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アイテム詳細

街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)
北村 薫

発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で478074位
価格:¥ 1,850(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2003-01 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
時代考証の質が高い!  (2008-04-07)
本作は氏の「推理」小説としては、円紫シリーズなどと比べ
ややその輝きが少ないことを認めざるは得ないだろう。
しかし、会話がやや現代風に改められてはいるものの
これだけの時代考証を行い、それを作品の中に
反映させたエネルギーは高く評価すべきだろう。

十五年戦争の直前、最も華開いた昭和の消費文化。
数々の作品に採り上げられた記号といえども
イメージだけではなく、生活感を持って描写し得た作品は
それほど多くはない。その直後に設定を置いた本作は
その中でも高い質を持ったものに相違ない。

良家の子女向け  (2005-08-10)
 昭和の始めの上流階級の令嬢花村英子とその女性運転手ベッキーさんとの探偵物語。
 ドロドロしてないですし、生臭くもありません。
 子どもや良家の子女向けの推理小説として お勧めします。
 目新しいものはありませんが、よくまとまっているのではないでしょうか。

新感覚の日常ミステリー  (2004-07-29)
 また新しい北村薫の登場といえる。時代は「リセット」の少し前らしい。まあ、内容は全く異なるもので、どうしても<私シリーズ>と比較されているようだがこれはこれでいいんじゃないかとも思うのだが。

 主人公は花村英子。名前はイギリス好きの父親がそのままとって名付けたらしい。上流階級のお嬢様である。そこで雇われた新しい運転手は女性、別宮みつこ。そのとき読んでいた小説からベッキーさんと名付ける。

 まずその当たりが英子の性格が現れていると言っていいだろうし、その要素は今後もどんどん出てくる。上流階級とは言えユーモラスな彼女には北村薫が自分に似せて書いたという「私」よりは面白味があると思うのだが。似ているようで性格は違うかな。

 三つの短編が収められているが時流に上手に沿って書いた感じか。特に二つ目の「銀座八丁」はその要素盛りだくさん。

 一つ目の「虚栄の市」では乱歩の小説から、同時に起こった二人の死の謎に繋げていく。当時はエログロだと批判されていた乱歩。今でも受け入れにくい人は多いと思うがその乱歩を平然と読んでいたあたりが性格にも現れているかな。それは作家自身にも言えることかも知れない。唯一ぞくっとした終わり方である。

 二つ目「銀座八丁」は鮮やかな謎解き。桐原麗子という英子も麗子様と呼ぶほど更に格上のその麗子から家に招待されたことから始まる。この麗子にも今後注目が集まる。三つ目で表題作の「街の灯」は日常とはやや離れた位置にあるか。好奇心旺盛な性格というものはここに出てきている、と言うのが妥当かな。内容がやや分かりづらかったのだが。感想は人の持ちようかな。

 作家は人を選ぶようなので、読める、と思えば今後もシリーズ化が予定されているらしいので二人の成長期みたく読むのも一つの楽しみかと思われる。しかしこれでツボに嵌らないようならそれはそれで仕方ないかも知れない。故に星4つで。

 


淡々かほのぼのか  (2004-06-11)
北村薫の日常の謎シリーズが昭和の時代を舞台にして
繰り広げられます。
でも日常の謎なのにその時代の日常が現代の日常とは違うため
なかなか物語にのめり込んでいくことができませんでした。
登場人物は面白いのだけど、感情移入ができないので
ほのぼのとしたストーリー展開がかえって淡々としているように感じられて
退屈な場面が何度か・・・。

でもベッキーさんの正体など、今後のストーリー展開が楽しみな要素も盛りだくさんなので
続編を楽しみにしています。


秋の夜長にぴったり  (2003-09-16)
 時代は昭和初期、主人公はお金持ちのお嬢様。ただ、お嬢様と言っても、ただおしとやかでおっとりしているというタイプではなく、頭も使うし芯がしっかりしていて、小気味よい性格をしている。お金持ちのお嬢様から見た昭和初期の東京や軽井沢の情景も興味深いし、当時の「深窓の令嬢」の優雅な日常生活がうかがえる。

 毎回感じるが、北村薫氏の筆は文章も内容も心地よい。ただし、今回の結末はちょっと物足りない気がした。文末に約30ページ入っているインタビューなどが全く頭に無かったため、物語がもう一回転するものと思い込んでいたのだ。久々に感じた「日常の謎」を扱った物語に期待が大きかったこともあるだろう。 

 とはいえ、ベッキーさんの正体や、この先「わたし」がどういう人生を歩むのかも大いに気になるので、続編が楽しみでしかたない。

 ちなみに装丁は作家の京極夏彦氏。わたしが読んだのが9月ということもあり、秋の夜長にのんびり読むには最高の一冊だと思った。

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