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アイテム詳細

紅楼夢の殺人 (本格ミステリ・マスターズ)
芦辺 拓

発売:文藝春秋
Amazon.co.jp ランキング:Book で498634位
価格:¥ 1,950(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-05-26 /通常3〜5週間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
独特の世界を楽しんでください。  (2007-09-22)
中国四大奇書に並ぶ評価をされている「紅楼夢」を題材にし、その名場面を上手く散りばめ探偵小説として仕上げています。

元勲の一族である賈家「栄国府」の二男の息子「宝玉」、舞台は、貴妃になった宝玉の姉「元春」の里帰りのために莫大な費用を掛けて造営された「大観園」。

この世のものとは思えぬこの楽園に住むのは、林黛玉、薛宝釵、迎春、惜春、探春等の美女・美少女ばかりで、男性は「宝玉」一人。

この桃源郷のような「大観園」で美少女連続殺人事件が起こります。

事件を解決すべく刑部の官僚「頼尚栄」が探偵として登場しますが、非現実的な現象、華麗なトリックをどのように暴いてく行くのでしょう?

私の推理はすっかり外れてしまいました。

独特の世界を是非味わってみて下さい。

以前から「紅楼夢」には興味があったのですが、是非読んでみたいと思います。


一読する価値ありです。  (2005-11-13)
私は昔からの紅楼夢ファンで、この本はミステリー仕立てというところに好奇心を掻き立てられた衝動買いでしたが、買って大正解だったと思います。
紅楼夢という題材の面においては、主な人物関係や主人公たちのキャラクター、名場面(限られたいくつかの場面だけではあるが)などがとてもわかりやすくギュッとまとめられており、内容的には大変面白いが体系的には一見してまとまりがないという紅楼夢のとっつきにくい点をみごとに克服しています。紅楼夢が初めてという方でも、これを読めばだいたいの主人公のキャラクターや物語の筋がなんとなく身につくのではないかと思います。
ミステリー仕立てという面においても、なかなか完成度の高いミステリーに仕上がったのではないかと思います。恐らく紅楼夢をよく知る人でも全く知らない人でも、ワクワクして一気に読めるのではないでしょうか。最後に明かされる真相はちょっぴり夢のあるもので、読んだあとは不思議とスッキリしました。

欲をいえば…おすすめではありますが、これはあくまでも紅楼夢を「改編」した「ミステリー小説」なので、この本から紅楼夢に興味を持ったという方には、ぜひ原作も読んでいただきたいです。もっとたくさんの美しい場面や面白い場面、教科書などには決して載っていないきれいな漢詩などがありますし、やはり殺人事件のぞくっとする場面よりは、原作本来の美しい名場面のほうを心に残していただきたいので…


神秘の殺人劇?  (2005-02-17)
高校生の時に「紅楼夢」にハマり、甘く退廃的な雰囲気に酔いたく、その後幾度も読み返しております。
原作は長編ではありますが、「三国志」「水滸伝」「金瓶梅」に比べても非常にとっつきやすく、決して難しい文学ではありません。
本作では、謎解きで明かされる伏線が唐突過ぎて、原作を未読の人には置いてけぼりの気分をくわされ、原作を熟知している側の人には推理も何もあったもんじゃない・・・という感想を持たれるのではないでしょうか。
文体も人物描写も、原作ではもっと上品でした。買宝玉だって、あんなわざとらしいカッコつけの美少年ではありません。これではまるでハウルです。
でもこれをきっかけに、紅楼夢ファンが多くなってくれれば、沢山関連本が出版されるかもしれませんね。楽しみです。

中国古典小説の名作を題材にした幻想ミステリー  (2004-12-26)
 本作は、中国の四大小説の1つである「紅楼夢」を題材に、その設定や登場人物をそのまま用いて長編ミステリーに仕上げたものです。作中、「紅楼夢」の名場面などもさり気なく組み込まれており、原作の雰囲気が巧く活かされていると思います。
 主人公は元勲貴顕の名家に生を受けた絶世の美少年で、やはり美しい幾多の姉妹・従姉妹たち共に、贅と風流を尽くした庭園邸宅「大観園」で華やかな暮らしを送っています。永遠に続くかと思われた華やかな日々ですが、「大観園」の内外では様々な思惑と愛憎が渦巻いており、謎と悲劇が打ち続くなか、彼らの生活も徐々に変化を遂げていきます。
 原作とも言うべき「紅楼夢」そのものは、大部で登場人物も多い上、清代中国の風俗習慣などを詳述したり、話が詩詞の評論に及んだりするといったヤッカイな小説です。文学的価値の高さは誰しも認めるものの、とにかく取っ付き難いので、我が国では必ずしも多くの人々に愛読されるところとはなっていません。その「紅楼夢」を本作のように「俗」な形でリメイクすることについて違和感を覚える向きもあるかもしれません。他方、あの難しい原作をいきなり読むのもキツイ話で、その前に、本作のようなカジュアルなものを入門書代りに楽しく読んでおくというのも良い考えかも知れません。また、原作との関係云々といった無粋なことは置いておいて、純然たるミステリーとしてもそこそこ楽しく読めます。
 いずれにしても、「紅楼夢」の原作に興味がある人にもない人にも、一読をオススメしても良いかなと思うような本です。

痛快!  (2004-05-29)
『三国志』『水滸伝』『金瓶梅』は、一応読んだ。三国志も水滸伝も大好きだ。
でもどういうわけか、『紅楼夢』は未読だった。知らなかった。
こんなに面白い話なら、さっさと読んでおけば良かった!

舞台は都、比類なき栄耀栄華を誇る賈(か)氏の館、寧国邸・栄国邸。その中に造園された、『大観園』なる広大無比かつ美麗極まりない庭園に、一族のうら若き美姫たちとその侍女たち、それから一族きっての変わり種で父親の頭痛の種たる美少年、賈宝玉が住まいを与えられたことから物語は始まる。

宝玉少年は「女児のからだは水でできているが、男児のからだは泥でできている」などと言ってはばからず、男子にしては華麗な衣服にその麗質をつつみ、日がな一日少女たちの守護役として『大観園』で詩作と少女たちとのおしゃべりに時を費やすというありさま。つまりは『大観園』というのは、砂糖菓子でできたような美しい少女たちの、この世の楽園なわけであります。
ところがこの麗しいパラダイスに連続して発生する、悲惨な殺人事件……。
何しろこれだけたくさんの美女と美少女が登場しながら、みんなそれぞれに個性的かつ魅力的というのがすごい。それから彼女たちが惜しげもなく殺されていくところがまた……ああ、もったいない。

ごひいきの美少女が殺されては「ぎゃっ」と叫びながら、キャラ萌えにはまるもよし、「公案」などという聞きなれぬ言葉に魅力を感じて、中華四千年の歴史に思いを馳せるもまたよし。トリック満載、不可能興味満載。本邦メタ・ミステリきっての痛快作です。
文藝春秋80周年記念出版、『本格ミステリ・マスターズ』の一冊。

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