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アイテム詳細
悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
貫井 徳郎
発売:集英社
Amazon.co.jp ランキング:Book で118620位
価格:¥ 780(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-09 /通常24時間以内に発送
貫井 徳郎
発売:集英社
Amazon.co.jp ランキング:Book で118620位
価格:¥ 780(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2008-09 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
本は厚いが中味は…
(2008-10-17)
05年09月に光文社から出た作品の文庫化(本作は集英社から)です.
まず気になったのは,登場人物や物語にどこかで見たような感覚があったことで,
特に主要人物らについて,言動や設定がステレオタイプすぎるように感じられます.
そのぶん,イメージがしやすく読みやすいのですが,いささか物足りなさが残ります.
また,彼らの人生や家庭環境を長々と語らせた割には,ほとんど物語に生きていません.
ボリュームのある作品だっただけに,事件後も含めてもう少し掘りさげてほしかったです.
二重構造のような『事件』やお金のやり取りなどは,ユニークでおもしろいのですが,
『帯』にあった『逆転』『コン・ゲーム』のほうは,騙し合いや知恵比べの要素が薄く,
緊張感やスピード,爽快感も少ないため,表面だけを描いておわっている印象を受けます.
おもしろかったです
(2008-10-07)
誘拐事件なのに、いまいち緊張感を感じず、
なんとなく、笑いさえ覚える…そんな作品です。
基本的に、海外のクライム系の、
重くて暗い、サイコや猟奇的なものばかり接していると、
なんだか明るく楽しい誘拐…みたいな感じすらしました。
そもそも、誘拐されるコドモが、お金持ちで賢くて、
自身が液晶テレビ欲しさに、狂言誘拐を頼むというのも、笑えてしまった。
そしてその大人たち(高杉、園田、菜摘子)を巻き込んで、作戦が始まった…
のではなく、別件で誘拐が始まってしまった。
子供が誘拐されたにもかかわらず、巧の両親はいまいち緊張感に欠ける人たちだし、
半分狂言だけど、半分は本当…と、ありえない感はあるけれど。
ドラマなどの映像にしたら面白いと思うのだけど、
最近、子供が殺される事件が相次いでいるだけに、そりゃ無理だろう。
ちょっと前にも、お蔵入りになったんだし。
私は貫井さんの「慟哭」からスタートして、
あのどんでん返しがけっこう好きで、最後はとても悲しいのだけど、
すごく印象が強かった。
これは…どうなんだろう?
趣旨なんかも違うのだけど、なんだかちょっとがっかり。
最後はダッシュで終わっちゃったしね。
次作に期待!
オリジナリティを感じない
(2008-09-25)
貫井さんの作品は文庫になったものは全部チェックしているので今回もわくわくしながらページを紐解きました。
軽快で読みやすいことは別に悪いことではありませんし、悪党&美女&大人を喰った子供という登場人物の構成が悪いというわけではありません。
「つかみが似ていても、後半に貫井色が出てくれば!」と期待しながら読み進め、
ふと、残りのページ数に気づいてびっくり。
あれ?これからだと思ってたのに…と思っている間に、たたみかけるように収束に向かってしまいました。
登場人物、プロットもどこかで読んだような、犯人にも捻りがないような。
「これ、本当に貫井作品?他の誰かと間違えたのかも?(東野圭吾とか)」と表紙を見直してしまいました…
読みやすいけど、別に新しくも面白くもないって感じの一冊でした。
ユーモアとスピード感がたっぷり。貫井徳郎の“異色作”
(2008-09-18)
本書は貫井徳郎としては異色作である。“誘拐”がテーマであるが、いつもの彼の作品のような重苦しい感じや大きな仕掛けはない。今回は肩の力を抜いて、楽しんで書いたのではないだろうか。私も気楽に読み進むことができた。
高杉は、経営コンサルタントを騙っていかがわしい儲け話を売り込んだり、カード詐欺で糊口をしのいだりしているケチな詐欺師だった。彼を‘アニキ’と慕う弟分の園部がいるところなど絵に描いたような設定だ。そんな彼らにカラーコピーした名画の贋物リトグラフを売りつける美人詐欺師、菜摘子が仲間となってドタバタ誘拐劇が繰り広げられる。
はじめはある豪邸の飼い犬の誘拐を計画するのだが、下見の段階でその家の10歳の息子、巧(たくみ)に逆に尾行され、自宅に乗り込まれてしまう。そこで巧はなんと「自分が誘拐されたことにして、吝嗇な親から身代金をせしめる」狂言誘拐の計画を提案、3人に協力を求めるのだ。
ところがその巧が本当に誘拐されてしまって、高杉たちは、あろうことか誘拐犯に代わって、親から身代金を取るように脅迫される。
かくして彼らの奮闘が始まる。真犯人の代理として親への脅迫・身代金の受け取りと真犯人への受け渡し、巧の救助、真犯人が何者かを突き止める推理・・・。ストーリーの展開はユーモアとスピードがたっぷりで、まるで軽妙なユーモア小説を読んでいるような印象を受けた。
惜しむらくは物語の前半部分にほとんど動きがなく、後半にプロットが凝縮されてしまっていることと、ラストが思いがけずあっけなかったことである。
しかしそこはさすがに貫井徳郎。狂言誘拐の上前をはねるというアイデアもさることながら、身代金の奪取方法は、きわめて現代的でよく考えられており、また真犯人の手掛かりも作品の冒頭部分にもう伏線を忍ばせている。
本書で読者は貫井徳郎の“いつもとは違う”一面を見ることができる。
おすすめ度:
本は厚いが中味は…
05年09月に光文社から出た作品の文庫化(本作は集英社から)です.
まず気になったのは,登場人物や物語にどこかで見たような感覚があったことで,
特に主要人物らについて,言動や設定がステレオタイプすぎるように感じられます.
そのぶん,イメージがしやすく読みやすいのですが,いささか物足りなさが残ります.
また,彼らの人生や家庭環境を長々と語らせた割には,ほとんど物語に生きていません.
ボリュームのある作品だっただけに,事件後も含めてもう少し掘りさげてほしかったです.
二重構造のような『事件』やお金のやり取りなどは,ユニークでおもしろいのですが,
『帯』にあった『逆転』『コン・ゲーム』のほうは,騙し合いや知恵比べの要素が薄く,
緊張感やスピード,爽快感も少ないため,表面だけを描いておわっている印象を受けます.
おもしろかったです
誘拐事件なのに、いまいち緊張感を感じず、
なんとなく、笑いさえ覚える…そんな作品です。
基本的に、海外のクライム系の、
重くて暗い、サイコや猟奇的なものばかり接していると、
なんだか明るく楽しい誘拐…みたいな感じすらしました。
そもそも、誘拐されるコドモが、お金持ちで賢くて、
自身が液晶テレビ欲しさに、狂言誘拐を頼むというのも、笑えてしまった。
そしてその大人たち(高杉、園田、菜摘子)を巻き込んで、作戦が始まった…
のではなく、別件で誘拐が始まってしまった。
子供が誘拐されたにもかかわらず、巧の両親はいまいち緊張感に欠ける人たちだし、
半分狂言だけど、半分は本当…と、ありえない感はあるけれど。
ドラマなどの映像にしたら面白いと思うのだけど、
最近、子供が殺される事件が相次いでいるだけに、そりゃ無理だろう。
ちょっと前にも、お蔵入りになったんだし。
私は貫井さんの「慟哭」からスタートして、
あのどんでん返しがけっこう好きで、最後はとても悲しいのだけど、
すごく印象が強かった。
これは…どうなんだろう?
趣旨なんかも違うのだけど、なんだかちょっとがっかり。
最後はダッシュで終わっちゃったしね。
次作に期待!
オリジナリティを感じない
貫井さんの作品は文庫になったものは全部チェックしているので今回もわくわくしながらページを紐解きました。
軽快で読みやすいことは別に悪いことではありませんし、悪党&美女&大人を喰った子供という登場人物の構成が悪いというわけではありません。
「つかみが似ていても、後半に貫井色が出てくれば!」と期待しながら読み進め、
ふと、残りのページ数に気づいてびっくり。
あれ?これからだと思ってたのに…と思っている間に、たたみかけるように収束に向かってしまいました。
登場人物、プロットもどこかで読んだような、犯人にも捻りがないような。
「これ、本当に貫井作品?他の誰かと間違えたのかも?(東野圭吾とか)」と表紙を見直してしまいました…
読みやすいけど、別に新しくも面白くもないって感じの一冊でした。
ユーモアとスピード感がたっぷり。貫井徳郎の“異色作”
本書は貫井徳郎としては異色作である。“誘拐”がテーマであるが、いつもの彼の作品のような重苦しい感じや大きな仕掛けはない。今回は肩の力を抜いて、楽しんで書いたのではないだろうか。私も気楽に読み進むことができた。
高杉は、経営コンサルタントを騙っていかがわしい儲け話を売り込んだり、カード詐欺で糊口をしのいだりしているケチな詐欺師だった。彼を‘アニキ’と慕う弟分の園部がいるところなど絵に描いたような設定だ。そんな彼らにカラーコピーした名画の贋物リトグラフを売りつける美人詐欺師、菜摘子が仲間となってドタバタ誘拐劇が繰り広げられる。
はじめはある豪邸の飼い犬の誘拐を計画するのだが、下見の段階でその家の10歳の息子、巧(たくみ)に逆に尾行され、自宅に乗り込まれてしまう。そこで巧はなんと「自分が誘拐されたことにして、吝嗇な親から身代金をせしめる」狂言誘拐の計画を提案、3人に協力を求めるのだ。
ところがその巧が本当に誘拐されてしまって、高杉たちは、あろうことか誘拐犯に代わって、親から身代金を取るように脅迫される。
かくして彼らの奮闘が始まる。真犯人の代理として親への脅迫・身代金の受け取りと真犯人への受け渡し、巧の救助、真犯人が何者かを突き止める推理・・・。ストーリーの展開はユーモアとスピードがたっぷりで、まるで軽妙なユーモア小説を読んでいるような印象を受けた。
惜しむらくは物語の前半部分にほとんど動きがなく、後半にプロットが凝縮されてしまっていることと、ラストが思いがけずあっけなかったことである。
しかしそこはさすがに貫井徳郎。狂言誘拐の上前をはねるというアイデアもさることながら、身代金の奪取方法は、きわめて現代的でよく考えられており、また真犯人の手掛かりも作品の冒頭部分にもう伏線を忍ばせている。
本書で読者は貫井徳郎の“いつもとは違う”一面を見ることができる。
