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アイテム詳細
匣の中の失楽 (講談社ノベルス)
竹本 健治
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で30466位
価格:¥ 1,260(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:1991-12 /通常24時間以内に発送
竹本 健治
発売:講談社
Amazon.co.jp ランキング:Book で30466位
価格:¥ 1,260(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:1991-12 /通常24時間以内に発送
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
カスタマーレビュー
おすすめ度:
迷宮
(2008-06-26)
推理小説としてはあまり面白いとは言えない。
だが読み終えた後でストーリーすら忘れてしまう本が多々ある中で、これは読み終えた後も何故か心に残る作品だ。
作中作が交互に織り込まれもはや何が物語の本筋で何が作中作なのか分からず読者は迷宮に迷い込む。この構成を得ただけでも本書の価値は高い。
アイデアは斬新だが・・・
(2008-03-12)
衒学的・・・・というより、教科書から抜き出したような知識のひけらかし、もとい転載が鼻についた。
京極などは衒学的といっても、知識のひけらかしに留まらず、オリジナルな自分の思索や考察を交えていたので興味深く読めたが、匣の中の場合、ググればわかるようなことが、転載されているだけで、ほんと単なる知識のひけらかしになっているのだ。いわば、知識と事件とが外的・偶然的に結びついているだけで、その必然性を感じないのだ。
しかも、蘊蓄の殆どは、事件の解決には実質的に結びつかないプロットになっている。あれじゃあ、単なるコピペで、大学一回生が書くレポートみたいじゃないか。
衒学的な蘊蓄は読み飛ばしても何の支障もない。
また、本作では、『虚無への供物』でのように、謎をめぐって推理合戦が展開されるわけだが、これが退屈きわまりない。
それら推理は所詮は、真相が披露される前の、余興でしかないからだ。
そこに真実は書かれていないのだ。
なら、それを読むことに、どういった意義を見出せばよいのか。
謎があって、それに対する間違った回答を、登場人物達に議論されても、それは読んでいる時点で間違った推理だとわかっているわけだから、それを読むのは退屈きわまりないのだ。ユニークかつ斬新な推理ならまだしも、後に間違っていると覆されるものは概して飛躍してたり、トンでも推理だったりして、読んでいてバカじゃないかと思ってしまう。そんな推理が、次から次へと展開されるわけだ。しかも、途中で謎の解決に結びつかない蘊蓄がひけらかされる。
まー、あるひとつの謎の対して、この回答でも駄目、この回答でさえ駄目・・・と謎の難しさを読者に提示するうえでの効果とか、読者も一緒になって考えるきっかけになるとかあるかもしれないが、どういった余興を楽しめない限りでは、推理合戦は回答が提示される前の前座にしか成らないような気がする。
また、場面展開は殆ど無く、終始登場人物達の会話(推理合戦)にページが費やされている。
ただ、メタメタ構造を取るアイデアは斬新。
匣の中の失楽
(2007-01-04)
本作品は、筆者の20台前半の作品。新書版では、表現の手直しがあるとはいえ、若いエネルギーが十二分に発揮されている。小説中小説の手法をとり、読み手の頭を十分に混乱させながらも、最後まで読ませるのは、そのエネルギーゆえか。良くも悪くも、奇書のもうひとつである虚無への供物を十分に継承している。最後のページにいたってもなお、新たな展開のありそうな流れは、「推理小説=読後すっきり」という私の考えの浅はかなのを指摘しているのか、それとも、だから奇書なのか、単に詰まらん本だったのか、・・・それすらわからなくなる。もうすでに私は、作者の「密室」にとらわれているのか。お気楽には読めませんでした。
竹本マジック炸裂の傑作
(2006-08-23)
作者のデビュー作にして、代表作。「虚無への供物」へのオマージュとして書かれたと言われる。
大学生を中心とした若者グループの中で起こる連続殺人がテーマ。1章から事件が起こり、早速推理合戦が行なわれ興味を引くが、真骨頂は2章からだ。2章から、登場人物の一人による作中作が始まり、以下、現実、作中作が繰り返される。読者は(作中における)現実と虚構との区別が曖昧になり、まるで濃霧の中を彷徨っている気分になる。作中作でも推理合戦が行なわれ、それが現実の世界での事件解決の伏線になっていたりするので、読者はもう頭をウニ状態にして作者が導くままについて行くしかない。
「虚無への供物」を意識してか、上記の推理合戦の他、密室殺人、方角、占い、囲碁の3コウなど、多くの事象を利用して作品の充実を図っている。作者の情熱と技巧が爆発した傑作。
パラレルワールド。
(2006-05-18)
読んでいて、眩暈が起こったり頭がクラクラした経験は初めてでした。
この本はそんな不思議な感覚に襲われる本です。
1章毎に小説内の現実と、小説内の架空の世界を行ったり来たりして、現在、自分が読んでいる世界は果たして『現実』なのか『架空』なのか、それさえもあやふやになってしまいます。
その面妖な描写。
その様々で怪しげな各種知識。
その狂気なまでの発生する事件。
その事件に心躍らされ動き回る登場人物たち。
パラレルワールドとは言いましたが、実際にはそんな生温くそんな優しいものではありません。
ちょっとでも気を抜くと、竹本建治さんの作り出した混沌の世界に引きずり込まれそうになります。
若干20歳代前半の年齢で書かれたと言う事も驚愕に事実ですね。
自分では(当然と言えば当然ですが)想像も真似も出来ない所業だと思いました。
ただ少々難を言わせてもらうと、登場人物が多すぎて誰が誰だか良く解らなくなってしまいます。
それでも日本の4大奇書に含まれる作品だなと思います。
商品の評価を星5つにしましたが、本当は星6つくらいにしたい気分です。
分量自体はかなり多いです。
読まれる方は、多少なりとも覚悟してお読み下さい。
読まれるあなたに、新しい世界が広がることを願います。
おすすめ度:
迷宮
推理小説としてはあまり面白いとは言えない。
だが読み終えた後でストーリーすら忘れてしまう本が多々ある中で、これは読み終えた後も何故か心に残る作品だ。
作中作が交互に織り込まれもはや何が物語の本筋で何が作中作なのか分からず読者は迷宮に迷い込む。この構成を得ただけでも本書の価値は高い。
アイデアは斬新だが・・・
衒学的・・・・というより、教科書から抜き出したような知識のひけらかし、もとい転載が鼻についた。
京極などは衒学的といっても、知識のひけらかしに留まらず、オリジナルな自分の思索や考察を交えていたので興味深く読めたが、匣の中の場合、ググればわかるようなことが、転載されているだけで、ほんと単なる知識のひけらかしになっているのだ。いわば、知識と事件とが外的・偶然的に結びついているだけで、その必然性を感じないのだ。
しかも、蘊蓄の殆どは、事件の解決には実質的に結びつかないプロットになっている。あれじゃあ、単なるコピペで、大学一回生が書くレポートみたいじゃないか。
衒学的な蘊蓄は読み飛ばしても何の支障もない。
また、本作では、『虚無への供物』でのように、謎をめぐって推理合戦が展開されるわけだが、これが退屈きわまりない。
それら推理は所詮は、真相が披露される前の、余興でしかないからだ。
そこに真実は書かれていないのだ。
なら、それを読むことに、どういった意義を見出せばよいのか。
謎があって、それに対する間違った回答を、登場人物達に議論されても、それは読んでいる時点で間違った推理だとわかっているわけだから、それを読むのは退屈きわまりないのだ。ユニークかつ斬新な推理ならまだしも、後に間違っていると覆されるものは概して飛躍してたり、トンでも推理だったりして、読んでいてバカじゃないかと思ってしまう。そんな推理が、次から次へと展開されるわけだ。しかも、途中で謎の解決に結びつかない蘊蓄がひけらかされる。
まー、あるひとつの謎の対して、この回答でも駄目、この回答でさえ駄目・・・と謎の難しさを読者に提示するうえでの効果とか、読者も一緒になって考えるきっかけになるとかあるかもしれないが、どういった余興を楽しめない限りでは、推理合戦は回答が提示される前の前座にしか成らないような気がする。
また、場面展開は殆ど無く、終始登場人物達の会話(推理合戦)にページが費やされている。
ただ、メタメタ構造を取るアイデアは斬新。
匣の中の失楽
本作品は、筆者の20台前半の作品。新書版では、表現の手直しがあるとはいえ、若いエネルギーが十二分に発揮されている。小説中小説の手法をとり、読み手の頭を十分に混乱させながらも、最後まで読ませるのは、そのエネルギーゆえか。良くも悪くも、奇書のもうひとつである虚無への供物を十分に継承している。最後のページにいたってもなお、新たな展開のありそうな流れは、「推理小説=読後すっきり」という私の考えの浅はかなのを指摘しているのか、それとも、だから奇書なのか、単に詰まらん本だったのか、・・・それすらわからなくなる。もうすでに私は、作者の「密室」にとらわれているのか。お気楽には読めませんでした。
竹本マジック炸裂の傑作
作者のデビュー作にして、代表作。「虚無への供物」へのオマージュとして書かれたと言われる。
大学生を中心とした若者グループの中で起こる連続殺人がテーマ。1章から事件が起こり、早速推理合戦が行なわれ興味を引くが、真骨頂は2章からだ。2章から、登場人物の一人による作中作が始まり、以下、現実、作中作が繰り返される。読者は(作中における)現実と虚構との区別が曖昧になり、まるで濃霧の中を彷徨っている気分になる。作中作でも推理合戦が行なわれ、それが現実の世界での事件解決の伏線になっていたりするので、読者はもう頭をウニ状態にして作者が導くままについて行くしかない。
「虚無への供物」を意識してか、上記の推理合戦の他、密室殺人、方角、占い、囲碁の3コウなど、多くの事象を利用して作品の充実を図っている。作者の情熱と技巧が爆発した傑作。
パラレルワールド。
読んでいて、眩暈が起こったり頭がクラクラした経験は初めてでした。
この本はそんな不思議な感覚に襲われる本です。
1章毎に小説内の現実と、小説内の架空の世界を行ったり来たりして、現在、自分が読んでいる世界は果たして『現実』なのか『架空』なのか、それさえもあやふやになってしまいます。
その面妖な描写。
その様々で怪しげな各種知識。
その狂気なまでの発生する事件。
その事件に心躍らされ動き回る登場人物たち。
パラレルワールドとは言いましたが、実際にはそんな生温くそんな優しいものではありません。
ちょっとでも気を抜くと、竹本建治さんの作り出した混沌の世界に引きずり込まれそうになります。
若干20歳代前半の年齢で書かれたと言う事も驚愕に事実ですね。
自分では(当然と言えば当然ですが)想像も真似も出来ない所業だと思いました。
ただ少々難を言わせてもらうと、登場人物が多すぎて誰が誰だか良く解らなくなってしまいます。
それでも日本の4大奇書に含まれる作品だなと思います。
商品の評価を星5つにしましたが、本当は星6つくらいにしたい気分です。
分量自体はかなり多いです。
読まれる方は、多少なりとも覚悟してお読み下さい。
読まれるあなたに、新しい世界が広がることを願います。
