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アイテム詳細
氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信
発売:角川書店
Amazon.co.jp ランキング:Book で41492位
価格:¥ 480(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2001-10 /通常24時間以内に発送
米澤 穂信
発売:角川書店
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価格:¥ 480(税込み)/1,500円以上国内配送料無料(一部大型商品は除く)!
発売日:2001-10 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ちょっと変ったミステリー
(2008-06-15)
何事にも積極的にかかわろうとしない「省エネ人間」の奉太郎は、なりゆき古典部に入部する。
そこで彼は、日常に潜むちょっとした謎を、なりゆきに任せて推理していく…
可もなく不可もなく。
ぼーっと読み進められるお話でした。
推理と言っても、本当に日常のちょっとした不思議を「どういうことだろう」と暇つぶしに考えてみる、といったものがほとんど。
でも逆にそれが味になっていて、嫌いじゃなかったです。
ただメインになる「氷菓」の謎は、もうちょっとすっきりさせてほしかったような…
高校一年生にしては、登場人物がものすごく大人びているのも、ちょっとだけ気になりました。
青春とミステリー♪
(2008-04-01)
私が高校の頃、新校舎の横にはまだ旧校舎の一部が残されていて、そこは
文科系の部の部室として使われていた。当時のそんな様子を思い出しながら、
ちょっぴり懐かしい気持ちで読んだ。
学校生活や部活動の中で起こるちょっとしたミステリアスなできごと。奉太郎は
次々とその謎を解いていく。そしてそのことは、同じ部の千反田の叔父が絡む
33年前に起こったあるできごとの真実を掘り起こすことになる。一人の人間の
運命を狂わせたできごとは、高校時代に似たような経験をした私にとっては胸の
痛くなるような話だった。ラストで明かされる「氷菓」という名前に込められた
思いも、切ない。青春とミステリーが組み合わされた「古典部シリーズ」を、
これからも楽しんで読んでいきたい。
「ベナレス」から始まる試練と挫折
(2008-02-09)
〈古典部〉シリーズの1作目にして、米澤穂信氏の処女作。
米澤氏は、かつて笠井潔氏と対談した際、
本シリーズと〈小市民〉シリーズが目指す
方向性について、以下のような発言をしています。
(ビルドゥングス・ロマンとまではいかず)全能感と裏返しの無能感、
これを試練にかけることで自分を客観視することのできる視点を獲得
する(過程を描きたい)
このことを念頭に置くと、本作の第一章が「ベナレスからの手紙」
と名づけられているのは、非常に示唆的だといえます。
ここで「ベナレス」という地名が選ばれたのは、決して故なきことではありません。
あきらかにT・S・ストリブリング『カリブ諸島の手がかり』の一編、
「ベナレスへの道」が踏まえられているのです。
異文化のなかで挫折し、敗北していく探偵役・ポジオリ教授の姿は、
奉太郎がいずれ迎えるだろう未来図を暗示しているといえます。
と同時に、〈古典部〉シリーズにおいては、神のごとき全能の名探偵は存在せず、
あくまでひとつのコマとして作品に奉仕する等身大の探偵役しかいない、
という宣言でもあるのでしょう。
作者が用意した試練とそれに伴う挫折によって、
奉太郎は最終的にどこに至るのか――。
最後まで見守っていきたいです。
上質の学園ミステリー
(2008-01-15)
「春期限定いちごタルト事件」などの作品で知られる米澤穂信さんのデビュー作です。
氏が得意とする、高校を舞台にした人の死なないミステリものです。人が死なないだけに、より「謎解き」に力がいるジャンルですが、謎を謎として提示して連作の中で一つずつ解決していく話運びの巧みさ、高校の学園生活(文中で「薔薇色の」と形容詞が普通つくとされる生活)の描写、どちらをとっても一級品で素晴らしい一作です。氏のエッセンスが凝縮されています。これを読んで米澤さんの作品を気にいらなければこの後もダメだろうし、逆にこれを読んで「面白い」と思えたら米澤さんのどの作品を読んでも楽しめると思います。
さて。舞台となるのは神山高校という地方都市にある学校。文化祭が有名なくらい色々な部活動が活発な高校です。主人公の同校新入生・折木奉太郎は、同校の卒業生である姉からのエアメールで、部員がいないと廃部になってしまう「古典部」という部活動に部を存続するため参加するよう指示され、他に部員がいないという前提で入部届けを出します。しかし、部室にいってみると先客がおり、彼女も古典部に入部したと言われます。千反田えると名乗る彼女は、名家のお嬢様らしく外見は清楚そのものながらつきあいだしてみると、その「知りたがり」の度合いは半端ないものでした。なし崩し的に、彼女と、奉太郎の親友の里志、漫画研究会とかけもちの伊原を加えて4人となった古典部。
彼らは、千反田えるが古典部に入ることになった33年前の事件の謎を解く事になりますが、果たしてタイトルの「氷菓」の謎を解く事ができるのか?
あとは読んでのお楽しみですが、ミステリの謎解きもそうですが、読む人それぞれの青春時代を思い起こさせてくれる非常によくできた作品です。是非読んでみて欲しいです。最近の小説にしては非常に薄い200ページちょっとの物語です。是非読んでみて下さい。評価は5の5です。
アクティブな展開は良い
(2007-09-24)
「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら
舞台を共学高校に置き、
ライトノベルの装いを纏うことにより
アクティブな展開を造ることに成功しており
飽きさせずに読ませる技法は高く評価したい。
探偵やミステリーに拘泥することのない
普通の展開の小説も読んでみたい。
おすすめ度:
ちょっと変ったミステリー
何事にも積極的にかかわろうとしない「省エネ人間」の奉太郎は、なりゆき古典部に入部する。
そこで彼は、日常に潜むちょっとした謎を、なりゆきに任せて推理していく…
可もなく不可もなく。
ぼーっと読み進められるお話でした。
推理と言っても、本当に日常のちょっとした不思議を「どういうことだろう」と暇つぶしに考えてみる、といったものがほとんど。
でも逆にそれが味になっていて、嫌いじゃなかったです。
ただメインになる「氷菓」の謎は、もうちょっとすっきりさせてほしかったような…
高校一年生にしては、登場人物がものすごく大人びているのも、ちょっとだけ気になりました。
青春とミステリー♪
私が高校の頃、新校舎の横にはまだ旧校舎の一部が残されていて、そこは
文科系の部の部室として使われていた。当時のそんな様子を思い出しながら、
ちょっぴり懐かしい気持ちで読んだ。
学校生活や部活動の中で起こるちょっとしたミステリアスなできごと。奉太郎は
次々とその謎を解いていく。そしてそのことは、同じ部の千反田の叔父が絡む
33年前に起こったあるできごとの真実を掘り起こすことになる。一人の人間の
運命を狂わせたできごとは、高校時代に似たような経験をした私にとっては胸の
痛くなるような話だった。ラストで明かされる「氷菓」という名前に込められた
思いも、切ない。青春とミステリーが組み合わされた「古典部シリーズ」を、
これからも楽しんで読んでいきたい。
「ベナレス」から始まる試練と挫折
〈古典部〉シリーズの1作目にして、米澤穂信氏の処女作。
米澤氏は、かつて笠井潔氏と対談した際、
本シリーズと〈小市民〉シリーズが目指す
方向性について、以下のような発言をしています。
(ビルドゥングス・ロマンとまではいかず)全能感と裏返しの無能感、
これを試練にかけることで自分を客観視することのできる視点を獲得
する(過程を描きたい)
このことを念頭に置くと、本作の第一章が「ベナレスからの手紙」
と名づけられているのは、非常に示唆的だといえます。
ここで「ベナレス」という地名が選ばれたのは、決して故なきことではありません。
あきらかにT・S・ストリブリング『カリブ諸島の手がかり』の一編、
「ベナレスへの道」が踏まえられているのです。
異文化のなかで挫折し、敗北していく探偵役・ポジオリ教授の姿は、
奉太郎がいずれ迎えるだろう未来図を暗示しているといえます。
と同時に、〈古典部〉シリーズにおいては、神のごとき全能の名探偵は存在せず、
あくまでひとつのコマとして作品に奉仕する等身大の探偵役しかいない、
という宣言でもあるのでしょう。
作者が用意した試練とそれに伴う挫折によって、
奉太郎は最終的にどこに至るのか――。
最後まで見守っていきたいです。
上質の学園ミステリー
「春期限定いちごタルト事件」などの作品で知られる米澤穂信さんのデビュー作です。
氏が得意とする、高校を舞台にした人の死なないミステリものです。人が死なないだけに、より「謎解き」に力がいるジャンルですが、謎を謎として提示して連作の中で一つずつ解決していく話運びの巧みさ、高校の学園生活(文中で「薔薇色の」と形容詞が普通つくとされる生活)の描写、どちらをとっても一級品で素晴らしい一作です。氏のエッセンスが凝縮されています。これを読んで米澤さんの作品を気にいらなければこの後もダメだろうし、逆にこれを読んで「面白い」と思えたら米澤さんのどの作品を読んでも楽しめると思います。
さて。舞台となるのは神山高校という地方都市にある学校。文化祭が有名なくらい色々な部活動が活発な高校です。主人公の同校新入生・折木奉太郎は、同校の卒業生である姉からのエアメールで、部員がいないと廃部になってしまう「古典部」という部活動に部を存続するため参加するよう指示され、他に部員がいないという前提で入部届けを出します。しかし、部室にいってみると先客がおり、彼女も古典部に入部したと言われます。千反田えると名乗る彼女は、名家のお嬢様らしく外見は清楚そのものながらつきあいだしてみると、その「知りたがり」の度合いは半端ないものでした。なし崩し的に、彼女と、奉太郎の親友の里志、漫画研究会とかけもちの伊原を加えて4人となった古典部。
彼らは、千反田えるが古典部に入ることになった33年前の事件の謎を解く事になりますが、果たしてタイトルの「氷菓」の謎を解く事ができるのか?
あとは読んでのお楽しみですが、ミステリの謎解きもそうですが、読む人それぞれの青春時代を思い起こさせてくれる非常によくできた作品です。是非読んでみて欲しいです。最近の小説にしては非常に薄い200ページちょっとの物語です。是非読んでみて下さい。評価は5の5です。
アクティブな展開は良い
「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら
舞台を共学高校に置き、
ライトノベルの装いを纏うことにより
アクティブな展開を造ることに成功しており
飽きさせずに読ませる技法は高く評価したい。
探偵やミステリーに拘泥することのない
普通の展開の小説も読んでみたい。
