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アイテム詳細
街の灯 (文春文庫)
北村 薫
発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で18906位
価格:¥ 500(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-05 /通常24時間以内に発送
北村 薫
発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で18906位
価格:¥ 500(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-05 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
古き良き昭和の人々
(2008-06-14)
昭和初期のお嬢様、花村英子が運転手のベッキーさんの力を借りつつ、さまざまな事件、
謎を解いていく連作中編集。
二人で、となると典型的にはホームズとワトソンとなるが、本シリーズの場合、
ちょっと捻ってあって、どちらがホームズでどちらがワトソンかは読んでのお楽しみ
というところ。
本格的な謎解きは勿論、これにベッキーさんの出自の謎が絡んでいく。
また、昭和初期の時代、風俗の描写が興味深く、ベッキーさんとの出会いや事件を通じて、
英子が段々と成長していくさま(本シリーズも「『円紫さんと私』シリーズ」同様、
ビルドゥングスロマンの性格を有している)も共感を持って読める。
北村薫は「『円紫さんと私』シリーズ」に象徴される「日常の謎」派の代表的作家であり、
余韻の深い文体と柔らかな語り口が特徴の叙情派、文学派ミステリーの旗手という印象だが、
一見、叙情と感傷に満ちているかに見えて、時に描く悪意や人間の哀しい性には、
はっとさせるものがあり、本作でも表題作「街の灯」にそれが見て取れる。
また、英子の一人称で語られる文体は、青春小説らしく、理屈っぽく青臭く感じられる
こともあるが、時代設定が昭和初期であることで、却ってその頃の雰囲気を表すのに
しっくりきてるような気がする。
時代考証の質が高い!
(2008-04-07)
本作は氏の「推理」小説としては、円紫シリーズなどと比べ
ややその輝きが少ないことを認めざるは得ないだろう。
しかし、会話がやや現代風に改められてはいるものの
これだけの時代考証を行い、それを作品の中に
反映させたエネルギーは高く評価すべきだろう。
十五年戦争の直前、最も華開いた昭和の消費文化。
数々の作品に採り上げられた記号といえども
イメージだけではなく、生活感を持って描写し得た作品は
それほど多くはない。その直後に設定を置いた本作は
その中でも高い質を持ったものに相違ない。
昭和7年にあった上流社会の空気と考え方
(2007-07-21)
「玻璃の天」を読んで、その前作があることを知って、この本を読みました。順序が逆になった事によって、スケールの小ささが気になりましたが、それも「玻璃の天」の素晴らしさを導く序章としての作品であると考えれば、十分に役目も果たしており、楽しめる良い作品だと思います。
「玻璃の天」では、正体が解ってしまうベッキーさんが、まだ正体不明の謎の女性として描かれており、花村英子とのコンビも「玻璃の天」ほどの一体感はまだみられないようにみえます。
でも、昭和7年にあった上流社会の空気や、そこに暮らしていた人々の考え方は、非常に良く伝わってきます。この点に関しては、ミステリーとしての完成度の高い「玻璃の天」よりは、優れているかも知れません。
この「わたしのベッキー」がシリーズ化し、後何作か書かれるのかもしれませんが、非常に楽しみなシリーズになりました。
名家
(2007-03-28)
2003年に出た単行本の文庫化。
昭和7年という時代設定である。上流階級のお嬢さまたちが次々と登場する。さらには男装の麗人まで。
こういう世界が苦手な私には、あまり楽しめない小説だった。北村薫の新シリーズということで期待して読んだのだが。まあ、こういう世界が好きな人にはたまらないのだろう。それはそれで需要もあるだろうし。
ミステリとしての出来はそこそこ。トリックの切れというよりは、遊びの部分が生きていて面白かった。北村薫も熟練して余裕の持てる作家になったものだなあと思う。
雰囲気がいい
(2007-01-20)
身分さのある女学校生活、銀座の町並み、お菓子、江戸川乱歩、帝国ホテルなど、ミステリーのあいまに漂う昭和初期の雰囲気に酔いました。あの時代のあの生活ならではのミステリーですね。恵まれているけど不自由な生活や、お嬢様のちょっと悲しいプライド意識などがせつないかったです。
ベッキーさんがオスカルさまのようでした…。
おすすめ度:
古き良き昭和の人々
昭和初期のお嬢様、花村英子が運転手のベッキーさんの力を借りつつ、さまざまな事件、
謎を解いていく連作中編集。
二人で、となると典型的にはホームズとワトソンとなるが、本シリーズの場合、
ちょっと捻ってあって、どちらがホームズでどちらがワトソンかは読んでのお楽しみ
というところ。
本格的な謎解きは勿論、これにベッキーさんの出自の謎が絡んでいく。
また、昭和初期の時代、風俗の描写が興味深く、ベッキーさんとの出会いや事件を通じて、
英子が段々と成長していくさま(本シリーズも「『円紫さんと私』シリーズ」同様、
ビルドゥングスロマンの性格を有している)も共感を持って読める。
北村薫は「『円紫さんと私』シリーズ」に象徴される「日常の謎」派の代表的作家であり、
余韻の深い文体と柔らかな語り口が特徴の叙情派、文学派ミステリーの旗手という印象だが、
一見、叙情と感傷に満ちているかに見えて、時に描く悪意や人間の哀しい性には、
はっとさせるものがあり、本作でも表題作「街の灯」にそれが見て取れる。
また、英子の一人称で語られる文体は、青春小説らしく、理屈っぽく青臭く感じられる
こともあるが、時代設定が昭和初期であることで、却ってその頃の雰囲気を表すのに
しっくりきてるような気がする。
時代考証の質が高い!
本作は氏の「推理」小説としては、円紫シリーズなどと比べ
ややその輝きが少ないことを認めざるは得ないだろう。
しかし、会話がやや現代風に改められてはいるものの
これだけの時代考証を行い、それを作品の中に
反映させたエネルギーは高く評価すべきだろう。
十五年戦争の直前、最も華開いた昭和の消費文化。
数々の作品に採り上げられた記号といえども
イメージだけではなく、生活感を持って描写し得た作品は
それほど多くはない。その直後に設定を置いた本作は
その中でも高い質を持ったものに相違ない。
昭和7年にあった上流社会の空気と考え方
「玻璃の天」を読んで、その前作があることを知って、この本を読みました。順序が逆になった事によって、スケールの小ささが気になりましたが、それも「玻璃の天」の素晴らしさを導く序章としての作品であると考えれば、十分に役目も果たしており、楽しめる良い作品だと思います。
「玻璃の天」では、正体が解ってしまうベッキーさんが、まだ正体不明の謎の女性として描かれており、花村英子とのコンビも「玻璃の天」ほどの一体感はまだみられないようにみえます。
でも、昭和7年にあった上流社会の空気や、そこに暮らしていた人々の考え方は、非常に良く伝わってきます。この点に関しては、ミステリーとしての完成度の高い「玻璃の天」よりは、優れているかも知れません。
この「わたしのベッキー」がシリーズ化し、後何作か書かれるのかもしれませんが、非常に楽しみなシリーズになりました。
名家
2003年に出た単行本の文庫化。
昭和7年という時代設定である。上流階級のお嬢さまたちが次々と登場する。さらには男装の麗人まで。
こういう世界が苦手な私には、あまり楽しめない小説だった。北村薫の新シリーズということで期待して読んだのだが。まあ、こういう世界が好きな人にはたまらないのだろう。それはそれで需要もあるだろうし。
ミステリとしての出来はそこそこ。トリックの切れというよりは、遊びの部分が生きていて面白かった。北村薫も熟練して余裕の持てる作家になったものだなあと思う。
雰囲気がいい
身分さのある女学校生活、銀座の町並み、お菓子、江戸川乱歩、帝国ホテルなど、ミステリーのあいまに漂う昭和初期の雰囲気に酔いました。あの時代のあの生活ならではのミステリーですね。恵まれているけど不自由な生活や、お嬢様のちょっと悲しいプライド意識などがせつないかったです。
ベッキーさんがオスカルさまのようでした…。
