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アイテム詳細
密室の鍵貸します (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
東川 篤哉
発売:光文社
Amazon.co.jp ランキング:Book で295853位
価格:¥ 840(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2002-04 /只今品切れ中
東川 篤哉
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発売日:2002-04 /只今品切れ中
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
飄々としたユーモアをベースにした、キレのいい「本格ミステリー」
(2006-02-21)
本書は光文社カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト<KAPPA?ONE>レーベルの第一弾として’02年4月に同時刊行された4作品の内のひとつである。
とある関東の地方都市・烏賊川市(いかがわし)の貧乏大学生戸村流平は、カノジョ紺野由紀から、彼の就職内定先に不満を持たれ、手ひどくフラれてしまう。酔っ払って荒れる流平。
そんなある夜、由紀が背中を刺された上、アパートの4階から突き落とされて殺害される。その時彼は目と鼻の先の先輩のところで先輩と一緒にビデオを観ていた。ところが本来アリバイを証明してくれるはずのその先輩は、ふたりきりの完全な密室状態の中、浴室で刺殺されてしまう。ふたつの殺人の重要な容疑者となった流平は、姉の元夫、私立探偵の鵜飼杜夫に助けを求める。
かくして、警察の追及から逃がれながら、流平・杜夫の真相究明が始まる。
全編にわたって、飄々としたユーモアをベースにしながらも、コアの部分である不可能犯罪の解明は決しておふざけではなく、正統的な「本格ミステリー」として、真面目で論理的なものになっている。伏線も上手くきちんとちりばめられているあたりも実にフェアーである。
読者はユーモア小説を笑いながら楽しんで読んでいるうちに、「本格ミステリー」の謎解きに、知らぬ間にたどり着いているという趣向である。
私も久しぶりにキレのいい「本格パズラー」を堪能した。しかもユーモアという味付けと共に。本書は「ユーモア」と「本格パズラー」が見事に融合した、2重にオイシイ小説である。
霞流一の正当後継者?
(2004-06-28)
身も蓋もなく、類似作品で紹介してしまうのが本作の場合、非常に分かりやすいでしょう。
石崎幸二や『フォックスの死劇』に代表される霞流一のバカミス、氷川透のロジックとメタ嗜好などをミックスしたような感じのミステリです。
話は続くのか?
(2002-05-08)
殺人の嫌疑をかけられた主人公はなんとも情けない人物であった。自分で自分の首をしめるような行動ばかりなのだが、「バカな主人公ほどかわいい」と感じさせる。無駄な描写だと思っていたものが布石となっており、あとで「ああ、あれはこういう事だったのか」と納得してしまう所がいくつもあり、楽しめた。名探偵!は出てこないけれど、味のある登場人物が束になって事件を解決してくれる。
おすすめ度:
飄々としたユーモアをベースにした、キレのいい「本格ミステリー」
本書は光文社カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト<KAPPA?ONE>レーベルの第一弾として’02年4月に同時刊行された4作品の内のひとつである。
とある関東の地方都市・烏賊川市(いかがわし)の貧乏大学生戸村流平は、カノジョ紺野由紀から、彼の就職内定先に不満を持たれ、手ひどくフラれてしまう。酔っ払って荒れる流平。
そんなある夜、由紀が背中を刺された上、アパートの4階から突き落とされて殺害される。その時彼は目と鼻の先の先輩のところで先輩と一緒にビデオを観ていた。ところが本来アリバイを証明してくれるはずのその先輩は、ふたりきりの完全な密室状態の中、浴室で刺殺されてしまう。ふたつの殺人の重要な容疑者となった流平は、姉の元夫、私立探偵の鵜飼杜夫に助けを求める。
かくして、警察の追及から逃がれながら、流平・杜夫の真相究明が始まる。
全編にわたって、飄々としたユーモアをベースにしながらも、コアの部分である不可能犯罪の解明は決しておふざけではなく、正統的な「本格ミステリー」として、真面目で論理的なものになっている。伏線も上手くきちんとちりばめられているあたりも実にフェアーである。
読者はユーモア小説を笑いながら楽しんで読んでいるうちに、「本格ミステリー」の謎解きに、知らぬ間にたどり着いているという趣向である。
私も久しぶりにキレのいい「本格パズラー」を堪能した。しかもユーモアという味付けと共に。本書は「ユーモア」と「本格パズラー」が見事に融合した、2重にオイシイ小説である。
霞流一の正当後継者?
身も蓋もなく、類似作品で紹介してしまうのが本作の場合、非常に分かりやすいでしょう。
石崎幸二や『フォックスの死劇』に代表される霞流一のバカミス、氷川透のロジックとメタ嗜好などをミックスしたような感じのミステリです。
中でもミステリに自覚的な登場人物の発言や、たまたまかもしれませんが、映画関係の蘊蓄が少々入っているので、霞流一との距離が非常に近くなっています。下手をすると霞流一の作品と言われても分からないのではないでしょうか。
デビュー作だけあって文章はあまり巧くないかもしれませんが、特に読んでいる途中に気になるほどではありません。
タイトルを見てもセンスが伺えますが、ミステリマニア向けの趣向や、バカ具合が巧い具合にカモフラージュ(カバー)になっているのでしょう。
肝腎のトリックは、私はある程度の方向性は合っていたものの、それを上回る複雑かつロジカルかつ、少しバカな真相で、読んだ時間の元をしっかりとれる内容でした。次作も期待できそうです。
話は続くのか?
殺人の嫌疑をかけられた主人公はなんとも情けない人物であった。自分で自分の首をしめるような行動ばかりなのだが、「バカな主人公ほどかわいい」と感じさせる。無駄な描写だと思っていたものが布石となっており、あとで「ああ、あれはこういう事だったのか」と納得してしまう所がいくつもあり、楽しめた。名探偵!は出てこないけれど、味のある登場人物が束になって事件を解決してくれる。
