Special Menu
Category Menu
- ジャンル別
- 文学・評論
- 思想・社会・ノンフィクション
- 人文・思想
- 社会・政治
- ノンフィクション
- 歴史・地理
- ビジネス・経済・キャリア
- 投資・金融・会社経営
- 科学・テクノロジー
- 医学・薬学
- コンピュータ・インターネット
- アート・建築・デザイン
- 実用・スポーツ・ホビー
- 資格・検定
- 暮らし・健康・子育て
- 旅行ガイド
- 語学・辞事典・年鑑
- 教育・学参・受験
- こども
- コミック・アニメ・BL
- タレント写真集
- ゲーム攻略本
- エンターテイメント
- 新書・文庫
- 雑誌
- 楽譜・スコア・音楽書
- 古書
- カレンダー
- ポスター
- アダルト
検 索
イーブックオフ
中古を買うなら
「イーブックオフ
」へ

ロリポップ!
当サイトのサーバーは
「ロリポップ!
」です
アイテム詳細
凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス)
三津田 信三
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で104141位
価格:¥ 1,134(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-09-06 /通常24時間以内に発送
三津田 信三
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で104141位
価格:¥ 1,134(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2006-09-06 /通常24時間以内に発送
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
カスタマーレビュー
おすすめ度:
理が勝ち過ぎている気が...
(2008-06-22)
民俗学的怪奇譚と本格ミステリ味の融合を持ち味とする作者の特徴が良く出た作品。時代は戦争直後、舞台は瀬戸内の漁村。この時代設定に伝奇ロマンを活かそうとする意図が感じられる。海岸から少し離れた島に守護神社があり、そこでは代々の巫女によって秘儀が行なわれる。この秘儀が物語の中心である。
前半は鳥を絡めた島の妖異性と巫女の秘儀が語られる。特に18年前、当時の巫女が秘儀を行なった際、立会人を含めて巫女の子供を除いた全員が行方不明となる事件が聞かせ所である。生き残った子供が現在の巫女である。巫女は18年振りに秘儀を行なおうとする。怪奇譚収集家で探偵役を務める主人公は立会人となる事を請われる。前半は、民俗学や宗教、海難等に基づいた怪奇譚が中心なので、もっとオドロオドロしい描写であっても良かったのではないか。主人公の性格と共にアッサリし過ぎている感がある。もっとも、主人公は合理主義者に設定されているのだが。後半、主人公の目の前で密室状態での拝殿の中で秘儀中の巫女が消失すると言う事件が起こる。ここからは本格ミステリの路線を進む。主人公の合理主義が活きるのだが、ここでも事件の特異性、妖異性の書き込みが淡白のような気がする。
巻末の参考文献にあるように、作者が民俗学を勉強している事は明らかなのだが、その学究肌が邪魔をして、ストーリー展開や結末の理が勝ち過ぎている気がする。もっと題名にふさわしく、禍々しい怪異性に満ちた物語にした方が魅力が増したのではないか。
民間伝承の引用も巧みです
(2006-12-16)
三津田信三は、私が最も新作を望んでいる作家の一人である。彼の作品はミステリとホラーの両要素を併せ持っているが、作品によってその着地点はミステリ寄りだったりホラー寄りだったり様々である。しかし、その作品群はいずれも間違いなく一級のエンターテーメントの性格を持っている。着地点が自由であるがゆえに、読者はこの作品がいったいどこに向かって進んでいくのだろう、というリアルなスリルを体験することになり、それもまたこの作家の作品を読む大きな魅力である。逆に束縛の緩さを感じるかも事があるかもしれないが、概して再読してみると意外といえるほどいわゆる“本格ミステリのルール”を遵守していることに気付くだろう。
民間伝承の興味深い引用も巧みで、よく設計されている。「蛇棺葬」では葬儀に関わる民俗的な儀礼の引用も見事だったが、本作品では、集落の形成形態と信仰の係わりが巧妙なエッセンスとして効いている。作品中で紹介されている、例えば「共潜き(ともかずき)」のエピソードのように、語り継がれる伝承は妙に暗示的で不気味なものが多い。そのような歴史の中で刻まれた「畏れ」の有り様を用いて、作者は作中の登場人物と読者の心理に鮮やかなトリックを仕掛けてくる。それが読み手の悦楽となる。
おすすめ度:
理が勝ち過ぎている気が...
民俗学的怪奇譚と本格ミステリ味の融合を持ち味とする作者の特徴が良く出た作品。時代は戦争直後、舞台は瀬戸内の漁村。この時代設定に伝奇ロマンを活かそうとする意図が感じられる。海岸から少し離れた島に守護神社があり、そこでは代々の巫女によって秘儀が行なわれる。この秘儀が物語の中心である。
前半は鳥を絡めた島の妖異性と巫女の秘儀が語られる。特に18年前、当時の巫女が秘儀を行なった際、立会人を含めて巫女の子供を除いた全員が行方不明となる事件が聞かせ所である。生き残った子供が現在の巫女である。巫女は18年振りに秘儀を行なおうとする。怪奇譚収集家で探偵役を務める主人公は立会人となる事を請われる。前半は、民俗学や宗教、海難等に基づいた怪奇譚が中心なので、もっとオドロオドロしい描写であっても良かったのではないか。主人公の性格と共にアッサリし過ぎている感がある。もっとも、主人公は合理主義者に設定されているのだが。後半、主人公の目の前で密室状態での拝殿の中で秘儀中の巫女が消失すると言う事件が起こる。ここからは本格ミステリの路線を進む。主人公の合理主義が活きるのだが、ここでも事件の特異性、妖異性の書き込みが淡白のような気がする。
巻末の参考文献にあるように、作者が民俗学を勉強している事は明らかなのだが、その学究肌が邪魔をして、ストーリー展開や結末の理が勝ち過ぎている気がする。もっと題名にふさわしく、禍々しい怪異性に満ちた物語にした方が魅力が増したのではないか。
民間伝承の引用も巧みです
三津田信三は、私が最も新作を望んでいる作家の一人である。彼の作品はミステリとホラーの両要素を併せ持っているが、作品によってその着地点はミステリ寄りだったりホラー寄りだったり様々である。しかし、その作品群はいずれも間違いなく一級のエンターテーメントの性格を持っている。着地点が自由であるがゆえに、読者はこの作品がいったいどこに向かって進んでいくのだろう、というリアルなスリルを体験することになり、それもまたこの作家の作品を読む大きな魅力である。逆に束縛の緩さを感じるかも事があるかもしれないが、概して再読してみると意外といえるほどいわゆる“本格ミステリのルール”を遵守していることに気付くだろう。
民間伝承の興味深い引用も巧みで、よく設計されている。「蛇棺葬」では葬儀に関わる民俗的な儀礼の引用も見事だったが、本作品では、集落の形成形態と信仰の係わりが巧妙なエッセンスとして効いている。作品中で紹介されている、例えば「共潜き(ともかずき)」のエピソードのように、語り継がれる伝承は妙に暗示的で不気味なものが多い。そのような歴史の中で刻まれた「畏れ」の有り様を用いて、作者は作中の登場人物と読者の心理に鮮やかなトリックを仕掛けてくる。それが読み手の悦楽となる。
