渾沌としたる海を漂いし数多のつわものどもが、彼の地の覇権を巡り、酸鼻を極めし抗争を繰り広げしあの時代。
然しながら、最も多様性を育みし黄金の時代でもあり申した。
そう、此処からは弱者より朽ちたる覇王の道なり。
今更語る事もないくらいのこのソフト。しかし、この第一作目の功績を、果たしてどのくらいの人が理解しているのだろうか?
実は、前述したように、このゲーム自体にはさして目新しい所はなかったのです。それまでの国内パソコンRPGのよいとこ取りって感じでした。ゲームマニアを気取っていたガキどもが、「ああ、あそこはあのゲームのパクりだよね」なんて会話をしてたくらいだからです。
しかし、なお「KING」であることはゆるぎません。なぜなら、このソフトは史上初の「家庭用」RPGだったからです!! 当時、ファミコンなどのハードでは「RPGなんかは無理!」といわれてました。決定的にしょぼいメモリー、演算能力、セーブすら出来ない「お子ちゃま用」のファミコンでは、RPGと云うジャンルは絶望的でした。いや、むしろ、そんな発想すら出来ない状況でした。
しかし、『ドラクエ』は見事にそのハードルを越えてしまったのです!そう、今色々いわれてるこのシリーズですが、そもそもこれほどゲーム業界が発展したのは、「ゲームマニア」の手から「ご家庭」へと「RPG」と云うジャンルををもぎ取ってくれた『ドラクエ』のおかげなのです!
ああ、かのプロメテウスの業績は、もっと評価されてもいいくらいではなかろうか?
(ハード:ファミコン メーカー:エニックス)
![]() | ゲームボーイドラゴンクエストI・II エニックス 1999-09-23 by G-Tools |
実はこのソフト、レースゲームなんです。題名の通り、ゼロヨンレースを題材にしています。では何故RPGのところに載せるのかといえば、このゲーム、レースに勝てるようにパーツを買うお金を貯めなくてはならないのですが、その方法が「バイト」なのです。
そう、もう気づきましたね。主人公はお金のため、車のために危険なバイトに手を出すのです。その名も「警備員クエスト」!!(笑。 主人公は、夜な夜なビルの見回りのバイトをします。すると、いきなりなにやら不審人物と出会ってしまいました。黙って手にしたバットで撲殺しました。さらに出会い、また殺します。警察にも連絡せず、当然裁判もなしで、ドンドン正義(?)の制裁を加えてゆきます。レベルも上がりました。お金も増えました。全ては、「車のため」なのです!! ・・・日本には、いくら車好きでもこんな警備員はいないと思いますが・・・まあ、この当時のゲームは、何かしらこんな感じではあったもんです。
しかし、このソフトについて特筆すべきは、自分の知る限り初めてゲーム内ゲームにRPG要素が加わったという事でしょう。この後、ギャルゲーにRPGがついたり、育てゲーにRPGがついたり、アドベンチャーゲームに、アクションゲームにと、さまざまなジャンルのゲームにRPG「要素」が付加されはじめました。そういった意味では、このゲームはパイオニアだといえるのかもしれません。・・でも、この第一作目、ほとんどエロゲーだったような・・・
(ハード:PCエンジン メーカー:メディアリング)
さあ、このソフトの名にお心当たりの方も多いでしょう。ナムコより発売された、いろんな意味で革新的だったRPGです。
一作目の『女神転生』は、同名の小説をアニメ化したものが元ネタになっておりまして、主人公の「中島」と、ヒロインの「弓子」がメインキャラです。しかし、最大の特徴は、他のRPGではただのザコであった「悪魔」たちが、主人公が説得する事により「仲魔」にする事が出来るということでしょう。今現在では、『ポケモン』など敵を仲間にするというシステムは珍しくもないのですが、当時は新鮮に見えたものです。(まあ、ウイザードリィ:シナリオ3、ワードナの逆襲ですでにモンスター仲間にしてたけど)
このシステムは、『女神転生』に移行する事により、さらにシナリオとからんできました。そう、なんと、本来「ラスボス」であるはずの悪魔を「シナリオ分岐」にて仲間にして、味方だと思っていた「神」に喧嘩売る事が出来るのです!「倒すべき敵側からの視点でプレイする」という、このコペルニクス的発想は、後の「真」シリーズにも受け継がれる事となります。あえて欠点をあげるのならば、この2つのゲームは難易度が高く、かなり人を選ぶソフトでもありました。しかし、最初に『U』のエンディングを見た感動は、十年以上経った今現在でも色褪せることなく、自分的には全ての「真」を含めたメガテンシリーズの中で、この『女神転生U』が一番の名作であると確信しています!
(余談ですが、『U』にはナムコのアクションゲーム『ベラボーマン』に出てきた悪役の「バクタ博士」が出演してまして、主人公のちぎれた腕を直してくれました。ナムコのゲームは、こういった遊び心が何かしらありました)
(ハード:ファミコン メーカー:ナムコ)
この「脅威」の元作品は、同名のコミックが元ネタになっております。あまりメジャーではないこのソフトが、何故「脅威的」だったのか? それは、この当時最高のプログラム圧縮技術によりもたらされた、「RPGの未来」へと続く数多の要素を感じさせてくれたからです!
まずは「アクティム、タイム、バトル」。そう、あの『ファイナルファンタジーW』で有名になり、後の「FF」シリーズに受け継がれ続けられた、あのシステムが、一年も前にこのソフトが実現していたのです。形こそ、見下ろし型の「マダラ」と横から見た『FFW』とだいぶ差がありましたが、「リアルタイムで戦闘が続く」という観点からみれば、『マダラ』が先駆けていたのです。これと今現在近い戦闘形態のゲームは、『スターオーシャン』シリーズとか『グローランサー』シリーズでしょうか?
ボリュームの点に関しても、ファミコンの「常識」を「大きく」上回っていました。のちの『スーパーファミコン』の他のRPGと比べても、データ量的に遜色無いほどです。そして、『グラディウス』で僕らの度肝を抜いてくれた「コナミ矩形派クラブ」がBGMを務め、十数年経った今でもおもわず口ずさむほどのGOODすぎるミュージックは、ゲームを大いに盛り上げてくれました。
後にスーパーファミコンで『2』が発売されましたが、一作目ほどの印象は無く、このシリーズも立ち消えになってしまいました。余りにも「革新的」過ぎたソフトの「諸行無常」を垣間見たような気がします。
(ハード:ファミコン メーカー:コナミ 1990年度作品)
さあ、皆さんは「SQUARE(スクウェア)」というメーカーをご存知でしょうか?
なに?「当然だ!」ですか? では、黎明期のこのメーカーが、「箸にも棒にもかからないクソゲーメーカー」だったこともご存知でしたでしょうか?題名はよく思い出せないのですが、「でぃーぷなんたら(?)」とゆー『ウィザードリー』を十倍ダメにしたようなRPGが、かのメーカーから発売されていました。当然全然売れず、もっぱらクソミソにけなす時だけ話題に上るようなソフトでした。
だから、新しいRPG(FF)が発売されるとのニュースを聞いても、「ああ、この画面を見る限り、またドラクエのパチモン出す気だな!」ぐらいにしか思っていませんでした。この頃「ドラクエのヒット」により、ありとあらゆるメーカーが「見下ろし型RPG」をパチッていたものです。キャラクターデザイン、及びメインビジュアルに「タイムボカン」シリーズで有名な「天野喜孝」氏が起用され、絵的には「良さそう」でしたが、「まあ、キャラデザイナーがゲーム作るわけでもなし、どうせクソゲー」などという意見が大半でした。
そして発売。なんとまあ、あの「クソゲーメーカー」から、これほど革新的なビジュアルをからめた良質ソフトが出てこようとは!! 戦闘画面に自分たちのパーティーメンバーが見えます。チョコチョコ動いて、敵を攻撃してます!!! 「おもしろい」です! あの、「ビジュアル?なにそれ?」的なゲームしか出していなかった「スクウェア」が、かくもビジュアルメインのゲームが作れるなんて! 一体、スクウェアに何があったのでしょう? 反省したのか??・・・この、「ビジュアル」という大きな要素は、後の「FFシリーズ」全てに共通するキーワードになりました。
そして、『U』の発売。なんと、「レベル」というそれまでのRPGの基礎フォーマットの概念を取っ払って、「戦うごとに強くなる」という新たなシステムを導入してきました。そう、「誰と戦ってもいい」のです。
結果、パーティー内の味方同士で強くなるためのどつきあいです! 本来、魔法を覚えるためのアイテム「本」を、ウラワザを使って装備するとメチャメチャ強い武器に早変わりしました!早速、本の角でフリオニールをどついてやります。
余りの攻撃力の高さのためか、死にました。おお、生き返らせる魔法の「レイズのレベル」を上げるのに、丁度いいです! とまあ、こんな感じで当シリーズは、回を重ねるごとに新たなシステムの導入を試みてくるようになりました。
そして『V』です。驚きの連続でした。新たな魔法「召喚獣」の登場、大きく動き出す「世界」、天野氏のイラストからそのまま抜け出してきたかのような、巨大な「飛空挺」。何をとっても前作以上!
いやあ、すばらしかったです。
この『V』だけ、どのような訳か他のハードに移植されていません。初期「FFシリーズ」の最高傑作だっただけに、おおいにおしまれます。
(今は「スクウェア エニックス」か)
(ハード:ファミコン メーカー:スクウェア)
![]() | ファイナルファンタジー I・II アドバンス スクウェア・エニックス 2004-07-29 by G-Tools |
皆さん、とうとうこのソフトの紹介です。そう、管理人様も絶賛している『リンダキューブ』の登場です。このゲームの目的は、あと数年のうちに巨大隕石の衝突により滅亡する惑星の「原住生物」を助けるため、いきなり天から降ってきた「箱舟」につがいで保護していくというものです。それには、なんと「人間」も含まれているのです!(人間のつがいだから「夫婦」ですね)それが、主人公の「ケン」と、ヒロインの「リンダ」なのです。
さあ、なんとも奇妙なRPGではありませんか? 主人公たちの目的は「邪悪なモンスターを倒す」ことではなく、こっちを襲おうとさえしてくる「野生動物の保護」なのです! ですから、ただレベルを上げるだけでは、自分たちが強くなりすぎて動物たちを殺してしまいます! うまく手加減しながらでないと、捕獲さえままならないのです。ああ、こんなにも優しいRPGがかつてあっただろうか?環境保護団体「グリーンピース」の連中にも教えてやりたいくらいです!(教えませんが・・・)
そして、特筆すべきはその秀逸なシナリオの数々! A,B,Cとそろったそのシナリオは、それぞれ独立した話ではありますが、スリルとサスペンスに満ち溢れた「ベリグー!」な出来なのです。ともすれば、単調になりがちなこのゲームに、飽きる事の無い素敵なシナリオを体験させてくれるのです!
・・・戦闘周りのシステムは、じつにオーソドックスなものですが、「使い古された素材でも、調理に工夫があればほら、このとーり!」ってな感じに抜群のセンスを見せ付けられてしまいました。今の「なんか新しいモンでも出しときゃあいいんだよ!」的なセンスの無いクリエイター達に見習わせたいものです。なお、この作品は自分的には「世紀の天才」と目している「天才・桝田省治」氏の作品です!
後に、プレイステーション(リンダキューブアゲイン)、セガサターン(リンダキューブ完全版)などにも移植され、シナリオ、ムービーの追加などの要素も引っさげ、なかなかの人気を博しました。
(自分的には、PCE版の怖い顔のリンダも好きですが・・・)
(ハード:PCE、他多数 メーカー:アルファシステム)
![]() | リンダキューブ アゲイン ソニー・コンピュータエンタテインメント 1997-09-25 by G-Tools |
90年代前後の頃、ソフトだけではなくハード間にも激しい抗争がありました。おりしも、ファミコンがそろそろ現役を降り、スーファミがハバをきかせはじめたころ、PCエンジンをプロデュースしていたNECが、「このままでは任天堂にリードされ続けられるぞ!」と危機感を持ち、新たな「スーパーハード」の開発、販売に着手しました。それが、「スーパーCD-ROMROM」でした。
そして、そのハードを代表するべく開発されたのが、この『天外魔境U 卍丸』だったのです!このソフトをプレイした人は、誰しも驚きました。形こそオーソドックスな「ドラクエ型」でありながら、圧倒的なボリュームと立ちまくっているキャラクター達、心に残る
なセリフの数々! RPGの演出は、ここに「極み」ました! 以後、しばらくはこのRPG以上の演出の極みを見せてくれるソフトはありませんでした。
最近、プレステ2でリメイクされたので、まだの人は試してみるのもいいでしょう。一見すると古くさく感じるかもしれませんが、「十年以上前のRPG」ということをお忘れなく!
さあ、こんなオバケソフトを見せてくれたからには、さぞやスーパーCD−ROMROMは売れたのかと思いきや、『天外2』以外は余り売れませんでした(笑。理由は簡単、天外2ほどのソフトは出なかったのでした。(二番目に売れたのは「ときメモ」か?)この頃、NECはまるでパソコンを売るような商業戦略を展開してまして、どんどんハードのバージョンアップを繰り返し、「買ったとたんに古くなるよ」的な商売してたので、すっかりユーザーからの信頼を損ねてしまいました。ハードの性能自体はスーファミ以上でしたのに、その半分も売れなかったのです。そこそこのソフトは出ていたから、実に残念でした。
そうそう、このゲームの総監督は「広井王子」氏なのだが、実質的には「天才・桝田省治」氏のセンスの作品であることも付け加えておくべきでしょう!
(ハード:PCエンジン スーパーCD−ROMROM メーカー:ハドソン)
![]() | 天外魔境II MANJI MARU ハドソン 2006-03-09 by G-Tools |
「自由」という言葉かあります。そしてそれは自身の持つ意味合いのため、人それぞれ、千差万別なのです。社会に出ている人なら、余りにも多様性を極める「人間」という生き物に対し、戸惑いを覚える事も少なくは無いでしょう。多くの価値観、多くの哲学が氾濫するこの社会が、なぜこうも安定を図れるのでしょうか?
答えは「金」。「金」というキーワードのもとでなら、ある程度の自由や価値観の多様性もバランスが取れるのです。そう、「自由」、「バランス」、「金」・・・・「メタルマックス」です!!!
このゲームの主人公は、伝説の勇者でもなければ、愛と世界平和のために戦う正義の味方でもありません!
くず鉄同然のパーツをでっち上げ、メチャメチャな改造を施した戦車を駆り、ただ金のためにモンスターが徘徊する荒野を進みます。大きな自由度は、その当時の常識を逸脱していました。メカニックとソルジャーという二人の仲間がイベントにより増えていくのですが、「仲間にしなくてもクリアーできる」のです! つまり、「群れるのは俺の性に合わないぜ!」って人は、一人で進めることが出来るのです!渋い演出、ストイックな世界観、「金さえあれば、何をやってもいい」、「銭の無い奴は弱者」というみもふたも無い現実感!まさに男のRPG!!
後にスーファミで『2』が発売され、さらにこの『1』が、『メタルマックス リターンズ』として同ハードに移植されました。近年、『2』の方が『メタルマックス2改』としてゲームボーイアドバンスに移植されましたが、より自由度の高い『1』の移植もして欲しかったです。
そして、なんと続編のはなしが『ドリームキャスト』に上がったと言うではないですか! 早速、ハードの購入です!!
「発売中止」になりました・・・・ぐは、いい面の皮です。「セガ」しか喜んでないです。 ガッカリ・・・
それはそうと、このゲーム、「天才・桝田省治」氏の演出によるものです。過剰なまでの「人間くささ」の表現はさすがです!!!
ゼヒ一度ご賞味あれ。
(ハード:ファミコン メーカー:データイースト、1991年度作品)



