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アイテム詳細
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
桜庭 一樹
発売:早川書房
Amazon.co.jp ランキング:Book で127088位
価格:¥ 735(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2005-10-07 /通常24時間以内に発送
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発売:早川書房
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価格:¥ 735(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2005-10-07 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
少女の持つ世界
(2008-11-26)
ライトノベル出身の作者が文芸の世界へとひた走っていく過程にあるような作品に仕上がっています。
コアなSFファンからすればもの足りない気持ちもあるかもしれませんが、
上手にアイディアを活かして、少女の持つ世界と社会の持つ大きな世界を描いている点が好印象です。
雰囲気と文体
(2008-10-28)
著者の作品は初めてだったが、読み始めた途端、感心させられた。雰囲気のつくりかたがものすごく上手い。主として文体のなせるわざだと思うのだが、シャープな世界が緊張感を持って広がっていくのだ。ああ、これは評価されるだけの作家だなと好印象を与えられた。綺麗で透明な世界だ。
しかし、ストーリー、キャラクターという面では物足りなさを覚えた。もっと発想にオリジナリティが欲しいし、キャラクターも生きていない。なんだかもったいない。
ただ、そうした欠点を補ってあまりあるだけの力を持った作家だと思う。ほかの作品も読んでみたい。
「少女」はすぐに消える
(2008-04-02)
「少女」という存在、概念に関する物語であり、エピソードは全て「少女」の周りに一時渦巻いて、「少女」とともに消えたり現れたりする。
だからそれぞれのエピソードの中には消化不良であったり、謎のまま残ったりする部分があるのだが、テーマ的にはこれで完成しているのだとも思う。
が、この3倍ぐらいの分量で読みたかったのが正直なところだ。
ジェンダーSFの傑作
(2008-03-25)
過去編と未来編と現代編で構成された長編SF。
桜庭の父は理系の学者だったので、
本人は文系だが、科学解説書を夜伽話として育った桜庭には、
しっかりと本格SFの香りが漂ってます。
未来編がジェンダーSFとして凄い傑作である。
少女が存在しない素晴しい世界!
女性は存在するが、
幼女からあっと言う間に大女に成長してしまうのだ!
男性の方が小柄で性欲を持たず、
大女が男漁りする社会である。
少女というのは近代消費社会に作られた性でしかない。
経済消費の為の性、少女。
ヒット作品は若い女に受けないといけないのだよw
経済社会の為に作られ、壊れ、
買う立場から自らの肉体を売るようになる少女。
17世紀のドイツにタイムスリップした21世紀の女子高生が、
人間扱いされないのも素晴しい。
ドイツ人の10才の少女は、
17才の日本人の女子高生をケダモノだと認識する。
服を着ていたので人間かと思ったが、
服の役目を果たしてないミニスカートを自分の意思ではく人間なんているわけがない。
服を着せられた動物が女子高生。
言語を話しているようにも聞こえるが、
「いたぁい!」「きゃわいい!」「ありがと」「KY」等、
短い音節しか発しないので、動物の鳴き声と認識される。
近代経済社会では、売れる為には、
女子供を敵に回してはいけないという鉄則があるが、
女子供の両要素を持つ少女を、
科学的な正しい視線で馬鹿にした素晴しいSFである。
つないだものは
(2008-03-24)
第一部186ページ、第二部120ページ、第三部60ページと一風かわった構成のタイムスリップもののSF小説です。一読すると盛り下がって終わる展開のようにみえますが、そのテーマとタイトルの『ブルースカイ』の意味について考えてみると、一定の基盤の上に成り立っているのがわかります。
「少女」という概念が存在しない時代、中世のドイツ、近未来のシンガポール、「少女」は2つの時代を渡り、最後に現代の日本に戻ります。その時代にはあるはずのないものが人と人とをつなぎ、その実、どの時代にも共通して存在していた、ということがラストシーンでわかります。
また各時代の「少女」が存在しない理由が興味深い。大人でも子供でもない少女の時期を経ず大人になる中世、男性よりも女性のほうが早熟で活動的な近未来。時代背景などの書き込みはもの足りませんが、物語の焦点は絞れているかと思います。ただし上記の理由により、典型的なSFよりも小説全体のテーマを重視している内容ですので、本格的なSF小説を期待される方は肩透かしをくらうかもしれません。
おすすめ度:
少女の持つ世界
ライトノベル出身の作者が文芸の世界へとひた走っていく過程にあるような作品に仕上がっています。
コアなSFファンからすればもの足りない気持ちもあるかもしれませんが、
上手にアイディアを活かして、少女の持つ世界と社会の持つ大きな世界を描いている点が好印象です。
雰囲気と文体
著者の作品は初めてだったが、読み始めた途端、感心させられた。雰囲気のつくりかたがものすごく上手い。主として文体のなせるわざだと思うのだが、シャープな世界が緊張感を持って広がっていくのだ。ああ、これは評価されるだけの作家だなと好印象を与えられた。綺麗で透明な世界だ。
しかし、ストーリー、キャラクターという面では物足りなさを覚えた。もっと発想にオリジナリティが欲しいし、キャラクターも生きていない。なんだかもったいない。
ただ、そうした欠点を補ってあまりあるだけの力を持った作家だと思う。ほかの作品も読んでみたい。
「少女」はすぐに消える
「少女」という存在、概念に関する物語であり、エピソードは全て「少女」の周りに一時渦巻いて、「少女」とともに消えたり現れたりする。
だからそれぞれのエピソードの中には消化不良であったり、謎のまま残ったりする部分があるのだが、テーマ的にはこれで完成しているのだとも思う。
が、この3倍ぐらいの分量で読みたかったのが正直なところだ。
ジェンダーSFの傑作
過去編と未来編と現代編で構成された長編SF。
桜庭の父は理系の学者だったので、
本人は文系だが、科学解説書を夜伽話として育った桜庭には、
しっかりと本格SFの香りが漂ってます。
未来編がジェンダーSFとして凄い傑作である。
少女が存在しない素晴しい世界!
女性は存在するが、
幼女からあっと言う間に大女に成長してしまうのだ!
男性の方が小柄で性欲を持たず、
大女が男漁りする社会である。
少女というのは近代消費社会に作られた性でしかない。
経済消費の為の性、少女。
ヒット作品は若い女に受けないといけないのだよw
経済社会の為に作られ、壊れ、
買う立場から自らの肉体を売るようになる少女。
17世紀のドイツにタイムスリップした21世紀の女子高生が、
人間扱いされないのも素晴しい。
ドイツ人の10才の少女は、
17才の日本人の女子高生をケダモノだと認識する。
服を着ていたので人間かと思ったが、
服の役目を果たしてないミニスカートを自分の意思ではく人間なんているわけがない。
服を着せられた動物が女子高生。
言語を話しているようにも聞こえるが、
「いたぁい!」「きゃわいい!」「ありがと」「KY」等、
短い音節しか発しないので、動物の鳴き声と認識される。
近代経済社会では、売れる為には、
女子供を敵に回してはいけないという鉄則があるが、
女子供の両要素を持つ少女を、
科学的な正しい視線で馬鹿にした素晴しいSFである。
つないだものは
第一部186ページ、第二部120ページ、第三部60ページと一風かわった構成のタイムスリップもののSF小説です。一読すると盛り下がって終わる展開のようにみえますが、そのテーマとタイトルの『ブルースカイ』の意味について考えてみると、一定の基盤の上に成り立っているのがわかります。
「少女」という概念が存在しない時代、中世のドイツ、近未来のシンガポール、「少女」は2つの時代を渡り、最後に現代の日本に戻ります。その時代にはあるはずのないものが人と人とをつなぎ、その実、どの時代にも共通して存在していた、ということがラストシーンでわかります。
また各時代の「少女」が存在しない理由が興味深い。大人でも子供でもない少女の時期を経ず大人になる中世、男性よりも女性のほうが早熟で活動的な近未来。時代背景などの書き込みはもの足りませんが、物語の焦点は絞れているかと思います。ただし上記の理由により、典型的なSFよりも小説全体のテーマを重視している内容ですので、本格的なSF小説を期待される方は肩透かしをくらうかもしれません。
