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アイテム詳細
みんな元気。 (新潮文庫)
舞城 王太郎
発売:新潮社
Amazon.co.jp ランキング:Book で188068位
価格:¥ 420(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2007-05 /通常24時間以内に発送
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発売日:2007-05 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
迷走中ですね
(2008-08-31)
表題作は、ある晩いきなりお姉ちゃんがベッドから宙に浮いているのを発見した語り手(女)が、いろいろなトラブルに巻き込まれる話。相変わらずあの勢いがあるので好きな人にはお勧めだけど、最近の作品で明らかなようにまとまりがない。わざとなんだろうけど、いろいろなプロットが絡み合って発散していく。例えば:
・小学生の同級生のモデルみたいな女子に迫られる。いつの間にか消える。
・そのモデルみたいなの子の彼氏(がいるのだ)のことを好きな「イトウタカコ」という子が登場する。それで、日本中で、「イトウタカコ」という名前の女性が突然次々に死体で発見されるが、なぞは放り出されたまま。
・お姉ちゃんの彼氏が自分を口説くので悩む。ときどき関係を持つ。もっと悩む。あまり解決されず。
・妹が空から来た変な家族にさらわれる。この奪還が小説の主要なモチーフのように見えるが実はそうではないかもしれない。
という感じ。こういうのを一つずつ短編にすればいいのに。『熊の場所』くらいのときは、そうやってたと思うんだけどな。あの頃の方がよかった。これから読む『ディスコ探偵』に期待。
本領発揮は『スクールアタックシンドローム』にて
(2007-11-27)
悪くないけど、他の作品に比べると完成度が低かった。
元々は『みんな元気。』って言う単行本に、この文庫版『みんな元気。』と『スクールアタックシンドローム』がまとめられてたみたいだけど、文庫なら『スクールアタックシンドローム』の方がはるかに完成度が高いと思う。
発想・構想はいいんだけど、舞城のよさである「無茶苦茶なんだけど最後は上手い具合にまとまってくる感」があまり感じられない。
とりあえず書いてやったぜ!!で終っている。
でも才能の片鱗を感じることは出来る。
舞城は終わったか?
(2007-08-09)
相変わらず疾走感のある文章でぐいぐいと読ませてくれたが、今までの舞城になかった「あざとさ」が垣間見え、純粋な気持ちで読めなかった。
また、舞城の文章は、そのものがファンタジーであり丸裸のメッセージであるところが魅力であったと思うのだが、内容自体が所謂幻想小説の態に近いものがあり、幻想に幻想を掛けてもより面白くなるわけではなく、ただ支離滅裂な言葉の羅列が続いてしまったように思える。
あまりにも無防備な所が魅力だった舞城が、守勢に入ってしまったように私的には感じた。
心配!
(2007-07-12)
私はかなり好きな作家さんの一人でもある舞城さんの短編集です。心配です。
どの作品も舞城作品にふさわしい擬態語に溢れていて特徴あるものの、作品の中で語られるスピードが非常に速く、また速くするために説明を、描写を、省いている感じが否めません。省くことでヒロガリを持たせる事も出来るタイプの文体もありますが、舞城さんのものは私個人は違うと思ってます。ですから、彼の語りたい内容やセリフに今までの作品にはチカラを感じていたものが、非常にムナシク響きやすくなってしまっていると思います。
一見舞城作品の特徴として大きいのが、擬態語や文体なのですが(それ以外にも本当の特色として、物語の長さや、スピード、そしてキメのセリフなり、登場人物の思考のリアルさ、リアルさから醸し出される虚しさ、空虚感【村上春樹作品にも共通する高度資本主義社会に生きる事からくるどうしようもない、逃れられない閉塞感】、そしてその空虚さを認識しながらも、軽く飛び出す事の出来る身軽さを伴った覚悟など)、絶妙のバランスで成り立っていた説得力の様なモノが無くなってしまって感じました。ただ残虐さのリアリティだけでは無い何かが失われてしまって感じました。語りたいスケールはとても大きくて、しかも割合ベタなモノであるのに、ベタからくる恥ずかしさからも逃れる事の出来ていた今までの作品と比較(どうしても期待が大きいと失望も大きく、それゆえ比較せずにはいられない)してどうしてもチグハグで、スケールと物理的なページ数の少なさにも不満を感じます。テーマと長さもあまりにも無配慮ですし、少し現実離れにもチカラの無さを感じてしまう作品になってしまっていると思います。
だからこそ、残念。
それでも、短くはありますが、チカラ強い短編「Dead for Good」は一読の価値有り。
おすすめ度:
迷走中ですね
表題作は、ある晩いきなりお姉ちゃんがベッドから宙に浮いているのを発見した語り手(女)が、いろいろなトラブルに巻き込まれる話。相変わらずあの勢いがあるので好きな人にはお勧めだけど、最近の作品で明らかなようにまとまりがない。わざとなんだろうけど、いろいろなプロットが絡み合って発散していく。例えば:
・小学生の同級生のモデルみたいな女子に迫られる。いつの間にか消える。
・そのモデルみたいなの子の彼氏(がいるのだ)のことを好きな「イトウタカコ」という子が登場する。それで、日本中で、「イトウタカコ」という名前の女性が突然次々に死体で発見されるが、なぞは放り出されたまま。
・お姉ちゃんの彼氏が自分を口説くので悩む。ときどき関係を持つ。もっと悩む。あまり解決されず。
・妹が空から来た変な家族にさらわれる。この奪還が小説の主要なモチーフのように見えるが実はそうではないかもしれない。
という感じ。こういうのを一つずつ短編にすればいいのに。『熊の場所』くらいのときは、そうやってたと思うんだけどな。あの頃の方がよかった。これから読む『ディスコ探偵』に期待。
本領発揮は『スクールアタックシンドローム』にて
悪くないけど、他の作品に比べると完成度が低かった。
元々は『みんな元気。』って言う単行本に、この文庫版『みんな元気。』と『スクールアタックシンドローム』がまとめられてたみたいだけど、文庫なら『スクールアタックシンドローム』の方がはるかに完成度が高いと思う。
発想・構想はいいんだけど、舞城のよさである「無茶苦茶なんだけど最後は上手い具合にまとまってくる感」があまり感じられない。
とりあえず書いてやったぜ!!で終っている。
でも才能の片鱗を感じることは出来る。
舞城は終わったか?
相変わらず疾走感のある文章でぐいぐいと読ませてくれたが、今までの舞城になかった「あざとさ」が垣間見え、純粋な気持ちで読めなかった。
また、舞城の文章は、そのものがファンタジーであり丸裸のメッセージであるところが魅力であったと思うのだが、内容自体が所謂幻想小説の態に近いものがあり、幻想に幻想を掛けてもより面白くなるわけではなく、ただ支離滅裂な言葉の羅列が続いてしまったように思える。
あまりにも無防備な所が魅力だった舞城が、守勢に入ってしまったように私的には感じた。
心配!
私はかなり好きな作家さんの一人でもある舞城さんの短編集です。心配です。
どの作品も舞城作品にふさわしい擬態語に溢れていて特徴あるものの、作品の中で語られるスピードが非常に速く、また速くするために説明を、描写を、省いている感じが否めません。省くことでヒロガリを持たせる事も出来るタイプの文体もありますが、舞城さんのものは私個人は違うと思ってます。ですから、彼の語りたい内容やセリフに今までの作品にはチカラを感じていたものが、非常にムナシク響きやすくなってしまっていると思います。
一見舞城作品の特徴として大きいのが、擬態語や文体なのですが(それ以外にも本当の特色として、物語の長さや、スピード、そしてキメのセリフなり、登場人物の思考のリアルさ、リアルさから醸し出される虚しさ、空虚感【村上春樹作品にも共通する高度資本主義社会に生きる事からくるどうしようもない、逃れられない閉塞感】、そしてその空虚さを認識しながらも、軽く飛び出す事の出来る身軽さを伴った覚悟など)、絶妙のバランスで成り立っていた説得力の様なモノが無くなってしまって感じました。ただ残虐さのリアリティだけでは無い何かが失われてしまって感じました。語りたいスケールはとても大きくて、しかも割合ベタなモノであるのに、ベタからくる恥ずかしさからも逃れる事の出来ていた今までの作品と比較(どうしても期待が大きいと失望も大きく、それゆえ比較せずにはいられない)してどうしてもチグハグで、スケールと物理的なページ数の少なさにも不満を感じます。テーマと長さもあまりにも無配慮ですし、少し現実離れにもチカラの無さを感じてしまう作品になってしまっていると思います。
だからこそ、残念。
それでも、短くはありますが、チカラ強い短編「Dead for Good」は一読の価値有り。
