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アイテム詳細
モーダルな事象 (本格ミステリ・マスターズ)
奥泉 光
発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で337509位
価格:¥ 1,950(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2005-07-10 /通常24時間以内に発送
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発売日:2005-07-10 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
多少辻褄が合わなくても、面白い本が読みたい方に
(2008-06-21)
まず、この作品の前に「鳥類学者のファンタジア」を読むのが前提だが、それは本作をより面白く読むためであって、屁理屈をこねるためであってはならない。奥泉光の作品は、登場人物たちの大真面目なおかしさと、目まぐるしい舞台の移動、文章の勢いを楽しむのが正解のような気がする。時間のあるときに一気に行くべきだ(一気に読まずに済ませられる人は、相性が悪いと見る)。ジャズに詳しい方、多摩地域、特に中央沿線在住だと笑える頻度は確実にふえる。
芥川賞作家に理屈を求める読者がいるのが不思議でならない。
モーダルな事象
(2006-07-28)
昭和の東京を舞台に、荘厳華麗な本格推理の大伽藍を構築し、挙げ句一瞬で全てを夢幻のうちに消失せしめた恐るべき傑作「虚無への供物」。中井英夫の探偵小説史上に燦然と輝く金字塔は、読者より、むしろ実作者にとって一層強く意識され続ける存在だろう。
新本格とうたわれる作家達の中にあって、少なくとも奥泉光にとって「虚無への供物」とは作家として一度はぶつからねばならない作品だったようだ。しかし、中井英夫の傑作に相応しいリスペクトはどうあるべきか。真面目な中井英夫の衒学、耽美、レトリックを、ユーモア、滑稽に置き換え、あの大傑作をなぞるようにキャラを動かして、奥泉らしい遊びを工夫しながら、反推理小説として知られた結末を彷彿とさせるオチにつなげた技ありの作。
作家的野心を漲らせながら、思いっきり本歌を遊び倒した「モーダルな事象」は「虚無への供物」が好きな向きには堪らないはず。また「虚無への供物」を読んだことがない人にはセットで読むことをお勧めしたい。本格好きなら至福の時間が得られるはず。
結局は駄洒落に勝るものはないのかも・・・。
(2006-02-01)
犯人(裏の裏の犯人ではなく)がすぐ分かってしまったにも関わらず、面白く読めた。
主人公の桑潟幸一助教授のだめさ加減と、もう一人の主人公アキの、勝手にミステリー小説の主人公になりきっているところなど、二人とも自分をみているようだった。
アトランティスのコインとかありえないけど、その一方で、ふつうのとりとめもない本が、なぜかベストセラーになってしまったがために事件に絡んでくる点はありえそうで、SFと現実の間の不思議な世界を醸し出していました。
エンタテインメントに徹してほしいものだ
(2005-12-31)
解説は何のために付け加えられたのか?
この長すぎる物語にさらにページを加える必要があったのだろうか?それは、たとえば部分的に現出する漱石風の文体に何らかのエクスキューズをしたかったからなのか?分かりやすくいい文章の間に混入する、主語のなかなか現れてこない、読みにくい文章に文学的な意味があるとでもいいたいのだろうか?
エンタテインメントに徹してほしいものだ。啓蒙してほしくなんかない。
文学を愛し文学を憂える方々へ
(2005-10-29)
今はやりの「本格ミステリ」の形式をとってテンポよくストーリーを展開させながら、現代の文学や活字文化に対する批評やパロディーの要素も盛り込まれています。お涙頂戴のベタな童話集に翻弄されるいまいち冴えない「普通の」人々。伝説のコインを巡って交錯する現在と過去、そして現実と幻想。「泣ける本」ばかりがベストセラーになる今日この頃ですが、こんなヘビーな本もあるものだとワクワクさせられる一冊です。特に活字を愛し、文学を愛でる方々にはたまらないでしょう。
おすすめ度:
多少辻褄が合わなくても、面白い本が読みたい方に
まず、この作品の前に「鳥類学者のファンタジア」を読むのが前提だが、それは本作をより面白く読むためであって、屁理屈をこねるためであってはならない。奥泉光の作品は、登場人物たちの大真面目なおかしさと、目まぐるしい舞台の移動、文章の勢いを楽しむのが正解のような気がする。時間のあるときに一気に行くべきだ(一気に読まずに済ませられる人は、相性が悪いと見る)。ジャズに詳しい方、多摩地域、特に中央沿線在住だと笑える頻度は確実にふえる。
芥川賞作家に理屈を求める読者がいるのが不思議でならない。
モーダルな事象
昭和の東京を舞台に、荘厳華麗な本格推理の大伽藍を構築し、挙げ句一瞬で全てを夢幻のうちに消失せしめた恐るべき傑作「虚無への供物」。中井英夫の探偵小説史上に燦然と輝く金字塔は、読者より、むしろ実作者にとって一層強く意識され続ける存在だろう。
新本格とうたわれる作家達の中にあって、少なくとも奥泉光にとって「虚無への供物」とは作家として一度はぶつからねばならない作品だったようだ。しかし、中井英夫の傑作に相応しいリスペクトはどうあるべきか。真面目な中井英夫の衒学、耽美、レトリックを、ユーモア、滑稽に置き換え、あの大傑作をなぞるようにキャラを動かして、奥泉らしい遊びを工夫しながら、反推理小説として知られた結末を彷彿とさせるオチにつなげた技ありの作。
作家的野心を漲らせながら、思いっきり本歌を遊び倒した「モーダルな事象」は「虚無への供物」が好きな向きには堪らないはず。また「虚無への供物」を読んだことがない人にはセットで読むことをお勧めしたい。本格好きなら至福の時間が得られるはず。
結局は駄洒落に勝るものはないのかも・・・。
犯人(裏の裏の犯人ではなく)がすぐ分かってしまったにも関わらず、面白く読めた。
主人公の桑潟幸一助教授のだめさ加減と、もう一人の主人公アキの、勝手にミステリー小説の主人公になりきっているところなど、二人とも自分をみているようだった。
アトランティスのコインとかありえないけど、その一方で、ふつうのとりとめもない本が、なぜかベストセラーになってしまったがために事件に絡んでくる点はありえそうで、SFと現実の間の不思議な世界を醸し出していました。
エンタテインメントに徹してほしいものだ
解説は何のために付け加えられたのか?
この長すぎる物語にさらにページを加える必要があったのだろうか?それは、たとえば部分的に現出する漱石風の文体に何らかのエクスキューズをしたかったからなのか?分かりやすくいい文章の間に混入する、主語のなかなか現れてこない、読みにくい文章に文学的な意味があるとでもいいたいのだろうか?
エンタテインメントに徹してほしいものだ。啓蒙してほしくなんかない。
文学を愛し文学を憂える方々へ
今はやりの「本格ミステリ」の形式をとってテンポよくストーリーを展開させながら、現代の文学や活字文化に対する批評やパロディーの要素も盛り込まれています。お涙頂戴のベタな童話集に翻弄されるいまいち冴えない「普通の」人々。伝説のコインを巡って交錯する現在と過去、そして現実と幻想。「泣ける本」ばかりがベストセラーになる今日この頃ですが、こんなヘビーな本もあるものだとワクワクさせられる一冊です。特に活字を愛し、文学を愛でる方々にはたまらないでしょう。
