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アイテム詳細

秘密 (文春文庫)
東野 圭吾

発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で615位
価格:¥ 660(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2001-05 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
もし、指輪がなければ・・。  (2008-08-27)
東野さんの小説は、夜中に読んでいると、ときに切なさと哀しさで
眠ることが出来なくなってしまう。表面的なことではなく、いつも深く考えさせられる。

人は自分の記憶にあるすべての人々と別れなければならない。どんなに愛していても
いとおしくても、いずれかの死によってもたらされる。
しかし、その最愛の対象が存在しているのに別れなければならない時の切なさは
どれほどのものだろう。主人公の平介は、結果的に姿の存在する娘と心の存在する妻の
二人と別れなくてはならなかった。手を伸ばせばそこに愛するものがあるが、
触れることが出来ない。

この手の人格の入れ替わり小説は双方が生きていれば、最後は元にもどりハッピーエンド
しかないので気軽に読み進められるが、一方が死んでいれば結末はどうしても
つらくなる。
娘の姿の妻が、だんだん手の届かない存在になっていく過程の主人公の心情が
本当に良くかかれている。前向きに考えれば考えるほど事態は哀しい方に進んでいく。
もう、どうしようもない。同じ立場になれば電話を盗聴しない自信は私にはない。
妻の直子の現れる時間が徐々に短くなっていくところは、泣けて仕方がなかった。
愛するもとの引き換えに愛するものを得るのはこんなにもつらいことなのか。
私なら、直子のままでいて欲しいと願うだろう。

いい歳をして情けないが、良く書かれた小説は自分の生き方を見つめ直すきっかけを
与えてくれる。この小説を読み終えた人は、きっと自分の大切な人々のことを心に
思い浮かべただろう。空気のような存在になって会話も最小限の妻や、
いずれ一人立ちする子供達とこれから毎日悔いの無いよう過ごして生きたい。
バカみたいだけれど本当にそう思っている。

東野圭吾さん、たまには読後感爽快なハッピーエンドもお願いします。

推理小説と恋愛小説の見事な融合  (2008-08-18)
内容は読めば分かるので触れないが、東野圭吾氏が「大化け」した作品。本作によってある意味確立された推理小説と恋愛小説の融合を基調とするその作風は、氏にとってその後のベストセラー量産のための「勝利の方程式」となったように思う。とにかく泣かされました。


あまりの切なさに・・・  (2008-08-15)
切なすぎます、私には。現実にこんな事が自分の身に起こったら、心が壊れてしまうでしょう。私はこんな試練に耐えられる程強くないと思い知らさせました。
本当に誰かを愛した事がある人なら、この作品で心を揺さぶられるはずです。特に悲恋を経験した人なら・・・。
女性は強いのですね。
小説で初めて、心を取り乱してしまいました。

星8つぶん  (2008-08-07)
最近の1番のオススメ本。
星8つくらいつけたい作品です。


 娘の身体に宿った妻
 唯一秘密を知っている夫


妙に感情の表現がリアル。
妻直子の気持ちを追おうとすると
二つの気持ちが常に衝突してしまう。
まるでそばで見ているよう。
互いに愛している存在だからこそ、切なくなる。

もうひとつの「秘密」の意味するところ。

最後数ページで、一気に話の深さが増します。
切なさとか寂しさとか愛しさとか決意とか予感とか
全ての思いに包まれる。すごい。
話の上手さに脱帽です。


絶対絶対ね
読まないと大損ですよ!

悲しみを包み込んでいた「秘密」  (2008-08-06)
「意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった」そんな秘密を抱えながら生きていく2人。バスの事故でなくしたものは大きく、例えようのない悲しみでおおわれてしまうであろう日々の暮らしは、この秘密のために不思議な物語となり、また、2人の生きる支えになっていく。
ぎりぎりのところでバランスをとりながら生活が進む。しかし、この「秘密」がずっとは続かないということは、2人は当然初めからわかっていて然るべきである。にもかかわらず、「秘密」の不思議な状況を現実として受け入れて、他の周りの人々にはすべてうそをつきながら秘密を守ってきたのは、やはり2人の、そして3人の深い深い悲しみがあったから、それから目をそむけたいがための必死の行動であったように感じた。
しかし、現実を受け入れなければならないときがやってきて、「秘密」の魔法がとけていく。

バスの転落事故での愛するものの死、というどうやっても受け入れ切れない悲しみを不思議な「秘密」で包み込んだ物語。遺族の悲しみはこんなもんじゃない、というのは当然だろう。でも、いろんな葛藤と戦った道のりには共感したいし、悲しみを乗り越えて前を向いて進んでいく平介たちに拍手を贈りたい、と思ってはいけないでしょうか。
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