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アイテム詳細
煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城 王太郎
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で21894位
価格:¥ 580(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-12 /通常24時間以内に発送
舞城 王太郎
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で21894位
価格:¥ 580(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2004-12 /通常24時間以内に発送
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
カスタマーレビュー
おすすめ度:
傑作だと思います
(2008-08-31)
主人公、奈津川四郎とその兄弟、そして父の愛憎劇が繰り広げられる骨太なファミリー・サーガ(それほど長さはないけど・・)。
中上健次の『枯木灘』やドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』に物語のカタチはとても似ていると思います。その点ではかなり古風な、いわゆる「純文学」系統の作品という印象を受けました。他のレビューにもありましたが、正直この作品はミステリーとして読まれなくても別にいいのではないか(というかミステリーとして読むと謎解きの粗っぽさがいまいち物足りない)という気がします。
最終的に兄弟と父の間につかの間であっても取り戻される愛情に感動出来れば、この作品は十分楽しめるはず。
この作品の(というか他の舞城の作品も)一番の魅力は、説明らしい説明を付さないまま、文章の持つ勢いと迫力で読者を(やや条件反射的にですが)カタルシスに導いてくれることだと思います。
主人公の四郎は散々父親への恐るべき憎しみを吐露するわりに、結末では結構あっさりと父親への愛情に目覚めてしまい、ひたすら父と兄弟、家族への溢れる愛が大爆発。そこにまともな説明はありません。正直読みながら「これは四郎、テンション上がって流されてしまっただけやろ・・」と思う一方で、読者の自分も圧倒されて、最後はちょっと泣きそうになってしまいました。
プロット自体は結構突っ込みどころが多く、あまり説得力がない気もするのですが、そんなことお構いなしの勢いと迫力が楽しめました。読みながら四郎と一緒に読者もテンション上がって大爆発で終わるはず。この勢いと迫力に流されず冷静になれる人は、やや都合の良すぎる展開にシラケてしまうかもしれませんが・・。
久しぶりに頭で理屈を考えず、テンションだけで感動できる作品でした。粗っぽいプロットにも関わらず読者を強引にカタルシスに導ける舞城の文体は素晴らしい才能、天才だと思います。
てか芥川賞、取れば良かったのに・・。
これはスゴイ
(2008-01-22)
最初は苦手な感じだ・・と思ってた。2冊いっぺんに買って先に読んだ阿修羅ガールがつまんなかったし
が、この圧倒的なスピード感!に乗せられて読んでいったら・・あら、最後らへん、何故か涙ぐんでる私が。。
下品な表現の多い、暴力描写が無意味にある、私の嫌いなタイプの小説に・・。
これは暴力が芸術になってる・・そこまで言うと大袈裟だから暴力が文学になってるって言えばいいのか。
読み終わったあと恍惚感とか快感を感じてしまった。舞城文に酔ったのか、な?
とにかく最高でした。最高、二郎最高、・・・そう、とにかく二郎の存在・描写が最高でした。
こんな作家がいるなんて
(2007-12-05)
なんなんだ一体。なんでこんなに胸が痛くなるのか?
初めはふざけた小説だと思った。
だが文章に慣れて、物語に入り込めるようになると、あまりのリアルな表現に
衝撃を受ける。
まったくこんな細かい描写ができるなんて、作者は体験者なのか?と思う。
自分のトラウマや、劣等コンプレックスを強烈に刺激され涙が出た。
まだ再読できる自信はないが、この本は私の宝物だ。
マイジョーありがと。
俺は俺の価値を上げなくてはならない。
(2007-08-26)
ハマる人はどっぷりハマるし、
ハマらない人は全然ハマらないだろう作品。
すごく面白いけど、これはずるい。面白くてずるい。
妙に小気味良くテンポが良いからすらすらーと読んでしまうけど、
重要なことがこそーっと隠されている。
ミステリーとして期待するのは間違っています。
ちょっと頭がおかしかったり、ぶっ飛んでたり、
泥くさかったりする物語を希望される方は是非。
歯を食いしばって自分のことや他人のことに必死になって、
もがいてもがいてもがいて、明日を信じてみたり、愛を誓ったり
そういう熱さが込められた小説です。
文学を破壊せよ
(2007-08-13)
340ページに上る長編にもかかわらず、ほとんど改行なし。字びっしり。
でもマシンガンをぶっ放しながら駆け抜けるようなスピード感、爆走感、圧倒的なスピード感。圧倒的な破壊力。そんな文章。
彼の作品は賛否両論ハッキリ分かれるみたいだが、それもそのはず。
一見全然文学的じゃなくて、無茶苦茶なんだけど、その「無茶苦茶さ」が一貫して続き、完結する。しっかり収まる。
それが凄い。
ストーリーは一応ミステリーなんだろうか?
が。
ミステリとして読むと、突っ込みどころ満載と言えなくもないし、ほんとの「ミステリー好き」は憤慨するかも。
でもそんなこと一切気にならない凄まじいパワーを感じ、多少(と言うかかなり)強引に氾濫分子のように溢れ出る登場人物を、終結に近づくにつれて一気にまとめ上げちゃう力はさすが。
こういう部分は阿部和重の『シンセニア』に似た力を感じる。
でもこれあくまでも彼の「デビュー作」ですから!
物語の大半は暴力的。とにかく暴力的。
でもその根底には愛がある。
小説としてのエンターテイメント性もある。
これは短編集『熊の場所』にも通ずる。
面白い新鋭作家を久しぶりに見つけた。
その名は舞城王太郎。
そんな彼に注目して行こうと決意した夏の日でした。
おすすめ度:
傑作だと思います
主人公、奈津川四郎とその兄弟、そして父の愛憎劇が繰り広げられる骨太なファミリー・サーガ(それほど長さはないけど・・)。
中上健次の『枯木灘』やドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』に物語のカタチはとても似ていると思います。その点ではかなり古風な、いわゆる「純文学」系統の作品という印象を受けました。他のレビューにもありましたが、正直この作品はミステリーとして読まれなくても別にいいのではないか(というかミステリーとして読むと謎解きの粗っぽさがいまいち物足りない)という気がします。
最終的に兄弟と父の間につかの間であっても取り戻される愛情に感動出来れば、この作品は十分楽しめるはず。
この作品の(というか他の舞城の作品も)一番の魅力は、説明らしい説明を付さないまま、文章の持つ勢いと迫力で読者を(やや条件反射的にですが)カタルシスに導いてくれることだと思います。
主人公の四郎は散々父親への恐るべき憎しみを吐露するわりに、結末では結構あっさりと父親への愛情に目覚めてしまい、ひたすら父と兄弟、家族への溢れる愛が大爆発。そこにまともな説明はありません。正直読みながら「これは四郎、テンション上がって流されてしまっただけやろ・・」と思う一方で、読者の自分も圧倒されて、最後はちょっと泣きそうになってしまいました。
プロット自体は結構突っ込みどころが多く、あまり説得力がない気もするのですが、そんなことお構いなしの勢いと迫力が楽しめました。読みながら四郎と一緒に読者もテンション上がって大爆発で終わるはず。この勢いと迫力に流されず冷静になれる人は、やや都合の良すぎる展開にシラケてしまうかもしれませんが・・。
久しぶりに頭で理屈を考えず、テンションだけで感動できる作品でした。粗っぽいプロットにも関わらず読者を強引にカタルシスに導ける舞城の文体は素晴らしい才能、天才だと思います。
てか芥川賞、取れば良かったのに・・。
これはスゴイ
最初は苦手な感じだ・・と思ってた。2冊いっぺんに買って先に読んだ阿修羅ガールがつまんなかったし
が、この圧倒的なスピード感!に乗せられて読んでいったら・・あら、最後らへん、何故か涙ぐんでる私が。。
下品な表現の多い、暴力描写が無意味にある、私の嫌いなタイプの小説に・・。
これは暴力が芸術になってる・・そこまで言うと大袈裟だから暴力が文学になってるって言えばいいのか。
読み終わったあと恍惚感とか快感を感じてしまった。舞城文に酔ったのか、な?
とにかく最高でした。最高、二郎最高、・・・そう、とにかく二郎の存在・描写が最高でした。
こんな作家がいるなんて
なんなんだ一体。なんでこんなに胸が痛くなるのか?
初めはふざけた小説だと思った。
だが文章に慣れて、物語に入り込めるようになると、あまりのリアルな表現に
衝撃を受ける。
まったくこんな細かい描写ができるなんて、作者は体験者なのか?と思う。
自分のトラウマや、劣等コンプレックスを強烈に刺激され涙が出た。
まだ再読できる自信はないが、この本は私の宝物だ。
マイジョーありがと。
俺は俺の価値を上げなくてはならない。
ハマる人はどっぷりハマるし、
ハマらない人は全然ハマらないだろう作品。
すごく面白いけど、これはずるい。面白くてずるい。
妙に小気味良くテンポが良いからすらすらーと読んでしまうけど、
重要なことがこそーっと隠されている。
ミステリーとして期待するのは間違っています。
ちょっと頭がおかしかったり、ぶっ飛んでたり、
泥くさかったりする物語を希望される方は是非。
歯を食いしばって自分のことや他人のことに必死になって、
もがいてもがいてもがいて、明日を信じてみたり、愛を誓ったり
そういう熱さが込められた小説です。
文学を破壊せよ
340ページに上る長編にもかかわらず、ほとんど改行なし。字びっしり。
でもマシンガンをぶっ放しながら駆け抜けるようなスピード感、爆走感、圧倒的なスピード感。圧倒的な破壊力。そんな文章。
彼の作品は賛否両論ハッキリ分かれるみたいだが、それもそのはず。
一見全然文学的じゃなくて、無茶苦茶なんだけど、その「無茶苦茶さ」が一貫して続き、完結する。しっかり収まる。
それが凄い。
ストーリーは一応ミステリーなんだろうか?
が。
ミステリとして読むと、突っ込みどころ満載と言えなくもないし、ほんとの「ミステリー好き」は憤慨するかも。
でもそんなこと一切気にならない凄まじいパワーを感じ、多少(と言うかかなり)強引に氾濫分子のように溢れ出る登場人物を、終結に近づくにつれて一気にまとめ上げちゃう力はさすが。
こういう部分は阿部和重の『シンセニア』に似た力を感じる。
でもこれあくまでも彼の「デビュー作」ですから!
物語の大半は暴力的。とにかく暴力的。
でもその根底には愛がある。
小説としてのエンターテイメント性もある。
これは短編集『熊の場所』にも通ずる。
面白い新鋭作家を久しぶりに見つけた。
その名は舞城王太郎。
そんな彼に注目して行こうと決意した夏の日でした。
