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アイテム詳細
独裁者の城塞 新しい太陽の書 4 (ハヤカワ文庫SF)
岡部宏之(翻訳)
発売:早川書房
Amazon.co.jp ランキング:Book で154238位
価格:¥ 882(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-07-24 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
《キリスト教的》文化の底力。
(2009-01-06)
4部作の再読、完了しました。まず、最初に思ったことは、《キリスト教的》文化の底力の強さです。本書は間違いなく、《キリスト教》文学ではありません。でも、キリスト教を基礎に造り上げた、《キリスト教的》文学であることも確かです。この辺りが、日本のSFファンに敬遠される理由かもしれませんが、SF(&ファンタジー)ファンなら、少なくとも一度は読みたい、傑作シリーズです。
5巻早く読みたい!
(2008-07-25)
11章アスキア人の話は大笑い。アスキア人は『承認されたテキスト』からの引用だけで会話する。予期せぬギャグに吹き出した。15章『最後の家』は1巻の植物園と同様、部屋が別々の時代に存在するタイムマシン。今回は階を上がるほど時間軸の未来に移動する、時代の観測施設のような建物だ。ここでは悲しい未来の風景を見るが、未来がいくつにも分岐しうることが示唆される。1巻に出てくる植物園は博物館みたいなもので、部屋毎に異なる時代をライブで覗くことができる設備、と理解した(しかし初めて読んだときには、ウルフが何を描写しているのかさっぱり解釈できなかった)。このような時間制御の技術が存在すること、時間が分岐的な性質のものであること、2章の死んだ兵士が蘇生する場面では蘇生が時間制御と関係があることが示唆され、きっと新しい太陽の到来も時間制御によるものではなかろうか(これは初めて翻訳される5巻を待たねばならない)。21章あたりから、セヴェリアンたちの民族と北方人との戦争が描写される。SF度はここがクライマックス。ヘリコプター、エネルギー兵器、異星から持ち込まれたと思われる戦闘用生物。研究書『Solar Labyrinth』は『ケルベロス第五の首』に登場する生物(影の子、アボ)と、この戦闘シーンに登場する奇怪な生物(肩車をする生物、アスキア人)の類似性を指摘、ウルフが両作品を同じ舞台に設定しようとしていると仮説している。さらに姉妹編の『short sun』シリーズは舞台設定が『ケルベロス』そっくり(まだ読んでませんが)。29章で、アルザボの秘薬と絶対記憶の力でセヴェリアンは独裁者を引き継ぐ。残るページは祖母、父親、友人たちとの再会場面。ウルフはこの4巻で一旦物語を完結させ、のちに出版した5巻で太陽を蘇生させるストーリーを書いた(ようです、読んでません)。表面的にファンタジーとして成立しうる範囲として、ここまでで一旦完結させたと理解。しかしSFとしては5巻に続く。
おすすめ度:
《キリスト教的》文化の底力。
4部作の再読、完了しました。まず、最初に思ったことは、《キリスト教的》文化の底力の強さです。本書は間違いなく、《キリスト教》文学ではありません。でも、キリスト教を基礎に造り上げた、《キリスト教的》文学であることも確かです。この辺りが、日本のSFファンに敬遠される理由かもしれませんが、SF(&ファンタジー)ファンなら、少なくとも一度は読みたい、傑作シリーズです。
5巻早く読みたい!
11章アスキア人の話は大笑い。アスキア人は『承認されたテキスト』からの引用だけで会話する。予期せぬギャグに吹き出した。15章『最後の家』は1巻の植物園と同様、部屋が別々の時代に存在するタイムマシン。今回は階を上がるほど時間軸の未来に移動する、時代の観測施設のような建物だ。ここでは悲しい未来の風景を見るが、未来がいくつにも分岐しうることが示唆される。1巻に出てくる植物園は博物館みたいなもので、部屋毎に異なる時代をライブで覗くことができる設備、と理解した(しかし初めて読んだときには、ウルフが何を描写しているのかさっぱり解釈できなかった)。このような時間制御の技術が存在すること、時間が分岐的な性質のものであること、2章の死んだ兵士が蘇生する場面では蘇生が時間制御と関係があることが示唆され、きっと新しい太陽の到来も時間制御によるものではなかろうか(これは初めて翻訳される5巻を待たねばならない)。21章あたりから、セヴェリアンたちの民族と北方人との戦争が描写される。SF度はここがクライマックス。ヘリコプター、エネルギー兵器、異星から持ち込まれたと思われる戦闘用生物。研究書『Solar Labyrinth』は『ケルベロス第五の首』に登場する生物(影の子、アボ)と、この戦闘シーンに登場する奇怪な生物(肩車をする生物、アスキア人)の類似性を指摘、ウルフが両作品を同じ舞台に設定しようとしていると仮説している。さらに姉妹編の『short sun』シリーズは舞台設定が『ケルベロス』そっくり(まだ読んでませんが)。29章で、アルザボの秘薬と絶対記憶の力でセヴェリアンは独裁者を引き継ぐ。残るページは祖母、父親、友人たちとの再会場面。ウルフはこの4巻で一旦物語を完結させ、のちに出版した5巻で太陽を蘇生させるストーリーを書いた(ようです、読んでません)。表面的にファンタジーとして成立しうる範囲として、ここまでで一旦完結させたと理解。しかしSFとしては5巻に続く。
