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アイテム詳細
ボトルネック
米澤 穂信
発売:新潮社
Amazon.co.jp ランキング:Book で76856位
価格:¥ 1,470(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-08-30 /通常24時間以内に発送
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発売日:2006-08-30 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
最後にぞくりとくる作品
(2008-03-15)
「私なんていてもいなくても同じだ」
自分や他人の存在意義や価値、そんな感じのことを考えたこと誰もが一回はあるんじゃないかと思う。もし心当たりがあるなら是非これを読んで欲しい。
主人公は恋人を弔いにやってきた場所から、別世界へ。
知っている町並みだけど違和感がある。
そこは主人公が産まれなかった世界。
代わりに「産まれてこなかった姉」が生きている世界。
違うのはそれだけ。
そして主人公がいた世界と主人公が生まれなかった世界の「間違い探し」をしていくうちにあることに気付く……というストーリー。
恋愛や青春、謎が絡まっている物語ですが、
ボトルネックは速やかに排除しなければならない
ただ、その言葉が残酷に残ります。
全編を流れるペシミズム
(2008-02-16)
比較的ハッピーな学生時代を過ごしてきた僕には、この主人公の暗さは新鮮だった。
毎日が刺激的で楽しかった僕の周りでも、こういった立場・精神状態の級友はいたのだろう、人生半ばに達して、ようやくそのことが解り始めた。 そうした時に読んだこの小説は、水が真綿を吸収するように僕の心に入り込んできた。読み終えてすぐに、もう一度読んでしまった。
読んでいて思い浮かぶ光景は、全て鉛色の暗雲の下。全編を流れるモノトーンなムードに、「若さ」や「ささやかな恋愛感情」が ほんの少しのカラーを添えて、登場人物がそれなりに生き生きと描かれている。
ボトルネック
(2008-02-05)
受け入れるだけでなく、事態を打開しようと
考えて行動することの大切さを
教えてくれる作品だと思います。
私たちにはこの本の主人公のように
自分の行動がどれほど周りに影響を及ぼしているか
知る術はないけれど、それを少しでも良い方向に
向かわせるための機能が人間には備わっています。
それが想像力だってこともこの本は教えてくれていると
思います。
“ふりだし”に戻る。しかし…
(2007-11-02)
自分の代わりに、流産で生れなかったはずの〈姉〉が存在する〈もう一つのセカイ〉に迷い込んだ青年の物語。
自分よりも、あらゆる面で優れた〈姉〉が存在し、何もかも、もとの世界よりもうまくいっている〈セカイ〉―。
本作の主人公は、徹底的に己の無力さを突きつけられ、自分こそ世界に不要だったのではないか、と考えてしまいます。
こうした青臭い認識や、思春期にありがちな自虐的な自己陶酔に抵抗を覚える人もあるかとは思います。
しかし、やはりこの年頃にとっては切実な問題であり、誰もが一度は経験する普遍的な感情であるというのも紛れもない事実です。
ラストシーン。
主人公は明快な「答え」を手に入れたわけではなく、ようやくスタートラインに立てた、という段階です。
ここから、どちらの道に進むかは自分次第でしょう。
ただ私としては、〈自分が損ねた世界〉も〈情けない自分〉も、痛みも含めて受け入れ、肯定してもらえたら、とは思います。
むろん、言うは易し、ですが。
▼付記
本作の主人公・リョウと〈姉〉のサキのやり取りを読んでいると、
西尾維新氏の〈戯言シリーズ〉に登場するいーちゃんと哀川潤を思い出しました。
後に、著者である米澤穂信氏が『ユリイカ』での対談で、本作においては、
〈(思春期における全能感の裏返しとしての)無能感の化け物〉を書きたかった、と語っているのを見て、
なるほど、似てて当然、と納得した次第です。
失望の中の絶望
(2007-06-29)
好き嫌いが分かれる作品かなと思います。
著者の作品に「犬はどこだ」、「さよなら妖精」、「小市民シリーズ」、「古典部シリーズ」などがあげられますが('07年6月現在)、
文章自体のあくはそこまで強くなくても、淡々と描かれる物語は、破滅への道です。
どうしようもなく、抗いようもないほどの、そうとしかならない終わりではあります。
「間違い探し」がこれほど残酷に響く作品も珍しい。
希望なんて一片もない、だけどないとは言い切れない世界です。
たった一言の言葉にあれだけ悩んで、考えて、出された「答え」が最後のページにありました。
おすすめ度:
最後にぞくりとくる作品
「私なんていてもいなくても同じだ」
自分や他人の存在意義や価値、そんな感じのことを考えたこと誰もが一回はあるんじゃないかと思う。もし心当たりがあるなら是非これを読んで欲しい。
主人公は恋人を弔いにやってきた場所から、別世界へ。
知っている町並みだけど違和感がある。
そこは主人公が産まれなかった世界。
代わりに「産まれてこなかった姉」が生きている世界。
違うのはそれだけ。
そして主人公がいた世界と主人公が生まれなかった世界の「間違い探し」をしていくうちにあることに気付く……というストーリー。
恋愛や青春、謎が絡まっている物語ですが、
ボトルネックは速やかに排除しなければならない
ただ、その言葉が残酷に残ります。
全編を流れるペシミズム
比較的ハッピーな学生時代を過ごしてきた僕には、この主人公の暗さは新鮮だった。
毎日が刺激的で楽しかった僕の周りでも、こういった立場・精神状態の級友はいたのだろう、人生半ばに達して、ようやくそのことが解り始めた。 そうした時に読んだこの小説は、水が真綿を吸収するように僕の心に入り込んできた。読み終えてすぐに、もう一度読んでしまった。
読んでいて思い浮かぶ光景は、全て鉛色の暗雲の下。全編を流れるモノトーンなムードに、「若さ」や「ささやかな恋愛感情」が ほんの少しのカラーを添えて、登場人物がそれなりに生き生きと描かれている。
ボトルネック
受け入れるだけでなく、事態を打開しようと
考えて行動することの大切さを
教えてくれる作品だと思います。
私たちにはこの本の主人公のように
自分の行動がどれほど周りに影響を及ぼしているか
知る術はないけれど、それを少しでも良い方向に
向かわせるための機能が人間には備わっています。
それが想像力だってこともこの本は教えてくれていると
思います。
“ふりだし”に戻る。しかし…
自分の代わりに、流産で生れなかったはずの〈姉〉が存在する〈もう一つのセカイ〉に迷い込んだ青年の物語。
自分よりも、あらゆる面で優れた〈姉〉が存在し、何もかも、もとの世界よりもうまくいっている〈セカイ〉―。
本作の主人公は、徹底的に己の無力さを突きつけられ、自分こそ世界に不要だったのではないか、と考えてしまいます。
こうした青臭い認識や、思春期にありがちな自虐的な自己陶酔に抵抗を覚える人もあるかとは思います。
しかし、やはりこの年頃にとっては切実な問題であり、誰もが一度は経験する普遍的な感情であるというのも紛れもない事実です。
ラストシーン。
主人公は明快な「答え」を手に入れたわけではなく、ようやくスタートラインに立てた、という段階です。
ここから、どちらの道に進むかは自分次第でしょう。
ただ私としては、〈自分が損ねた世界〉も〈情けない自分〉も、痛みも含めて受け入れ、肯定してもらえたら、とは思います。
むろん、言うは易し、ですが。
▼付記
本作の主人公・リョウと〈姉〉のサキのやり取りを読んでいると、
西尾維新氏の〈戯言シリーズ〉に登場するいーちゃんと哀川潤を思い出しました。
後に、著者である米澤穂信氏が『ユリイカ』での対談で、本作においては、
〈(思春期における全能感の裏返しとしての)無能感の化け物〉を書きたかった、と語っているのを見て、
なるほど、似てて当然、と納得した次第です。
失望の中の絶望
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著者の作品に「犬はどこだ」、「さよなら妖精」、「小市民シリーズ」、「古典部シリーズ」などがあげられますが('07年6月現在)、
文章自体のあくはそこまで強くなくても、淡々と描かれる物語は、破滅への道です。
どうしようもなく、抗いようもないほどの、そうとしかならない終わりではあります。
「間違い探し」がこれほど残酷に響く作品も珍しい。
希望なんて一片もない、だけどないとは言い切れない世界です。
たった一言の言葉にあれだけ悩んで、考えて、出された「答え」が最後のページにありました。
