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アイテム詳細
荒木 飛呂彦
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発売日:2000-06 /通常24時間以内に発送
おすすめ度:
B・Tというイニシャルの謎
B・Tという日本人の名前としては不自然なイニシャルを持つ少年ビーティ(本名ではなくイニシャル)の物語です。
これはビーティの友人康一がホームズにおけるワトソンのような立ち位置で色々なエピソードを語ります。
(ちょうど作者も少年時代ホームズを読み込んだというので影響を受けたのでしょう)
特に腕力や不思議な能力があるわけでもなく、あるのはそれほど現実離れはしていない
「奇術」や「観察眼」や「冷静さ」などです。
それらを駆使して小柄な少年が大男を倒したりちょっとした悪いことを行ったり、悪い計画を
食い止めたりしていきます。
今の漫画では主人公が現実離れした能力を得ている設定が多いのでたまにはこういう漫画も
面白いのではと思います。
ところでBTというイニシャルですが、これはあまりに不自然です。
高木ブーでは?とか囁かれていましたが、作者との対談を行う企画で
作者がコブラなどで知られる「寺沢武一」の当時大ファンだったことが分かり、
B(uichi)T(erazawa)はそれから得ていたということが判明しました。
今の漫画家によんでもらいたい。
この作品は不思議だけど別に変な魔法や怪物は出てこない。
手品やトリックがストーリーにうまく組み合わされている。
ジョジョも面白いんですが、リアルタイムで読んでいたものとしてはBTの方が
面白いです。当時一番好きな漫画でしたがあっというまに終わってしまい
残念だった記憶があります。
それが最近、コンビニで廉価版に出会い再読しました。
いま呼んでも面白い。絵は確かに現在の著者とは違いますが面白さは伝わります。
ありえない設定ありまくりの今のジャンプ掲載漫画家によんでもらいたいな。
手品はインチキっぽいけど
ゴージャスアイリンと魔少年BTを、古本屋で見つけて買ったのが十三年前。当時はすでにJOJOの全盛期(三部か四部)でした。
JOJOは、三部までが面白い、という人が多いと思いますが、そういう人には魔少年BTとアイリンのどちらも楽しむことができるでしょう。何より単純で軽快なのがいいと思います。
JOJOが詰まらなくなったのは、瞬間瞬間の戦いの中で、あまりにも時間がゆっくりと流れ出したところだと思います。そんな短時間で、そんな裏の裏まで考えられるはずがないじゃないか、と誰でも思うでしょう。精神の成長とかではなくて、もっと、偶然性などを取り入れて作るべきだったと思います。
例えば、JOJO三部のヴァニラアイスというスタンド使い。ああいう、圧倒的な力を持ったキャラは、圧倒的に攻めてくるのが恐ろしいのであって、あれが妙に賢かったりしたら、元も子もない。(ストーンオーシャンなどでは、みんながみんな救いがたいくらい頭がよい)
で、BTですが、彼は頭がよいには違いないのですが、もちろん子供だし、彼の考えの及ばない領域もある。しかし、BTは、彼なりの考え方で物事を解決しようとする。それが思ったとおりにはならないこともある。
実に、面白い作品。
荒木飛呂彦的物語展開方法
普通、荒木飛呂彦の漫画といえば「ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)」が念頭に上がるだろう。ジョジョのテーマは荒木飛呂彦曰く「生命賛歌」だそうだ。
その土台となったのは「バオー来訪者」にある。バオー来訪者は確かに、生命の歌だ。
だが荒木飛呂彦のストーリー展開は、多分に「謎解き」的な展開が多い。「ジョジョ」は登場人物たちが相手の裏をかいて攻め行く戦術が多い。少年漫画誌における「努力して強くなったこと、そして親友が助けてくれるから勝利する」だけで終わらない。どのように相手を罠にはめるのかが、荒木飛呂彦の展開作成ポイントだ。
その展開作成が顕著に現れるのが、デヴュー作である本書「魔少年ビーティー」だ。
荒木飛呂彦曰く「シャーロック・ホームズ!へのオマージュ的な作品」。 言われてみれば、主人公はワトソン役のように主役である「ビーティー」の活躍に付き添い、それを語るような展開になっている。 全六本の短編が入っているが、どれもが知略戦。相手の裏をかくこと、知恵の勝負によって相手から勝利を得ること。実にミステリ的な展開である。
次作「バオー」になると、主人公は無理やり超能力を植え付けられた少年。その超人的な能力を持って悪組織と闘うといった少年漫画の王道を行くような物語になる。知略戦はほぼ失われ、「生命賛歌」的な物語となる。
だがこの次の長編「ジョジョ」になると、「バオー」の生命賛歌と「ビーティー」の知略戦が融合する。物語の面白さに目を奪われがちだが、ジョジョは全体的に知略戦がメインとなっていァ?。
特に「第四部」以降は、絶対的な強さを持ったキャラクターが現れない。それぞれに備わった超能力をどのように相手に仕掛けるかをメインとして展開する。
本書「ビーティー」は超能力のない人間同士でどのように相手を罠にはめるかの展開を十分に楽しませてくれる。
ミステリ好きなら、是非とも堪能して欲しい。
ある意味原点!!
荒木飛呂彦の連載デビュー作!!絵は今とだいぶ違うけど、独特の雰囲気と面白さはお墨付き!ゼッタイお勧め!
