思わせるのはご愛嬌ですか。最後に睦雄が書いたとされる絵が塗りつぶされていた所の謎はどうなったのでしょう?これがほったらかしで無く絡んできたら、別に舞台が龍臥亭でもいいのだけどね。総評はたまに「あれ?」と思う所も多々あるが、そんな事はどうでも良くなる勢いと読み物としての面白さのある作品。まあいつも通りです。しかし娯楽作と社会問題の安易な融合はあまり良くないと思うぞ。
猟奇伝説型異邦の騎士
(2007-11-03)
初出は2004年10月25日発表。ミタライ(石岡&里美シリーズとも言う?)シリーズ。龍臥亭8年ぶりの事件。『龍臥亭事件』を読んだ読者でこれを手に取りたくならない人はまずいないでしょう
ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。ということで前作の登場人物が多数8年の年月を経て登場する。そのため逆に言うと犯人は当てやすくもある。
『脳』の不思議さに派生する作品群(『眩暈』・『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』・『魔神の遊戯』)、レオナ中心にのハリウッドを舞台に活躍するまるで外国小説のような作品群(『アトポス』・『水晶のピラミッド』・『ハリウッド・サーティフィケイト』)の一方で前回は石岡和巳一人で奮闘するとともに民話的猟奇事件を題材にした作品群と言うべきものがある。本作もそれにある。これはある意味デビュー作の『占星術殺人事件』への回帰とも言えるのかも知れない。
さて本作も他の島田作品同様、とてつもなく大きなプロット・デザインでできている。これを島田氏は『奇想』と読んでいるのだろう。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。
読了後の感想を一言で言えば『猟奇伝説型異邦の騎士』が本作である。ということで島田氏のファンならマストでしょう。
おすすめ度:
いつも通り
最後まで飽きずに面白く読めます。でもいろんな意味で相変わらずです。いつも通りの後付けによる話の肉付けと「偶然」という繋ぎの必殺技を駆使している。そして雰囲気作りと読者を惑わす為の戦時中の秘密研究所の話ともう一つの伝説の話とのバランスもいつも以上に良く、この辺りはさすがです。でも最後のオチがちょっと尻すぼみだし、どれもそんなのありか?というオチになっている。あの無口なオッサンも最大限、雰囲気造りに利用してポイッて感じだし、警察のお爺ちゃんなんか「どうなの?」っていう使われ方。まあ作者が自分で作ったキャラだからどうしようと勝手だけどね。でも総合的には面白く読めるので、上手いというかあざといというかといった所。あと御手洗や吉敷など別に登場しなくても成り立つ大物もわざわざ出さなくていい気がする。おいしい所を持っていかれた石岡君はどうするのだ。テーマ的には前作同様、村社会の旧弊、人間の愚昧さと愛情なんだけども、別に龍臥亭が舞台じゃなくてもいいじゃない?とも思う。明治時代の陰惨な事件も出てきて、これでこの地では3度も大きな事件が起きたことになる。この土地はこういう所なのですと作中でもあるが、前作の中でも岡山地方は村社会の悪しき風習が近年まで根強く残っていた事と津山三十人殺し事件を結び付けていたけど、ちょっと岡山県に対して失礼になると思わせるのはご愛嬌ですか。最後に睦雄が書いたとされる絵が塗りつぶされていた所の謎はどうなったのでしょう?これがほったらかしで無く絡んできたら、別に舞台が龍臥亭でもいいのだけどね。総評はたまに「あれ?」と思う所も多々あるが、そんな事はどうでも良くなる勢いと読み物としての面白さのある作品。まあいつも通りです。しかし娯楽作と社会問題の安易な融合はあまり良くないと思うぞ。
猟奇伝説型異邦の騎士
初出は2004年10月25日発表。ミタライ(石岡&里美シリーズとも言う?)シリーズ。龍臥亭8年ぶりの事件。『龍臥亭事件』を読んだ読者でこれを手に取りたくならない人はまずいないでしょう
ミタライ・シリーズは、今ではその登場人物がまるでドラゴン・ボールのように成長し続けている。考えてみるとそれはとても凄いことだ。島田"World"の中で、全てのキャラクターが人生を生き、成長していく。それは通子の娘ユキちゃんですら、である。ということで前作の登場人物が多数8年の年月を経て登場する。そのため逆に言うと犯人は当てやすくもある。
『脳』の不思議さに派生する作品群(『眩暈』・『ネジ式・・・』・『ロシア軍艦・・・』・『魔神の遊戯』)、レオナ中心にのハリウッドを舞台に活躍するまるで外国小説のような作品群(『アトポス』・『水晶のピラミッド』・『ハリウッド・サーティフィケイト』)の一方で前回は石岡和巳一人で奮闘するとともに民話的猟奇事件を題材にした作品群と言うべきものがある。本作もそれにある。これはある意味デビュー作の『占星術殺人事件』への回帰とも言えるのかも知れない。
さて本作も他の島田作品同様、とてつもなく大きなプロット・デザインでできている。これを島田氏は『奇想』と読んでいるのだろう。全てが初めから他の作家の数千倍の大きさに設計されたとてつもなく大きなプロット・デザインでできている。ストーリーはその超巨大プロットのある一点からスタートし、読了後に初めてプロットの巨大な全体像が見えるという鮮やか仕掛けになっている。
読了後の感想を一言で言えば『猟奇伝説型異邦の騎士』が本作である。ということで島田氏のファンならマストでしょう。
