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古処 誠二
発売:新潮社
Amazon.co.jp ランキング:Book で633776位
価格:¥ 1,365(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2003-11-15 /通常3〜5週間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
メフィスト賞出身作家の
(2005-11-12)
新境地とでも言おうか。七十年代という若い世代でありながら真っ向から戦争ものをかくという試み。今(昔でもか)戦争ものを書くならば、相当の課題をクリアしなくてはならないのだが、これはしっかりとその水準をクリアしている。
生々しい描写から、巧みな人物造形、さらには繊細な少年の心。
戦争という地獄の最後で少年は何を選び取ったのか。
さらにこの作戦の特色は林京子の祭りの場、灰谷健次郎の太陽の子などと違い、エンターテイメント的な仕上がりを見せているという点である。すなはち、誰がスパイなのか、兵隊を信用することができるのか、そういった掛け合いが起こる極限の中での緊張とミステリ的な部分が融合され、今までにない特色を持った戦争ものとなっている。
良質
(2004-01-29)
この人の『ルール』を読んだ時の衝撃は忘れられない。「戦争」という重い題材を、安易な出来合いの言葉で語るのではなく、痛いほど真正面からの問いを重ねながら丁寧に綴っていることに、同じ70年代生まれとして感銘を受けた。
おすすめ度:
メフィスト賞出身作家の
新境地とでも言おうか。七十年代という若い世代でありながら真っ向から戦争ものをかくという試み。今(昔でもか)戦争ものを書くならば、相当の課題をクリアしなくてはならないのだが、これはしっかりとその水準をクリアしている。
生々しい描写から、巧みな人物造形、さらには繊細な少年の心。
戦争という地獄の最後で少年は何を選び取ったのか。
さらにこの作戦の特色は林京子の祭りの場、灰谷健次郎の太陽の子などと違い、エンターテイメント的な仕上がりを見せているという点である。すなはち、誰がスパイなのか、兵隊を信用することができるのか、そういった掛け合いが起こる極限の中での緊張とミステリ的な部分が融合され、今までにない特色を持った戦争ものとなっている。
良質
この人の『ルール』を読んだ時の衝撃は忘れられない。「戦争」という重い題材を、安易な出来合いの言葉で語るのではなく、痛いほど真正面からの問いを重ねながら丁寧に綴っていることに、同じ70年代生まれとして感銘を受けた。
この『接近』で3作目となる“戦争もの”だが、端正な筆致は変わっておらず、内容構成も練られている。ただ、白沢の突然の態度の変化に十分な理由が示されていないなど、人物描写が淡白で、(前作などと比べて)やや物足りなさを感じた。個人的には、この白沢の変貌ぶりに「軍=悪」という公式が前提として隠されているようで、そのような前提が主人公の思惟が進むにつれ覆されるのを古処作品の醍醐味として受け取っている側としては、もっと書き込んでほしかったという思いがある。尤もこの本の力点はタイトル通り、本来出会うはずのなかった者たちの「接近」にあるのだから、それは本筋からは外れた感想なのだろう。
以上の理由から、佳作とは思うものの3作中での私的順位は『ルール』→『分岐点』→本作『接近』。そろそろまた野上・朝霞ものを読みたい。
