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アイテム詳細

あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)
神林 長平

発売:早川書房
Amazon.co.jp ランキング:Book で203006位
価格:¥ 798(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:1986-03 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ヒト、神、アンドロイド、そして、猫。  (2008-08-18)
「言葉使い師」神林長平の、ため息のこぼれるような幻想的な物語です。
後に「火星三部作」と呼ばれる作品群の嚆矢となる本作の舞台は、
もちろん火星。
アンドロイドに地上を支配された火星で生きる者たちに起こる事件と、
秘かに街中でささやかれる、「エンズビル」の神話。
やがて明らかにされていく火星の秘密は、かわいらしい猫とともに、
一つの結末へと進んでいきます。

22年前の作品ですが、ぜひご一読を。「プリズム」「言壺」とは違った
神林作品の傑作のひとつが、ここにあります。

時間をさかのぼるように出版された三部作の一番未来の話  (2006-02-13)
 出版された順番は逆ですが、2004年に出版された「膚(はだえ)の下」の続編になります。間に「帝王の殻」がありますが、それは読まなくてもあまり問題ありません。
 エンズビルという神が少々唐突に出現するように見えますが、膚の下を先に読んだ私としては、そうか、こうなるのか、じゃあ、こうなるんだな、と予想したとおりに進んでいって、戦慄ものでした。
 これだけ読むと、地味かもしれないし、最後が少々唐突に思えるかもしれませんが、ぜひぜひ膚の下も読んで下さい。全てが予定通りだったとわかります。
 しかし、膚の下まで時間かかってますね。その分壮大とも言えますが、リアルタイムで読んだファンは、待ちすぎですね。待たされなくて、良かった。一気読みなんかした日には、しばらく現実に戻れませんよ(それが読書の醍醐味か)。お気を付けて。

昔ながらのSF小説  (2005-07-01)
悪くないと思います。ただ古い作品のため,現状のエンターテイメント性にあふれた作品に比べると,やや面白みには欠けるかもしれません。昔ながらの海外SFを読んでおられる方なら楽しめると思います。

良かった点
・最後まで予想できない奇抜な世界設定
・現実に媚びない作者独自の感覚による世界観
・劇的な結末

悪かった点
・わかりにくい状況説明
・感情移入しずらい展開

個人的には好きな作品ですが,一般的にはどうかな,ということを考え星3つにしました。ハインラインなど昔のSFが好きな方なら是非一読することをお勧めします。


よいです  (2005-03-01)
いや作品自体は素晴らしいのだが、夢枕獏による解説が最悪。
他愛もない自分語りに終始して、まったく解説の体をなしていない。
夢枕獏は本編読まずに解説書いたんじゃないのか?

あと作中、「?ざます。」という語尾を駆使する登場人物が居る
のだが、うん時代を感じますなあ。

機械とヒトと人間、の境界。新しいパラダイムとヒエラルキー。  (2003-12-09)
本書は、神林長平の初長編であり、日本SF小説黎明期の代表作でもある。現在、この作者が「日本のディック」と称されるのは、この作品が与えたインパクトの大きさに他ならない。何故あえて黎明期なのか?。永きにわたり、日本から理数系のSF作家が輩出して来る事は無かった。○○化学、○○物理、或いは、生物学から天文学に至るまで、その筋を学んだ人間がこの分野の小説を語る事は無かった。海外では御覧の通りそれは当たり前の事であり、SFが「空想科学小説」にもかかわらずである。神林長平以前の日本SF作家を全否定する訳では無く、あえて危険を犯して云えば、それまでの国内SF作家と云えば「空想仮学小説」を読む事であり、その意味で、昭和61年当時、この作家の登場にはかなり衝撃を受けた。理数系の脳で描く日本発の『電気羊』は、デックの形而上学的で意図的に難解さを伴った西洋的思想のストーリーとは違い、日本庭園の様に指標となるオブジェが点在し、より明瞭な光景だが、同時に霞の中の墨絵を見ていると云った、相反するストーリーが展開する曼荼羅のモザイクの様な情景がある。ディックよりも、さらにメランコリーで、苦しみを伴った展開は、ディックの語る機械と人間の差異より1つ多いピースとして、機械とヒト(アンチ達)と人間のという、3境界を描く為に必要な語り口だと言えるし、ディックよりも書かれた年代が後の事もあるが、より深化してこの問題に取り組んでいる事は注目に値する。タイトル前に荘子の言葉を書き添えているが、この物語の総てを一言であらわしているとも云えるし、読書後に於いては絶妙な皮肉にも聞こえるあたり、この作家のSFセンスが一流である事を感じる。三ツ星なのは多くのSFで扱われてきたテーマだからだが、この作品が日本SF界の傑作と位置付けられる事に異存は無い。
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