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アイテム詳細
夜想
貫井 徳郎
発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で236579位
価格:¥ 1,750(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2007-05 /通常24時間以内に発送
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発売日:2007-05 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ちょっとトーンダウンしてきたかな
(2008-07-04)
内容はともかく、貫井作品を読むときにスピード感、意外な展開を求める者としては、少々拍子抜けした。宗教というテーマに挑戦する意欲は買うが、まだご本人の中でこなれていないかな。「新興宗教のつくり方」では物足りない。ちなみに私は著者と同い年だが、こんなふうに落ち着かれてしまってはかなわない。もうちょっと走ろうよ、貫井さん。
新興宗教って 実はこんな感じなんだろう。
(2008-03-07)
新興宗教が誕生し,成熟していく過程が内部から描かれていて、身近と言う意味で非常にリアルに表現されている。
主人公達は「これは宗教ではない」と言っておきながら、この小説を振り返る読者は間違いなく「宗教の話」と括るだろう(本のタスキにも「再び宗教をテーマに…」と書かれているし)そんなところも,ある意味現代新興宗教を とても上手に表現できていると思う。
紅一点?の遥女史は、ちょっと輝きすぎでリアリティーが薄いが、その分"教祖"のオーラを感じる。(輝きすぎ…と言うのは、「これほど悪意のない、そしてアイドルみたいなルックスの美人が現実世界に存在するのだろうか?」という疑問と、「教祖ならありえる」みたいな超現実とをうまく兼ね備えているという意味)
貫井作品の中で1、2番目に好き!
(2008-02-20)
宗教もの・・・とは言ってはいけないのでしょう。
怒られる、主人公(雪藤さん)に。
目線が貫井さんらしくてこの題材にして新鮮。
苦しくて怖い話だけど
優しさにつつまれています。
貫井さんの本の中で、ストーリーのバランスが
一番とれていると思いました。
前作を超える傑作!!読むという行為が心地よい。
(2008-01-16)
残念ながら前作「慟哭」は面白く読めませんでした。最初の50ページ程でラストの仕掛けがある程度予測できてしまったので、読書の残りは予測の為の確認作業っぽくなってしまったからです。今作は最後の1ページまで展開を楽しみに読めました。日頃から小説を読むことはないので、たまに小説を読むと「やっとあと何ページで終わる」等と思って読んでいますが、本作は読むことが楽しく、「あと何ページで終わってしまう。終わって欲しくない。」…との思いを持った珍しい経験をしました。続編を書いて欲しいほどです。本作の帯に「宗教をテーマに」と書かれていますが、宗教をテーマにした本だとは思いません。確かに宗教っぽい舞台ではありますが、サスペンスであり、ヒューマンドラマです。ただ現実離れした話が登場するので、「特殊な力」の存在など全く信じられない場合には宙に浮いた話のように感じることでしょう。また主人公男性の妄想による逸脱ぶり(これでは重度の精神障害では?)にはハリウッド映画のような非現実感はありますが、それはそれで娯楽要素として楽しめます。心の救いをテーマにしていますが、主張の強引な押しつけはないので素直に読むことが出来ます。全く別の二つの平行する話が登場しますが、それがどこでどのように絡み合っていくのかが絶妙でした。ただこのスタイルは「慟哭」でも同じでしたので、次回作では別の展開なども期待しています。有意義な本を有難う御座いました。
深い悲しみと絶望
(2007-11-17)
主人公は32才、男性。
突然の事故で妻子を亡くして以来、生きる意味を見い出せず、
仕事でもミスばかり。
一日をなんとかやり過ごしている。
そんな彼が、事故以来初めて自分の悲しみを共有してくれた、
不思議な能力を持った女性にめぐりあいます。
自分のために泣いてくれた人に心酔するのは分からないでもないけど、
その根拠となる出来事が冒頭に少ししか書かれていないので、
「そんなので、ここまでのめりこむのだろうか?」とか、
「いわゆる恋愛感情に変化しないのが不思議だ」
などと違和感を感じながら読んでいました。
主人公視点で展開していく中盤まではそうでしたが、
もう一人の子安嘉子が行動を起こし始めて、その言動に不安感を覚え、
それとともに雪藤に向ける周囲の目が書き込まれるにつれ、
急に足元が抜けるような感覚を覚えました。
そうだったのか!
前半に感じた違和感はすべて解消されました。
この作者は初めて読みましたが、深い悲しみ、絶望を抱えた人間の描写に説得力があると思いました。
どんなに辛くても、現実から目を背けている限り、立ち直ることは出来ない。
他人がどんなに耳障りのいい言葉をかけてくれたとしても、立ち直るか否かは、自分次第。
私はそういうメッセージを強く感じました。
おすすめ度:
ちょっとトーンダウンしてきたかな
内容はともかく、貫井作品を読むときにスピード感、意外な展開を求める者としては、少々拍子抜けした。宗教というテーマに挑戦する意欲は買うが、まだご本人の中でこなれていないかな。「新興宗教のつくり方」では物足りない。ちなみに私は著者と同い年だが、こんなふうに落ち着かれてしまってはかなわない。もうちょっと走ろうよ、貫井さん。
新興宗教って 実はこんな感じなんだろう。
新興宗教が誕生し,成熟していく過程が内部から描かれていて、身近と言う意味で非常にリアルに表現されている。
主人公達は「これは宗教ではない」と言っておきながら、この小説を振り返る読者は間違いなく「宗教の話」と括るだろう(本のタスキにも「再び宗教をテーマに…」と書かれているし)そんなところも,ある意味現代新興宗教を とても上手に表現できていると思う。
紅一点?の遥女史は、ちょっと輝きすぎでリアリティーが薄いが、その分"教祖"のオーラを感じる。(輝きすぎ…と言うのは、「これほど悪意のない、そしてアイドルみたいなルックスの美人が現実世界に存在するのだろうか?」という疑問と、「教祖ならありえる」みたいな超現実とをうまく兼ね備えているという意味)
貫井作品の中で1、2番目に好き!
宗教もの・・・とは言ってはいけないのでしょう。
怒られる、主人公(雪藤さん)に。
目線が貫井さんらしくてこの題材にして新鮮。
苦しくて怖い話だけど
優しさにつつまれています。
貫井さんの本の中で、ストーリーのバランスが
一番とれていると思いました。
前作を超える傑作!!読むという行為が心地よい。
残念ながら前作「慟哭」は面白く読めませんでした。最初の50ページ程でラストの仕掛けがある程度予測できてしまったので、読書の残りは予測の為の確認作業っぽくなってしまったからです。今作は最後の1ページまで展開を楽しみに読めました。日頃から小説を読むことはないので、たまに小説を読むと「やっとあと何ページで終わる」等と思って読んでいますが、本作は読むことが楽しく、「あと何ページで終わってしまう。終わって欲しくない。」…との思いを持った珍しい経験をしました。続編を書いて欲しいほどです。本作の帯に「宗教をテーマに」と書かれていますが、宗教をテーマにした本だとは思いません。確かに宗教っぽい舞台ではありますが、サスペンスであり、ヒューマンドラマです。ただ現実離れした話が登場するので、「特殊な力」の存在など全く信じられない場合には宙に浮いた話のように感じることでしょう。また主人公男性の妄想による逸脱ぶり(これでは重度の精神障害では?)にはハリウッド映画のような非現実感はありますが、それはそれで娯楽要素として楽しめます。心の救いをテーマにしていますが、主張の強引な押しつけはないので素直に読むことが出来ます。全く別の二つの平行する話が登場しますが、それがどこでどのように絡み合っていくのかが絶妙でした。ただこのスタイルは「慟哭」でも同じでしたので、次回作では別の展開なども期待しています。有意義な本を有難う御座いました。
深い悲しみと絶望
主人公は32才、男性。
突然の事故で妻子を亡くして以来、生きる意味を見い出せず、
仕事でもミスばかり。
一日をなんとかやり過ごしている。
そんな彼が、事故以来初めて自分の悲しみを共有してくれた、
不思議な能力を持った女性にめぐりあいます。
自分のために泣いてくれた人に心酔するのは分からないでもないけど、
その根拠となる出来事が冒頭に少ししか書かれていないので、
「そんなので、ここまでのめりこむのだろうか?」とか、
「いわゆる恋愛感情に変化しないのが不思議だ」
などと違和感を感じながら読んでいました。
主人公視点で展開していく中盤まではそうでしたが、
もう一人の子安嘉子が行動を起こし始めて、その言動に不安感を覚え、
それとともに雪藤に向ける周囲の目が書き込まれるにつれ、
急に足元が抜けるような感覚を覚えました。
そうだったのか!
前半に感じた違和感はすべて解消されました。
この作者は初めて読みましたが、深い悲しみ、絶望を抱えた人間の描写に説得力があると思いました。
どんなに辛くても、現実から目を背けている限り、立ち直ることは出来ない。
他人がどんなに耳障りのいい言葉をかけてくれたとしても、立ち直るか否かは、自分次第。
私はそういうメッセージを強く感じました。
