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カスタマーレビュー
おすすめ度:
途中からややこしくなった  (2008-08-25)
途中まではすごく面白かったのですが、後半から話がややこしくなって最後は速読でやっつける羽目になりました。ミステリーものを読み慣れていないせいか、数日かけて味わって読んだのですが、やはりこういう物語は一気に読むべきかなあ、と思いました。

ゲーム感覚で楽しめる「クローズド・サークル」ものミステリ  (2008-08-14)
 複数の登場人物が、外部からの出入り不可能な場所に隔離され、その中で殺人事件が起きる。ひとり、またひとりと殺されてゆく。いわゆる「クローズド・サークル」もののミステリとして、これは面白かった。

 面白かったその一として、話がかなり予想外の方向へと展開していったこと。スリリングなRPG(ロール・プレイング・ゲーム)にも似て、話が分岐点にさしかかった時、ひょいひょいと、全くノーマークだった方向に進んでいくんですね。著者が繰り出す次の一手が、途中から全然読めなかった。で、その予測不能なところがいけてるなと。

 面白かったその二は、連続殺人ゲームのルール設定、場の設定など、その趣向が気が利いていたところ。舞台となる【暗鬼館(あんきかん)】に配置された部屋の役割。登場人物に与えられた各人各様の武器と、そこに付されたメモ書き。殺人ゲームの主催者が用意したいくつかの【ルールブック】。こうした大道具、小道具が、今しも話の盤上で、『そして誰もいなくなった』的連続殺人劇の雰囲気を出していて、わくわくさせられましたね。

 面白かったその三は、語り手の結城理久彦(ゆうき りくひこ)はじめ、登場人物のキャラがいい意味でカリカチュアライズされていて、イメージが描きやすかったこと。殊に、お嬢様な諏訪名祥子(すわな しょうこ)のキャラが、キラキラと光っていたなあ。「こんなヤツ、絶対いないだろ」と思いつつ、こうした「クローズド・サークル」ものミステリではいて欲しいアイドル・キャラ。ミスリードの危険さえはらむ彼女の魅力に、一票。

 ディクスン・カーやエラリー・クイーンなど、海外の本格ミステリ好きのすれっからしのファンに、「気晴らしにひとつ、こんなんどうですか」とおすすめしたい一冊。ミステリ大好きな私、初めてこの作家の作品を読んだのですが、面白かったです。

ちょっと『CUBE』?  (2008-07-01)
作中にも出てきますが所謂「クローズドサークル」、或いは「嵐の山荘もの」というのは、ミステリ読みにとって普遍的に魅力的、と同時に矢張り古典的は古典的な訳で、
要はどうプレゼンテーションするか、という。
青春小説のホロ苦さ、とか人間関係のドラマ、とかは(多分)意図的に抑制され、ミステリのロジックを描く事に徹底して淫してみた作品、といえるでしょうか。米澤さんが。
ハード(外枠)は凝った古典、ソフト(プロット)はこれでもかというか、なんならクイーンばりの論理展開がミステリ好きを待ってます。
解決部分とかでは、実は相当ややこしい描写(証明)してくれてるんじゃないかと思いますが、極めてスムーズに理解できる文章力は流石なんじゃないでしょうか。
良品。

★五つは伊達じゃない  (2008-05-19)
あらすじなどは 他の方が書いているので省略します。

とにかく設定にグッときて キャラに引っ張られて 計算されたミスリードにより鮮やかに騙されて 清々しい読後感を得られたので 買ってよかったと思いました。


登場人物12人。
大体20歳前後で美形が多いのも 私的にポイント高かったです。

展開の割に陰鬱さが少ないのは 主人公のノンキな思考と 表紙の彼女の存在の賜物でしょう。


極限の状況下での恐怖 おすすめですっ★  (2008-05-16)
時給11万2000円
あなたはこのとんでもない時給をみてどう思うだろう?
何かの間違いと思うだろうか。それともこれは怪しいぞ、と疑うだろうか。

暗鬼館という地下の施設で7日間を過ごせば、時給11万2000円×7日分を支払うと約束され、
この高額なアルバイトに応募してきた12人。
暗鬼館に足を踏み入れるや否や、入口は固く閉ざされ7日の間外に出ることは許されないと告げられる。
暗鬼館は地下にあるため窓はいっさいなく、照明も極限にしぼってあり、
そのような外界と一切隔てられ、光に乏しい状況の中で生活を強いられる。
しかし、そこには「人を殺せばボーナスとして報酬が2倍になる」などというルールが存在した。
さらに参加者各々には武器が与えられていた。一人は鉄の棒、一人は毒物といったように…
誰もが疑心暗鬼に陥り互いを牽制する中で、三日目の朝、遂に一人目の犠牲者が出た。

犯人がいつ襲ってくるとも分からない状況を作り、恐怖の演出が上手い。
主人公が自分の部屋の扉がわずかに開いていたことに動揺するところが印象的。
まるでホラー映画を観ているかのような、気持ちのいい緊張を味わうことができた。
それぞれに役割があり、キャラクタも立っている。
ライトノベル出身からだからか一人リアリティのない人間がいたが、それはご愛嬌か。
しかしミステリとして十分に読み応えのある作品である。
この状況下で動じない人間なぞいないのに、一部の人間はその描写が薄かった気もする。
だが、ここ最近、もっとも楽しませてくれた本であることは間違いない。

(装丁と内容が一致していないからあまり手に取られないのかも。オススメですよ!)
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