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アイテム詳細

ミハスの落日
貫井 徳郎

発売:新潮社
Amazon.co.jp ランキング:Book で199523位
価格:¥ 1,470(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2007-02-21 /通常24時間以内に発送

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
著者の新しい面を見た感じ  (2008-06-29)
 「崩れる」などの短編集でも感じたが、御本人がおっしゃっているよりも短編は上手いと思う。確かにトリックなどは少々「?」の部分もあるけれど、行ったことのない場所の風景がありありと思い浮かび、こういう風景描写もしっかり描ける方なのだなとわかったのは、もうけものであった。普段とは違った、それでいて確かな貫井ワールドが広がっている。またこういうものも書いてほしいと思う。

もう少しひねりが欲しい…です  (2007-06-29)
短編集の宿命というのでしょうか、もう少しページ数があれば
もう少しひねった内容でさらに面白くなったのではないかな〜と思いました。
表題作は、これって真相って言うの?って感じで神様に縁のない私は
あまりしっくり来ませんでした。
日本人作家が書いたのに、海外翻訳小説みたいなので
そちらが好きな人には合うかも知れません。

既に読んだのに、買ってしまった  (2007-04-28)
五篇の短編集。
これらのうち三篇は、小説雑誌で既に読んだ事があるのに、買ってしまった。
どの作品も、ラストの部分が、非常に衝撃的で面白いが、内容そのものも、異国情緒十分。
つまり、ラストを知っていても、もう一度楽しめるくらい、面白い。

収録されている作品群は、どれも、海外を舞台にしたもので、小説による、世界旅行気分だ。
また、内容が非常に現代的である事も、大きな特徴だ。

ある作品は、クレジットカードのスキミングがテーマだ。
ただ、利用限度額無制限のプラチナカードなどには、盗難保険が手厚いのが普通で、少し違和感を感じた。
しかし、小説とは、細かい突っ込みを入れるべきものではなく、あるがままのフィクションを楽しめば良い。

著者の作品は、新しいものが出れば、すぐに買ってしまう。
おかげで、ビール代を節約せねばならず、健康に役立つ。(笑)

ミステリの面白さをたっぷり詰め込んだ逸品。  (2007-04-11)
短編集の割にどれもよく練られたストーリーになっていて、読みごたえがありました。
5つの短編すべてに共通するのはラストでの衝撃。
そこに仕掛けられたトリックなどは、それぞれ違いますが、どれも驚かされました。

ただ、そのトリックは目新しいわけではありません。
それでも『ストックホルムの埋み火』はキレイに錯覚を起こしましたし、
『ジャカルタの黎明』や『カイロの残照』はラストの着地点が秀逸です。
こんなにもミステリ小説の面白さをたっぷり詰め込んだ短編集はあまりないかも。

本格ミステリーとは呼べないが、主人公たちの人生の苦さはある程度心に響いた  (2007-04-04)
 5つの異国を舞台にしたクライム短編小説集。

 「ミハスの落日」。アンダルシアのある大富豪に招かれた男。他界した母とこの老人の過去には未解決の殺人事件が絡んでいた…。
 密室犯罪と呼ぶには真相が少々強引で、作者自身も「あとがき」で、「まともに書いていたら噴飯もの」と謙虚に認めています。そのために「背景を作り込む必要が」あったといいますが、私はあまり心引かれるところがありませんでした。

 「ストックホルムの埋み火」。岡惚れした女性客につきまとうビデオショップの店員。ある日彼女が他殺体で見つかる…。
 読者を惑乱させる騙し絵のような展開は悪くないと思いました。その仕掛けに私は途中で気づきましたが。
 事件そのものよりもむしろ、最後の1行にニヤリとさせられたというのが正直なところです。こういうのが好きな読者は結構いるのではないでしょうか。

 「サンフランシスコの深い闇」。過去三度の結婚相手が次々と事故死して多額の保険金を受け取った女性。彼女は果たして連続殺人犯なのか…。
 「あとがき」によれば別作品の姉妹編にあたるものだとか。そしてまたこの物語の後にも続きがありそうなエンディングが気になります。
 
 「ジャカルタの黎明」。娼婦連続殺人犯は一体誰なのか…。
 筋書きよりも次の言葉がずっと心に残りました。
 「選ぶのは勇気がいるよな。じゃぁ勇気を出す秘訣を教えてやろう。選ぶ前にひとつだけ、決めておくんだ。絶対に後悔はしないってな。どんな結果になっても、意地でも後悔はしない。後悔さえしなければ、選ぶのはもう怖くないぜ。」

 「カイロの残照」。アメリカ人女性旅行客のガイドとして雇われた男が辿る末路は…。
 事件の真相こそさほど驚きを与えるものではありませんでしたが、この事件を生んだ過去と、事件によって生まれた未来の苦さは私の口の中に残りました。本書収録作品の中ではこれが最も印象深いものでした。

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