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アイテム詳細
マキノノゾミ (1) 東京原子核クラブ (ハヤカワ演劇文庫 16)
マキノ ノゾミ
発売:早川書房
Amazon.co.jp ランキング:Book で250499位
価格:¥ 840(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-07-24 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
いつの時代でも、科学者の性(さが)は、
(2008-12-14)
日本が原子爆弾の研究をはじめていた、
というのは、よく知られていることです。
が、実際につくろうと研究していた科学者は、
ここに出てくる、朝永振一郎がモデルの友田の言うとおり、
爆弾がどうのこうの、ではなくて、
あくまで、原子核についての真理をつきつめるために
研究を進めていたのでしょう。
それが、人々に大きな不幸をもたらすことになったとしても、
やることで、世の真理をあきらかにできる……。
個人的には、それはちょっと違うのでは、と
思わないでもないですが、
それを内包しているのが、科学者なのでしょう。
そして、いつの時代もおそらく変わらないものなのでしょう。
談志にいわせりゃ、
これも「人間の業」。
業の肯定が落語なら、この演劇も、
あるいみ、落語的です。
とにかく、笑わせてもくれますし、
楽しく読める。
でも、なんだか考えさせられる。
「演出ノート」というのが付いているのですが、
これが、なんともよかった。
演出家というのは、いろいろと細部にまでわたって
考えているのだ、ということがよくわかった。
文庫というのも手軽に読めてよいです。
戦時中の「ニ号研究」をもとにした青春グラフィティ
(2008-12-07)
最近、俳優座で再演されていたので見ました。この台本は、日本人の作品にしては、史実の要素を持ち、当時の物理学者の描き方も丁寧で、独りよがりなところが無くて、全体的に良く出来ていると思いました。物理学者を,このような形で描いたのは珍しいしので、ありがたいです。ただ、登場人物やエピソードに無駄は多いし、結末は安易だし、笑いの取り方がドタバタ調で、がっかりする面も多いです。
朝永や仁科や理研のことを描いているのですが、肝心なところとして、朝永を主人公にした理由がわかりませんでした。また朝永をモデルにした割には,彼のシニカルな印象が描ききれていないと思いました。朝永を主役にせずに、舞台を東京から大阪にした方が面白かったかな。もちろん、私が台本や作者の意図をつかみきれていないのかもしれません。
戦時下の青春グラフィティー
(2008-08-31)
故朝永振一郎博士(ノーベル物理学賞受賞者)の理化学研究所での若き研鑽時代をモチーフに、太平洋戦争前後の様々な青春群像の喜びや悲しみを血肉化した傑作脚本。時代背景は暗いが、若人の明るさや目指すものへのひたむきさを描いて秀逸。テンポのよい構成と歯切れのよい科白により、読んでいて舞台が眼前に浮かんだ。エンディング近く、桐子と友田の原子爆弾の是非(科学と倫理の相克)をめぐるやりとりも印象的。
巻末にも参考文献が出ていますが、他の文献として、朝永博士の平和館時代の姿を知りたい方には『回想の朝永振一郎』(松井巻之助編、みずず書房)が有益です。(理研ウィスキーや「悉く書を信ずるは、書なきに如かず」といった話題や小森・武山のモデルと思しき人物も登場しています。)また、宮田慶子氏の「あとがき」もよかったです。
おすすめ度:
いつの時代でも、科学者の性(さが)は、
日本が原子爆弾の研究をはじめていた、
というのは、よく知られていることです。
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ここに出てくる、朝永振一郎がモデルの友田の言うとおり、
爆弾がどうのこうの、ではなくて、
あくまで、原子核についての真理をつきつめるために
研究を進めていたのでしょう。
それが、人々に大きな不幸をもたらすことになったとしても、
やることで、世の真理をあきらかにできる……。
個人的には、それはちょっと違うのでは、と
思わないでもないですが、
それを内包しているのが、科学者なのでしょう。
そして、いつの時代もおそらく変わらないものなのでしょう。
談志にいわせりゃ、
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業の肯定が落語なら、この演劇も、
あるいみ、落語的です。
とにかく、笑わせてもくれますし、
楽しく読める。
でも、なんだか考えさせられる。
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これが、なんともよかった。
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考えているのだ、ということがよくわかった。
文庫というのも手軽に読めてよいです。
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最近、俳優座で再演されていたので見ました。この台本は、日本人の作品にしては、史実の要素を持ち、当時の物理学者の描き方も丁寧で、独りよがりなところが無くて、全体的に良く出来ていると思いました。物理学者を,このような形で描いたのは珍しいしので、ありがたいです。ただ、登場人物やエピソードに無駄は多いし、結末は安易だし、笑いの取り方がドタバタ調で、がっかりする面も多いです。
朝永や仁科や理研のことを描いているのですが、肝心なところとして、朝永を主人公にした理由がわかりませんでした。また朝永をモデルにした割には,彼のシニカルな印象が描ききれていないと思いました。朝永を主役にせずに、舞台を東京から大阪にした方が面白かったかな。もちろん、私が台本や作者の意図をつかみきれていないのかもしれません。
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故朝永振一郎博士(ノーベル物理学賞受賞者)の理化学研究所での若き研鑽時代をモチーフに、太平洋戦争前後の様々な青春群像の喜びや悲しみを血肉化した傑作脚本。時代背景は暗いが、若人の明るさや目指すものへのひたむきさを描いて秀逸。テンポのよい構成と歯切れのよい科白により、読んでいて舞台が眼前に浮かんだ。エンディング近く、桐子と友田の原子爆弾の是非(科学と倫理の相克)をめぐるやりとりも印象的。
巻末にも参考文献が出ていますが、他の文献として、朝永博士の平和館時代の姿を知りたい方には『回想の朝永振一郎』(松井巻之助編、みずず書房)が有益です。(理研ウィスキーや「悉く書を信ずるは、書なきに如かず」といった話題や小森・武山のモデルと思しき人物も登場しています。)また、宮田慶子氏の「あとがき」もよかったです。
