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アイテム詳細

時が滲む朝
楊 逸(原著)

発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で4565位
価格:¥ 1,300(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-07 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
申し訳ないが、率直な感想  (2009-01-04)
テレビでご本人がしゃべっているのを聞いて、好感を持ったので読んでみた。
一番に思ったのは、「中学校の国語の教科書に載ってそうな平易な文章だな」ということ。
高校になると、文章だけでもこれより数段骨のある表現のものに、触れてきているはず。
ここを見ている皆さんは、最近の賞には何も期待しないよと言いつつ、実はその思いを覆されるような作品に出会えることを、どこかで待っているのではないだろうか。
少なくとも、私はそうだ。
本を読んで、これまでに出会ったことのない表現に出会いたい、すごい文章に打ちのめされてみたい…と、どこかで願っている。
そんなただ「感動」や「面白さ」以上の、「文学」との出会いを求めている方には、全くおすすめしない。
ただのお話としても、全く完成されていない。
来日して10何年だか20何年だか、母国語じゃない言語で小説を書こうというのは、素晴らしい。
素直に敬意を表したい。
けれども、ものを書くことがお金になるという道は、自分の母国ででも、このレベルではお話にならないのではないだろうか。
日本語そのものより、文学そのものに、もっともっと必死に向かって行って欲しい。

けりがつけれないけど、時が流れる  (2009-01-04)
 天安門事件って、確かにあるんだけど、結局抽象的で何をどうなったらよかったのか、時代の流れで国や世界がどんどん変わっていく中で、さらにあやふやにさせられてしまった部分はがあるのかもしれない。そして、主人公もなんとなく達成感をかんじられないまま年を重ねていく。
 でもこの苦苦しさは、私も年を重ねるつれ、大なり小なりあり、なんかしんみりしました〜。

夢に破れ挫折しながらも絶望せず逞しく生きる中国人青年像を描く芥川賞受賞作です。  (2008-12-11)
デビュー作「ワンちゃん」が新鮮な感動を呼び好評で迎えられた在日中国人女流作家楊逸の話題の二作目にして第139回芥川賞受賞作です。本書の前作との違いは女性の主人公から転じて男性を主役に持ってきた所、中国と日本が舞台に選ばれているのは同じですが主人公の中国での学生時代の青年期から日本に暮らし妻帯して家庭を持つ大人になるまでの長い人生模様を描き、より印象に残る人物を多数配し物語としてのスケールと成熟度が増したように感じます。私が前作と本書を読んで感じた著者が追い求めようとしている物語の主題は、抗い難い時の流れの中で理想を追い続け結局思うようには上手く行かずに挫折しながらも絶望に沈まず心を強く持って明るく逞しく生きる男女を温かいまなざしで見つめ哀感を込めて描く事です。本書ではラストで日本で生まれた若い世代の子供達に主人公が未来への希望を託す姿が感動的で、著者の新生面を感じさせてくれました。
日本語の問題については昨今多方面で乱れが指摘されていますし、詩的な表現であれば許容され賞賛される紙一重の部分がある日本語は元来懐の深い柔軟な言葉だとも思います。外国人である著者が日本語で書いているという事で厳しい目で見られるのは致し方ないとは思いますが、そればかりを指摘して非難するのも不適切で幾分かは寛容されてしかるべきだと思います。今は毒ギョーザの問題等でお隣りの中国に対して日本国民が良い感情を抱いていない不幸な状況ですが、やはりそんな事とは別に文化の面で両国間が良い意味の刺激を与え合い交流が図れれば良いなと願う次第です。著者にとって芥川賞の受賞が終着点ではないでしょうから、今後更に成長した新作が読める日を期待して待ちたいと思います。

中国から日本文学への問題提起かも知れない  (2008-11-04)
この作品が、芥川賞を受賞した理由と意味を考えてみました。

まず、この小説に、どんな事実をどうとりあげたか、それらについてどう考え、どう行動し、さらにどう描いたか、などは、多分、中国人のそれらであって、日本人の作家によっては描き難いことが多いだろうと考えられます。文藝春秋誌上の選考委員の選評における、書きたいことが沢山ある、という複数の委員の指摘などは納得できます。

他方で、天安門事件の皮相的ともいえる評価や後半の俗な展開は、純文学の賞であることを考えるとおおいに気になるし、日本語としての生硬さや小説技法の未熟さもたしかにあります。しかし、作者が中国生れの中国人であること、芥川賞は新人賞であることを考えれば、それらはあっておかしくないことで、むしろ今後の発展への可能性や期待を感じることでもあります。

結局、取り上げられた題材の現代史における流れを中国人作家がそこそこの水準で描き上げたこと、それが最大の受賞理由と見ました。

もうひとつ、最近の日本文学が、芥川賞受賞作を含め、ミクロな空間を対象にことば遊びをしているに過ぎないと思える傾向が強いなか、オーソドックスなリアリズムに近い作品が受賞したことは、文壇に対するひとつの問題提起となっているのではないでしょうか。日本語として違和感を感ずる表現を含め、それらは中国から日本への問題提起であるかも知れません。これから小説を書こうとする方にとっても、方向性と希望を与える受賞なのかもしれません。

退屈です  (2008-10-13)
題材は面白いと思うが、人物描写が余りにもいい加減で
ストーリーに感情移入出来ないばかりか、一貫して独特の野暮ったさが漂う。
はっきり言って退屈な作品だと思う。
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